A5判 220頁
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本書の著者 赤池敏宏教授のメッセージ 

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< 2008年6月25日 発行>

未来医療のキャスティングボードを握る バイオマテリアル
赤池敏宏教授(東京工業大学大学大学院生命理工学研究科)が
30年にわたる研究生活のエッセンスをまとめた待望の新刊!



TECHNO BOOKS 先端研究者・技術者が語る@

赤池 敏宏 教授

バイオマテリアルワールドへの招待


再生医療,遺伝子・医薬デリバリーシステムへ道を拓く


   







<本書について>

 

本書は,日本における独創的バイオマテリアル研究の流れを築いてきた赤池敏宏教授によるバイオマテリアルワールドへの招待状です。
20時間にわたるロングインタビューをもとに書き下ろしたもので,全編を通じて,私たちの身体が持っているスマートなシステムが“やさしく幅広くそして面白く”のキャッチフレーズのもとにまとめられています。未来医療として期待を集めている再生医療実用化のキャスティングボードを握るのが,バイオマテリアルの力であることが理解できるはずです。
 赤池教授の30年にわたる研究生活のエッセンスと,この分野を志す若手研究者へのメッセージが盛り込まれた1冊であり,この分野に関心を持つ方,必携の1冊です。

                         

<主要目次>

序 バイオマテリアルと治療の進歩
   ―なぜバイオマテルアルが期待されるのか―

第1講 バイオマテリアルは生体機能材料
 1. バイオマテリアルとは
 2. 医用材料からバイオマテリアルへ
 3. 身体との共存,働きかけを目指すバイオマテリアル
 4. 身体の情報伝達と恒常性

2講 細胞社会と生体適合性
 1. 細胞社会と細胞外マトリックス
 2.バイオマテリアルと生体適合性
  <ワンポイント>コラーゲン 私たちの身体を構成するスーパー繊維
  <コラム>私のバイオマテリアル研究

第3講 あらためて生体と材料のインターフェースをとらえなおす
 1. 生体適合性材料の開発はどのように進められてきたか
 2. 血液適合材料の設計・開発の科学的アプローチ
 3. 水の構造と抗血栓性材料
 4. 生体適合材料は本当の細胞認識材料
 5. 細胞認識材料PVLA
 6. 細胞認識材料が開く新しいステージ

第4講 バイオマテリアルの開発とバイオミメティック
 1. バイオミメティックがなぜ必要か
 2. 分子レベルのミメティック
 3. マクロレベルのミメティック 人工臓器
 4. ハイブリッド化のアプローチ
 5. 再生医療的アプローチ
 6. バイオミメティクスにおける細胞の足場材料


第5講 バイオ人工肝臓の開発と細胞マトリックス工学

 1. 肝臓の機能
  <コラム> 血糖値の制御
 2. 肝臓の構造 化学工場としての肝臓
 3. 人工肝臓,バイオ人工肝臓へ
 4. 生命情報の時空間制御について


6講 再生医療とバイオマテリアル
 1. 再生医療とES細胞
 2. 再生医療的アプローチ その現状と課題
 3. ES細胞から 臓器へ 新しいアプローチ
    細胞の狩人の時代/Tpoics iPS細胞の開発/細胞の足場の重要性をあらためてとらえる,他


第7講 DDS,遺伝子治療とバイオマテリアル

 1. DDSの持つ意義
 2. DDSとバイオマテリアルのコンセプト
 3. バイオマテリアルによる薬剤放出の制御
 4. 21世紀はDDSの時代
 5. DDSから遺伝子送達システムへ
   高分子ミセル法/ハイブリッド型/炭酸アパタイトナノキャリア法
 6. 細胞認識材料をいかに作るか


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