前菜のバゲットは食感が好評できっとしばらくはお宿かげやまの定番メニューになりそう。鹿児島のスイートポテト美味!いつかはデザートも手作りしたいところです。
前菜のバゲット、カニをたらばカニにしてみた。美味しいのはもちろんだが、やはりこの食感が何とも言えない。宿主はスープ好きなので今日の中華スーランタンもお気に入り。しかし、果たしてお客様にとっては、ごはんには味噌汁!のような定番のものが良いのだろうか・・・?
献立のお品書きと宿主のつぶやき
美幌産牛ヒレ肉を一番美味しく食べて頂きたいとお客様が席に着かれたのを見計らってミディアムの焼加減に神経を集中させる宿主。うまいっ!
よしっ!など厨房は宿主のつぶやきならず独り言が多くなった。
本日のデザートはお宿かげやま自家製のスイートポテト。希望でお持ち帰り出来るよう1個単位での販売も検討中とのこと。
本日は男性ばかり5名。お酒を飲める方も飲めない方もいらっしゃるようだ。宿主はそのこともふまえてメニュー構成に頭を悩ませる。しかし、その甲斐あってか、お客様は喜んで下さったようで、「どうしてこのような意外な組み合わせのメニューを考えられるのですか?」という問いに「ただ、うまいもんを食ってもらいたいなあということだけを考えてたら今日はこうなりました。」とシンプルな受け答えでした。
5th March 2003
9th February 2003
9th January 2003
4th January 2003
15th March 2003
(特別メニュー
本日はお一組様。お客様の料金を追加させてもらって、その分いろんな料理を創ってもらいたいと言うご要望でお客様のご予算に見合うよう、予め好みなども確認しておいて、メニュー構成と内容に頭を悩ませた宿主。基本は同じで「うまいもんを食ってもらいたい」という願いと気合に押されて時間をかけて作り上げた。その甲斐あってかお客様は見た目もお皿までも楽しみながら時間をかけて、全部お召し上がり下さり作り手としてはうれしい限り。「ありがたいなあ」とつぶやく宿主。
21st March 2003
九州では桜の開花便り。ここ美留和も随分と日差しが柔かくなりポタポタと雪溶けの音も聞けるようになり春がもうすぐそこまで来ている予感。しかし、朝晩は冷えて(ちなみに今朝6時で20℃、もちろんマイナス)五感で実感するにはもう少し待たなきゃならないが、宿主は食材で少しでも春を感じてもらおうと新竹の子、クレソン、新若芽、新ごぼうなどを用意し頭を悩ませた。春の香りに包まれながら腕を振るって本日のメニューとなった。何よりも宿主がいち早く春を感じ取って幸せそうだった。
29th March 2003
本日のデザートは宿主好物のひとつである苺のショートケーキ。苺の新鮮なにおいも大切にしたい宿主は苺の盛り付けは出す直前。お客様もスローフードでゆっくりと楽しんで頂いた様でまた幸せそうな笑顔にうれしい限りの宿主でした。
9th April 2003
お酒の苦手な方に、香りだけでも楽しんで頂こうと食前酒としてお出ししてみた白糠町特産の鍛高譚(しそ焼酎)は思いの他好評。決して無理強いしたくない宿主は雰囲気までも楽しんで下さっている様子に胸を撫で下ろしていた。本日のデザートはシナモンの風味の少しする大人の南瓜プリン。
2004年のメニューへ
17th April 2003
本日は何とありがたいことにお宿かげやまご宿泊三度目のお客様。だいたいお客様の好みとお召し上がりになる量を何となく察してきた宿主は、そのことをふまえ、メニューを考える。レタスのスープはレタス丸ごと使い、宿主には珍しく洋風のスープ。サラダで食べるレタス以上にレタスの味と風味が感じられる。色合いも淡いグリーンのふきのとう色。春に似合うスープだ。HERBIE HANCOCKのJAZZと外の月明かりに照らされた夜の景色も合わせて雰囲気を楽しんで下さったようだ。
27th April 2003
メイン料理にお肉以外の地元で獲れる魚で何か出来ないかとしばらく頭を悩ませていた宿主。釧路産のホッケが見事にイタリアンに変身。しかし、宿主は全体のバランスや男性のお客様のことを考えボリュームに至るまでのことまで気になる様子。魚料理をメインにするのはまだまだ課題が多いなあ・・・宿主の中ではまだ納得いかない様子。しかし、お客様は会話を楽しみ、くつろぎながらたっぷりと時間をかけてお召し上がり下さいました。
