当院では出産を扱っておりませんので、里帰り分娩をされる方が多くいらっしゃいます。里帰りされる方は、特に、次の点をご注意されてください。
1.妊娠が安定したら、早めに分娩予約を取ってください。病院によっては、早めに予約を取らないと分娩できないところがあります。あまり遅くなってしまうと、分娩する病院がなかなか見つからないことも。特に、人気のある病院はすぐに予約がうまってしまうので、早めに連絡しておきましょう。
2.分娩先の病院の指示に従ってください。分娩先の病院で、必要な検査や検診の時期などを指示されたら、できる限り守るようにしてください。先方の病院の指示によって、当院でもお手伝いさせていただきます。
3.里帰りは早めに計画を立ててください。ぎりぎりになって里帰りをすると、よくわからない施設で出産することとなり、不安がいっぱいの出産になりがちです。また、病院側でも、経過が良くわからない出産は、さまざまな危険性をはらんでいます。トラブルが起きた場合も、対処がしにくくなる場合があります。必ず、30週を超えたら里帰りして受診するくらいのつもりでいてください。
4.30週以降は子宮の収縮の検査や、胎児心拍の連続記録などが必要となることがあります。このような検査は産科病院でしかできませんので、33週くらいまでには、里帰りされることをお勧めします。
5.出産ぎりぎりになって、前期破水や切迫早産が起こることがあります。このため、入院が必要となり、結局、里帰りできないといったこともおこります。そうなれば、せっかく里帰りの準備をしていたのに台無しになってしまいます。できるだけ、こういった異常の起こる前に里帰りをされると良いでしょう。
6.里帰りされるときには、必ず、これまでの検査結果を同封した紹介状をお渡しします。経過途中で、一時的に分娩先の病院にかかる場合も、先方の指示があれば紹介状をお書きしますので、必ず、先方の病院に確認を入れておいてください。