上の文章について、12期の矢野泰紀さんから、ボンボの皮は、リャマではなくてチーボ(山羊)の皮が一般的だという情報をいただきました。
ギター guitarra
フォルクローレにおけるギターの役割は、ストロークによってリズムを刻んだり、ベースやアルペジオ、爪弾きなどをこなしたり様々ですが、ケーナやチャランゴといったフォルクローレの花形楽器の裏に隠れてなかなか目立つことができません。また、ギターを手にとった始めの頃は、汚い音しか出せない、指が早く動かない、指が痛い、などの壁にぶつかることでしょう。また、フォルクローレ独特のリズムを会得するのも大変です。
しかし、そんな苦労の多そうに見えるギターも、慣れてくれば色々な曲をこなせるようになり、その楽しさといったらたまりません。初心者向きでありながら奥行きも深く、いちばんよく使われているクラシックギターだけに、工夫次第では一つの曲でも千変万化の表現が可能です。
さあ、とりあえずギターを手に取ってみて下さい。辛いながらも、少しでもその魅力を見い出せたなら、あなたも近い将来、きっと演奏の屋台骨を担う影の技巧師となれるでしょう。チャランゴ charango
チャランゴは非常に張力の強い弦が2本1組で5組、計10本張られており、上からソドミラミという音で並んでいます。音域は高くギターの開放弦の最高音がチャランゴの最低音と同じでその上の2オクターブをカバーしています。音の出し方はギターと同じで、すべての弦をジャランと鳴らすコード奏法が主体です。フォルクローレにおいて、チャランゴはリズム楽器としての性格が強く、演奏者には正確なリズムキープが要求されます。コードによる演奏の他にも激しくかき鳴らしたり、弦を一本ずつ爪弾いたり、アルペジオのような繊細な演奏方法があったりと、バラエティー豊かな楽器なので、おもしろいだけでなく、演奏者の個性が表れやすいともいえるでしょう。それでも物足りないという人は弦楽器だけの曲を聴いて自分だけの弾き方を見つけてみるのも良いかもしれません。
チャランゴは見た目通り結構もろい楽器です。上で書いたように弦の張力が非常に強いため、共鳴板と弦を結ぶコマがバーンと飛んだり、ひどいときには共鳴板ごと取れてしまったりということがあるそうです。あちこちぶつけたり落としたりしないよう注意して扱いましょう。
ケーナやサンポーニャのように主旋律を弾くことはあまりありませんが、音が高いので、演奏中も比較的よく音が聞こえますし、フォルクローレにはちゃんとチャランゴだけの見せ場を含む曲が多いので、練習しがいがあります。一通りのコードとリズムを覚えてしまうと、演奏できる曲があっという間に増えるのでがんばりましょう。ロンロコ&ワライチョ ronrroco & walaycho
ロンロコはチャランゴと同じように調弦されますが、弦によってオクターブ違いの弦があり、深みのある音が出せます。ボリビアのカルカスというグループが考案した楽器で、彼らの曲に多用されていますが、それ以外ではあまり用いられていないようです。
ワライチョはチャランゴよりも高く調弦され、曲に応じてチャランゴの3度上や5度上にするそうですが、普段の演奏では滅多に使いません。ボンボ bombo
チャフチャス chajchas
鳴らし方は、ふつうは振り下ろすのですが、からだに打ちつけたり、足などにつけてならすこともあります。
値段は3000円から4000円くらいとおてごろなので、自分のチャフチャスを持つのもいいのでは?マトラカ matraca
ギロ güiro
マプト mapto
マラカス maracas
ボンゴス bongos
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