7th May 2003
そろそろ北海道もみずみずしい美味な野菜が出回り始める季節。やはり素材の新鮮さ、素材そのものの自然の美味しさは身体だけでなくこころも元気にしてくれる。本日のヴィジソワーズはそのままかじれそうなくらい甘い新玉葱と水分たっぷりの新じゃがの冷たいスープ。これから夏に向けて私たちを元気にさせてくれるスープになりそう。宿主は出来る限り地元産の素材で、ゆったりとスローフードを楽しんで頂きたいとつぶやいていました。
14th June 2003
サラダには美留和の沢で育っているクレソンをたっぷり。井戸水が直接流れ込んでいるような沢のクレソンを盛り付ける直前にご近所の方に分けて頂いている宿主。クレソンそのものの味を感じて頂きたいと、少量のオリーブオイルとワインビネガーのみのシンプルなドレッシング。クレソンの花が咲き始めるもうしばらくの間、クレソンのサラダが楽しめそう。
26th June 2003
本日は先週来て下さったばかりのお客様が違うお友達をお連れになってのご宿泊。ありがたく、そしてうれしく思う宿主はご年配のお客様ということを考慮し本日は白ワインに合うような魚料理メインのメニュー構成に腕をふるう。「この年になるとこんな静かなところでゆったりとお喋りをしながらお食事をして贅沢なときを過ごすのが良くなるのよ。」と教えて下さった。何にも誰にも気兼ねせず時間も気にせずゆっくりとくつろいで頂きたいと思う宿主でした。
18th July 2003
ここ最近前菜に手打ち蕎麦をお出ししている宿主。本日も旬の弟子屈産胡瓜と和えてみょうがと紫蘇を添えてパスタ風に。手打ちならではのもちもち感と胡瓜のシャキシャキ感を合わせて楽しんで頂ければと思っている様子。お客様の年層も幅広く、味も量も嗜好もバランスよく、出来る限り、皆さまに喜んで頂ければという思いに支えられて本日も神経を使って料理を創作する宿主でした。
27th July 2003
いつもありがたいことに本日はお宿かげやま三度目のご宿泊のご年配のお客様。今回も違うご友人をお誘いになって来られた。三度目ともなればメニュー構成にエネルギーを使う甲斐性もあるというもの。毎回出来上がりの料理の絵を描いてイメージを膨らませていく宿主。ただ今、立秋までの夏の土用の時期ということもあり、うなぎを素材として取り入れたり、ごはんに小豆や胚芽押麦、もちあわ、黒米などの雑穀を炊き込んだり、お客様の好みと素材と味のバランスに季節感を取り入れ、本日のメニューとなった。お食事をゆったり楽しみながらお友達同士での会話も弾み、くつろいで下さっている様子で、宿主は「もうこれが一番だね・・・」と遠くからお客様を静かに見守ってました。
2nd August 2003
夏を迎えた最近はいつも素材、特に野菜類は地場産のものにこだわる宿主。8月に入り、ここ弟子屈産の夏野菜も見かけるようになり、喜んでいた矢先、本日はなんと地場産も地場産、この美留和で近所の方が作っていらっしゃる夏野菜が手に入った。レタス、クレソン、ブロッコリー、小松菜、ズッキーニに食用花である金蓮花も。ドレッシングで味つけするのがもったえないくらい甘くみずみずしい。金蓮花はバラに似たかすかな香りとともに見た目とは意外にシャキシャキの食感まで楽しめる。美留和の水、土の栄養分、太陽の光と暖かさを一身に浴びて育った野菜たち。宇宙の力が私たちの身体とこころに染み渡るサラダが本日の特にお勧めの一品となった。
3rd August 2003
本日は昨日からの連泊のお客様、お一組様。とにかく、ゆっくりしたいというご希望でお泊り頂いており、日中も時間を気にすることなくお好きなだけ温泉に入って頂けるよう、準備した。メニューもお客様の好みと二泊目ということを考慮する。昨晩とても喜んで頂いており、そういうお客様のお気持ちに背中を押されながら一皿ずつ丁寧に仕上げていく。お酒と会話も楽しみながら、ゆっくりとお召し上がり頂き、うれしいことに新じゃがのミルク煮はお替りの申し出があり、すぐ出来ますから!と快く厨房で再び腕を振るう宿主でした。スローライフとスローフードともにゆったりとお過ごし頂けて本当に良かった。
