　紺屋の白袴、医者の不養生とはよくいいますが、私も、借金を抱え、子供の受験問題をかかえ、あーだこーだで、最近、胸の辺りから胃にかけて痛くてしょうがない。今年は厄年も終わりの年だし、この際、健康診断も兼ねてちょっと詳しく検査してもらいましょ。と、いう事で、行ってまいりました。卵巣や子宮の異常があるときに、皆さんをご紹介するメディカルスキャニング。

　メディカルスキャニングは最新のＭＲＩとＣＴを備えた画像診断専門の病院です。世の中便利になったものです。昔は、ＣＴだとかＭＲＩとか言えば、大学病院や地方の中核病院にしか置いてなくて、予約を入れても何週間も先になってました。その点、メディカルスキャニングは専門病院なので2～3日中には検査してもらえます。思い立ったが吉日、休診日（当院の）に予約をいれて準備万端。今回は主に胸部を診断してもらうのでＣＴにしました。子宮や卵巣ならＭＲＩがベター。ＭＲＩなら、放射線の被曝も心配ありませんので、女性も安心して受けられます。

　ＣＴを受ける前6時間食事は禁止。水分を取るのはかまいません。腹を減らしながら今回行ったのは、メディカルスキャニング溝の口。田園都市線に乗って市ヶ尾から20分くらいです。溝の口駅の東口から出て交差点を横断。7～8年前、高津中央病院のお手伝いに来ていた頃と比べると、駅周辺の変貌振りにはびっくりするばかりです。ケンタッキーフライドチキンの横の路地を入って、田園都市線のガードをくぐって徒歩5分。道が狭い上に駐車違反が多くて、ちょっと怖かったです。皆さん危険ですから駐車違反はやめましょう。メディカルスキャニング溝の口は、ジブラルタル生命ビルの一階。地味な茶色のタイル張りのビルですが、メディカルスキャニングのところだけは明るいガラス張り。チョット古臭い町並みの中で、ひときわ明るく、安心感があります。

　自動ドアを入ると受付の女性が、明るく「こんにちは～」。紹介状（隣の杉原先生に書いていただきました。皆さんが行かれるときは、もちろん私が書きます。）を出すと、「はい、お待ちしてました。」すんなりと事が運んでホッと一息。簡単に名前、住所などを書いて待ちます。

　10分ほど待つと、看護師さんからお呼び出し。まず、医師の問診があります。今の具合や、今までの病気の事などについて簡単に問診を受けます。「あ、じゃ、造影検査にしましょう。」ガーン！点滴だぁ。しかし、ここまできたんだから、やる事はやって帰んなきゃ。造影検査の承諾書にサインを書いて（まれに造影剤のアレルギーの方が調子が悪くなるので、承諾書を取るのです。）いざ、出陣。検査着に着替えて準備完了。看護師さんに点滴をしてもらいます。ここで、トラブル発生。なんせ、私、デブですから血管がわかりにくい。ハハハ、一回目は失敗でした。看護師さんあせりまくり。「いやぁ、こんな事ほとんどないんだけどなぁ、おかしいなぁ。すみませんねぇ。」いや、そんなあせんなくていいですから。良くある事です。ハイ。マ、マ、マ落ち着いて。で、二回目は大丈夫でした。

　いよいよ、検査開始。技師さんは若くてかわいい男の子。いや、そのケは有りませんけどね。若いのに、いいとこ就職してがんばってんじゃん。看護師さんも技師さんも手際よく、テキパキ準備をしてくれます。私、以前ＣＴを体験した事がありますが、狭い穴倉のようなところに入れられて怖い思いをしました。実は、私、閉所恐怖症。ドキドキしてました。でも、新しい機械は違うんですね。ドーナツみたいな機械がおいてあって、その中をベッドが移動してくぐるだけなんです。機械も静かで気にならないし。ただ、ベッドに横になって「息を吸ってください、止めてください」というのにあわせて息を吸ったりとめたりすればいいだけです。「次は造影検査をします。」で、注射器を点滴に接続。造影剤が入ってくると、腕から、身体、腰、足、と順番に身体が暖かくなります。なんだか、頭から逆に温泉に入ったみたい。30秒、90秒後に息を吸って止めるだけで終了。私の中で考えるよりも、かなりあっさり終了でした。

　その後、点滴を取ってもらって着替えて終了。あ～終わった。なんてこと無いじゃん。って、感じでした。お会計は１１７４０円。保険が使えない検診だと２～３万円くらいかかるそうですが、それでも、これだけの機械で身体を見てもらうんだから、そのくらい払ってもいいかなといった感じです。少なくとも４０歳を超えると、そのくらいで健康管理できるなら、一度はやっておこうかという気にもなるもんです。

　結論として、思っていたより、ぜんぜん楽チンでした。土曜日や日曜日もやっているので、チョット買い物ついでに寄る事もできます。特に、市ヶ尾からなら溝の口は近いです。結果は後日お時間のあるときに当院に来ていただければお話しますし、思っているよりぜんぜんめんどくさくありません。めんどくさがり屋で、出不精の私が言うんだから間違いありません。貴女も一度経験してみては？（何も症状が無くても検診として受ける事ができます。ご相談ください。）