HONDA ST1100 ホイールベアリング交換&フロントフォークO/H

今回のHONDA ST1100はフロント周りから異音と振動があるとの事で急遽入院することに。

異音と振動の正体はホイールベアリングが逝ってました。
本来ならシールで保護されているはずが剥き出しに。
しかもボールを抑えているパーツが破損しボールの数も減っている。

シール、ベアリングに問題がなければここはさびないんですが・・・。
水が入って錆錆に。

普通はシールベアリングを使用するんですが、たまにシールベアリングを使っていない車輌も・・・。
今回のST1100は車体の大きさに似合わずベアリングのサイズが小さいような気がするんですが。

フロントフォークのオーバーホールですが、ストロークも多く、走行15,000kmと交換時期にきていました。
走行距離はそんなに多くないんですが、新車登録から7年落ちと言うこともあり、
フロントフォークオイルはかなり汚れ、においが有りました。

また、ST1100はフロントフォークの左右が違う構造になっており、オイル量も違います。

フロントフォークは新車時から乗っている方でも、徐々に劣化していき、
体の方が慣れてしまい感じにくい部分です。
特に中古車を購入して、走行距離が怪しいと思われる方は一度ご相談下さい。


オーナーレポート
最初に乗って以前に比べるとダンパーが効いているのがすぐわかりました。(°O°;)

かと言って、ST本来の乗り心地の良さが損なわれている訳ではなく、わざと段差をそれなりのスピードで何度も乗り越えてみましたが、
( 内緒ですが...STは元々、歩道を走るのが大得意です...((ヽ( ̄_  ̄;) ))
跳ねることは以前に比べて、少ないぐらいでした。


国道ならぬ酷道テストを行なった結果、
路面状況に対して非常に滑らかに追従する事がわかりました。
今までですと、路面状況を伝えすぎる感があったのです。
それは一言で言うと、ハンドルに伝わる「 振動 」です。
タイヤのグリップ感はあるものの路面状況の凹凸に応じて大なり小なりの振動があったのですが、これがほぼ消滅しました。


それと元々、タイトな走りも苦にしない特性の車体なのですが、フロントのしっかり感がでたため、Uターン時でも失敗の少ないライン取りができそうです。
( 今までですと車体全体でバランスされていて「良」だったのですが、  フロント中心 ( フロントだけ )でこなしてしまう感じですね...。)


STは見た目より遥かにフレンドリーな操縦性を有していましたが、( 慣れを必要としない教習車みたいなもんです )
益々、ズボラになりそうです。。。(;^_^A


新たな恩恵としては...
ダンパーの効き具合から言って、あくまでも感覚的なものですが、以前より制動距離が短くとれるのではないかと思います。
リアブレーキ追加で停まっていた距離をフロントだけでも事足りる感じです。
つんのめる事が少なくなったため、強めのブレーキングでも車体が安定しています。

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