20th August 2003
本日はお二組様。そのうちお一組様はまだ雪がようやく溶けて春を迎えたばかりの頃一度お見えになり、今回は二度目。本州からわざわざまた来て下さるとのこと、宿主もうれしい気持ちを抑えつつもメニュー構成にエネルギーを使う。初めてのお客様にも牛のヒレ肉は是非食べて頂きたいということもあり、今回はソースで悩んだ。サワークリームを使うか山わさびを使うか全体のバランスと味をイメージして今回は山わさびを使い味に変化を持たせることとなった。リピートのお客様は美留和の景色の変わりようにとても驚かれていた。お客様に言われてみて改めて春の景色が蘇った。もうしばらくすると、このたくさんの葉っぱたちが赤や黄色に変わっていくのだろう。しっかりと今の景色も眺めておこうと思う宿主でした。
1st September 2003
本日のお客様のうちお一人は二度目のお客様。前回はご主人とお見えになったが今回はご主人のお母様をお連れになってのご宿泊。時間をかけてまたおいで下さった。前回お出ししたお品とは重ならないよう気を配る宿主。ただ今旬の秋刀魚が手に入ったとの宿主、まだ調理する前からうれしそう。三枚におろし、塩胡椒のシンプルな味付け、表面はカリッと中はそのものの旨みを残すよう焼き加減に注意を払う。厨房は秋のこおばしい匂いに包まれる。そして柔かく煮た採れたての大根を添えて盛り付ける。これからの季節、秋の味覚を素材に季節感も出しながらメニュー構成を考えたいと思う。お客様はデザートまで美味しい!と言いながらゆっくりお召し上がり下さり、いつもながらその一言に疲れもどこかに吹き飛んでしまう宿主でした。
3rd September 2003
左記メニューはお宿かげやまに三連泊目のお客様のためのもの。初めてお泊り頂くお客様とは作り分けた宿主。厨房は大忙しだった。初めてお泊り頂くお客様にはもちろん三連泊目のお客様にも宿主なりの配慮があった。酢の物を取り入れたり、宿主には珍しく鶏肉を用いたメインメニュー。知床産鶏のもも肉を下処理後味付けし、皮をこおばしく焼き色をつけてパリッとさせ、数種のハーブとトマトソースで煮込んだお肉はとても柔かく、皮はこおばしいまま、宿主としては納得いく一品のようだった。お客様は静かなときの流れを感じながら、最後の夜もゆったり楽しんで下さった。2日間、川湯や和琴の温泉めぐりをしながらお過ごしになり、宿主も知らなかった道東の秘湯のありかもこっそり教えて下さった。
14th September 2003
(特別メニュー)
本日のお客様のうち、お一組様は新婚旅行をかねてお宿かげやまにおいでになるとのこと。料金を追加して、思い出に残るお食事にしたいと事前に相談があった。日曜日ということもあり、特に生ものはご予算内で納得のいく材料が手に入るかどうか、全く分らない状態だった。幸い、宿の繁忙期が過ぎ、前日はお客様をお受けしていなかったということもあり、朝早くから遠出して材料の調達。せっかくの記念の旅行だから、出来る限り希望に沿いたいという思いから何件か走り回り、戻ってきたのはもうお昼過ぎだった。すぐ仕込みに入る。旬の秋刀魚や牡蠣も取り入れた。牡蠣は秋の味覚、数種のきのことともに紅葉色のソースを添えて、宿主流にアレンジ。お客様はお皿もひとつひとつ眺めながら、お食事もゆったりと、そして会話も弾み、とても喜んで下さっていたようだ。いい思い出になるといいなあ・・・とつぶやく宿主でした。
19th September 2003
本日はお宿かげやまに何度かお泊り下さっているお客様お一組様。お召し上がりになる量とお好みもだいたい察している宿主だが今までお出ししたメニューとは少し嗜好も見た目も変えて前菜としてオープンサンドが登場。根室産の花咲カニのほぐした身と熟したアボカドを和えたものをサンド。練り辛子たっぷりの辛子バターが味を引き締める。デザートは夏の頃お見えになった本州のお客様が宿に送って下さったばかりの葡萄二種が季節の果物のケーキに変身。ピヨーネもベリーAも丸ごと味わって頂きたく大粒のまま冷たいケーキに。ちょうど今の秋の収穫の季節を感じる旬のデザートとなった。
