たしでれ俳句塾は「有季定型/十七音」で森羅万象へご挨拶をする個性豊かな感性集団でありたいと願っています

たしでれ俳句塾会報/第109号
発 行 日:平成15年11月18日(更新)
編集&発行:たしでれ俳句塾事務局

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《11月第106回月例会『品川吟行』報告》

【11月吟行】*開催日:11月9日(日)*吟行地:品川・旧東海道*吟行アルバム(要パスワード)
*参加者:宗匠・牡丹・えみこ・翡翠・深雪・芳子・緑山
*兼題:「吟行句」 *投句数:三十四句 *選句数:一人五句


<品川今昔>北品川橋からのスカイライン

【最高点句】

牡 丹・えみこ・芳 子・緑 山選   神楽殿おとこ衆の背の薄冬日     智 子

【三点句】

深 雪・牡 丹・翡 翠選      品川の富士も高けり冬茨       智 子

深 雪・翡 翠・緑 山選    路地不思議人散り々に冬に入る       えみこ

【二点句】

    緑 山・宗 匠選    十一月井戸のある街迷想す       芳 子

    深 雪・牡 丹選    品川の寺や稲荷や冬ぬくし       緑 山

    緑 山・宗 匠選    ゆるぎなき葵の神輿神無月       えみこ

    えみこ・翡 翠選    縁日の足揉みはやる神の留守      牡 丹

    翡 翠・宗 匠選    剥落の片目の龍や帰り花        えみこ

    牡 丹・緑 山選    時雨告ぐ仙台坂の露路の果て      智 子

【一点句】

        芳 子選    仙台坂真正面に受く冬の風       えみこ

        深 雪選    いちょう枯る旧品川に守り猫      芳 子

        翡 翠選    指先に木枯止まる仙台坂        深 雪

        杉 人選    深き杜一組だけの七五三        牡 丹

        えみこ選    船溜まり冬天映しビル映し       緑 山

        芳 子選    振り袖と同じ長さや千歳飴       深 雪

        牡 丹選    隻眼の長八の龍冬日影         緑 山

        えみこ選    二里歩き品川宿に冬の蠅        翡 翠

        えみこ選    路地裏の小粒の家にピラカンサス    芳 子

        宗 匠選   船溜まりシュール模様のちゃんちゃんこ  えみこ

        芳 子選    品川の富士先達の息白し        緑 山

        深 雪選    神渡し東京江戸間一里ほど       牡 丹

<記載順は清記表の順番によります>



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たしでれ俳句塾会報/第108号
発行日:平成15年10月20日
編集&発行:たしでれ俳句塾事務局
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   今月の一句人の手がしづかに肩へ秋日和 七菜子


「秋日和」は「秋晴」と同義に使われますが、秋晴が空の澄明さを主に言うのに対して、
秋日和は風や風物、匂いまでをも包含した、心地よい秋を総体として引受ける豊かな季語です。
山口百恵の「秋桜」に唱われる♪こんな穏やかな〜、こそが「秋日和」そのものかも知れません。
春の日和と違って、どこか人懐かしい感じがあります。
この句の二人は男女でしょうか?女性同士でしょうか?
男二人のシチュエーションを考えるのはやめときましょう。

【横浜/ふるさと村・案山子】


《10月第105回月例会報告》

【十月例会】*開催日:十月十日(金) *会場:芭蕉記念館 二階研修室
*参加者:宗匠・牡丹・杉人・万州・雅馬・緑山 *試し参加:綾子
*兼題:「夜長」「どんぐり」「当季」 *投句数:四十二句 *選句数:一人五句


【最高点句】
牡丹・綾子・万州・緑山選   山守りのもてなし七種の茸汁    智子

【三点句】
牡丹・万州・宗匠選    あさがおの日毎小さくなる寒露    泰子

杉人・雅馬・宗匠選    絵硝子の鳳凰飛びし夜長かな     綾子

【二点句】
杉人・緑山選      長き夜やもどりし業をまた払う    万州

牡丹・宗匠選      松虫やビルの谷間の旅人宿      杉人

牡丹・宗匠選      入射角30度銀しろがね色となる芒原      緑山

杉人・雅馬選      どんぐりの青きを惜しむ光かな    智子

杉人・万州選      どんぐりをクツクツと煮て虫殺す   智子

綾子・緑山選      無花果を煮るためだけの鍋のあり   智子

牡丹・宗匠選      さらわれていった子が居る夜長し   緑山

【一点句】
緑山選        山鴫やフランス料理の裏表      智子

雅馬選        三度覚めまだ夢の端夜長し      緑山

雅馬選        菊月や明日在ることを疑わず     智子

杉人選        どんぐりも文と一緒に旅をさせ    泰子

綾子選        走り蕎麦観光客の長居して      智子

綾子選        どんぐりがコツンコツンと訪ね来て  杉人

万州選        野路の秋わたしは今も立ち往生    智子

宗匠選        隅田川こうもりの舞う夜長かな    雅馬

緑山選        燗もつきさてさて長き夜に入る    万州

万州選        秋風に洗われたくて歩きけり     牡丹

綾子選        影森の子狐どんぐり遊びかな     万州

雅馬選        虫の声きれぎれに聴く夜長し     良三

<記載順は清記表の順番によります>


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