レース後の観光

 マラソンが終了した午後にトレバーとジャンはパースの街を案内してくれた。

 パース郊外の街フリーマントルは19世紀から栄える港町。その中でもフリーマントルマーケットが観光地としては有名。ジャンはお菓子のおいしい店を紹介してくれた。

 散策中に彼らの息子マークから電話があった。彼はこの日ハーフマラソンの部に参加していた。帰宅したのでもしよければ、家に来ないかという。僕は快諾した。

 この家は本当に広い。平屋2階建てで、ワンフロア100uはありそうなスペースに部屋はわずかに3つ。「狭い庭ですけど」と言われた庭にはプールがあった。
 
 マークの奥さんケリーは良くしゃべる奥さんで、僕に向かって「3部屋あるアパートメントに一人で住んでいるなんてすごいわね」と賞賛。す。すいません。わが家は部屋全部合わせてもこの家のリビングダイニングくらいの広さしかありません。

 カウンターキッチンの裏には食料収納庫やワインセラーがあり、客からは見えない配慮がしてあるのも良い。

「掃除が大変ですね」と言ったら、ケリーは「私は掃除大好きだからぜんぜん問題ないわ」と答えた。

 キングスパークは公園というより樹海といったほうが良いくらいに広く、端から端まで歩くと1時間くらいかかる。植物園にはオーストラリアでしか見られない花がたくさん。まさに「ここにしか咲かない花」だ。

「もうそろそろ時間だな。ヒロ。ホテルに帰るよ」

「短い間だったけどいろいろ見れて楽しかったよ。中でもマークの家にはびっくりしたよ」
「ははは。マークにも言っておくよ」

今回の旅行の最終目的地がパースでよかったと思う。好景気に沸き、都市化が進んでしまったオーストラリアだが、客人に対して興味を持ち、好んで話をするオーストラリア人の気質は現在でもまだまだ失われていないことが確認できたからだ。

Perth

パース