26th September 2003
「ここは私の隠れ家みたいなもので、旦那には悪いけどまた来させてもらいました。」と明るく言われる、本日のお客様はお宿かげやまに、もう5回目のご宿泊のご年配で顔なじみのお客様。今回は、従姉妹にあたる方と、以前お泊り頂いたことのある親友であるというお友達、そして、その方の息子さんのお嫁さんのお母様にあたる方(つまりお母さん同士)を誘って4名での全館貸切。宿主の母と同じくらいの年配の方々が気に入り、くつろいで頂けることがとてもうれしい。「ハアー。幸せー。」と言いながら、お食事をお召し上がりになる様子を見て、日頃は母であったり妻であったり、どうしても家族のことを気にかけ思い、手放しで気を休めることが少なかったり、外をゆっくり眺める気持ちのゆとりもなかなか取れないだろうから、せめて、お宿かげやまでは思う存分ゆったりと過ごしてほしいと思う宿主。宿の日常をかけ離れた静寂の空間と落ち着きと時の流れに身を委ねて心底くつろげるのがとてもうれしいと言って下さる。今晩はいつまでも皆が気のむくままお好きなようにお喋りが続く楽しい夜になりそうだ。
4th October 2003
本日は先月おいでになったばかりのお客様がまた遠くより来て下さった。予約時に、「再び静かな、ゆっくりとした時間、美味しい料理、そしてお風呂、なにもしない贅沢を味わえると思うと、とっても楽しみです、それまでは都会の雑踏の中であくせく働くこととします。」と言う連絡を頂いており、朝から仕込みに力の入る宿主。再び足を運んで下さるということがありがたく、是非ともゆったり過ごして欲しいという思いをこめて、本日も一皿ずつ丁寧に仕上げていった。都会であればあるほど時間の流れが効率よく速く、でも、それが生きていくこと、あるいは日常生活というものなのであろう。お客様は、お風呂もお料理も、そして何より時計もテレビもない静寂な空間の中で時の流れを感じ、味わい、くつろいで下さったようだった。
14th October 2003
(特別メニュー)
本日のお客様は趣味を通してのご友人3名とその中のお一人の義理のお母様をお連れになって、4名様で全館貸切。そのお母様は何と88才、米寿のおばあちゃまである。予約時に「何度か北海道旅行はしていて、足腰は丈夫だし、何でも食べれます。」ということを聞いていた。和風の懐かしい感じのするメニューを取り入れてみたり、お会いするのをとても楽しみにしながら朝から仕込みに入る宿主。長時間、車窓から紅葉を見ながら移動してきて下さったとのこと。しかし、そのおばあちゃまは、疲れも見せず、2Fのお部屋への階段もゆっくりとではあるがご自分のペースで上り下りされた。お食事時も、姿勢正しくお座りになり、ひとつひとつ集中して、行儀の良い美しい綺麗な食べ方で、その姿に頭が下がる思いだった。最後のデザートは「もうお腹いっぱいですから・・・」と遠慮されていたが、しばらくしてからお嫁さんの勧めで、少しだけ口にされると「美味しい、もっと早く食べておけば良かった・・・」とお茶目な事も言って下さったり、傍で見ていて、却ってこちらの方が元気とエネルギーをたくさん頂いた。そして、そのおばあちゃまのお蔭で宿中が和みの空気でいっぱい満たされるひとときとなった。
25th October 2003
本日はお一組、6名様で全館貸切。お二組様で6名様分を時間をずらしてご用意させて頂くことはあるが、一度に6名様分をご用意するのは珍しく、段取りを頭の中で何度も整理する宿主。温かいものは温かいうちに出来たてを、生のものはお出しする直前に盛り付けたい、ということからどうしても食事の予定時間近くになると最後の追い込みで厨房の空気は張り詰める。胡麻風味海老の巻き寿司も、海老を巻く海苔と胡麻に至るまで香りと食感をも楽しんで頂きたいと海苔は火で焙り、胡麻は炒ってひと手間かけることもおしまない。デザートはこれからの季節に似合うチョコレートたっぷりのガトーショコラ。こちらもお出しする直前にシュガーパウダーを粉雪のようにふわりと置くように飾り付ける。お客様は最後のデザートまですっかりお召し上がり下さり、楽しそうなお喋りが続く中、おくつろぎ頂いている様子をみて、うれしく思う宿主でした。
1st November 2003
本日のメインは白身魚。鱈の白子が出回る季節となり、すだちと醤油で蒸し焼きに。メインの魚は白子と並べて鱈にすることも考えたが、本州からのお客様もおいでになるということで、敢えて本州では珍しい大きな油子で二種のムニエルをご用意した。地味になりがちな魚料理をチンゲン菜や北海しま海老を合わせ、盛り付けにも神経を使う。そのうちお一組様は連泊なので味と素材のバランスにも配慮する宿主。デザートは旬の金時の栗にも似た風味を生かしたいと、卵黄を入れずに焼かず、冷やしてクリーミィーな食感を大切にした冷製スイートポテト。お客様は、お食事ばかりではなく、宿の大窓に映し出される景色も合わせて楽しんで下さった。寒くなるこれからの季節、美留和の夜空は、零れ落ちてきそうな星屑の別世界が大きく拡がる。お客様はわざわざ外に出たり、あるいは露天風呂から見上げる星空の眺めをいつまでも楽しんでおられる様子だった。
8th November 2003
本日のお客様はそれぞれ2度目、3度目のリピートのお客様。朝からメニュー構成に頭を悩ませるのはいつものことながら、遠くから再び足を運んで下さるということから、余計に力が入る。何よりも再三来て頂いて、ありがたいという思いを込めて本日のメニューとなった。トルティージャはチーズ数種を混ぜ、とろけるあつあつの食感を楽しんで頂ければと、数種のハーブと煮込んだトマトを半量だけ裏ごししてトマトの食感を少し残した濃厚なソースと合わせて。スープは鶏肉とキャベツの旨みが味わえるロールキャベツのスープ仕立て。レモンとパセリをバターに練り混ぜたものを添えて香りとこくも足した、見た目も味も香りも美味しい一品となった。季節の移り変わりが速いこの頃、お料理からも今の時期(とき)を感じ取り、美留和の風景の移ろいと共にお客様の新しい記憶となって残るといいなあ・・・とつぶやく宿主でした。
22nd November 2003
本日は初夏の頃、一度お見えになったことのある北海道を旅することが何よりも大好きだと言われるお客様。今回はお友達を誘って4名様で全館貸切。先日お客様からボジョレー・ヌーボーの手頃なものを用意しておいてほしいというリクエストを頂いていた。今週の木曜日、今年の解禁日にお宿かげやまでも飲みやすそうなライトなものを数種ご用意しておいた。ヨーロッパの猛暑の影響で葡萄がよく熟し2003年ものは100年に一度の出来、と言われるほどの前評判もあり、メニュー構成にいつもと違う神経を使う。収穫の喜びがいっぱい詰まったボトルを眺めながら、敢えてシンプルに定番のチーズとバゲットをメニューに加えた宿主。バゲットはフランスパンと同じ生地にベーコン、白胡麻、黒胡麻を練り込み、焼き立てを食べて頂きたいと焼き始めるタイミングにも注意を払う。空也蒸しわさびあんは豆腐入りの茶碗蒸しのようなもの。あんはわさびの味が引き立つよう甘さを控え、キリッした大人の嗜好に。さっぱりとお口直しになるよう、また季節柄熱々の蒸したてを食べて暖まって頂きたいと色んな思いを込めた。この時期の風物詩のワインの雰囲気と香りが漂う中お客様はゆったりとお食事をお召し上がりになり、デザート後も会話が弾み充実した旅の夜のひとときをこころゆくまで楽しんで下さっている様子だった。
2nd December 2003
マイナス10℃を下回ることのある朝を迎えるようになった美留和は、辺りの草木が氷に覆われ、陽の光に反射してキラキラする光景が見渡せる季節となった。この季節、北海道東部太平洋だけで漁獲されるししゃもが本日の一品。釧路沿岸で獲れたばかりの天日干しされたししゃもは、もう、それだけで絶品だが、本日は香草とオリーブオイルと岩塩でシンプルに、そして控えめに味にアクセントをつけた。この時期、ワインが美味であるということが頭の片隅にあるせいか宿主はイタリア風にアレンジ。ししゃもの焼ける香りが漂ってくると、身体の中に感じ取るこの季節独特の感覚が蘇るようで、今年も終わるなあ・・・と気づかされるような空気に包まれた。季節の移ろいを目で見て肌で感じ取ることの出来る美留和では師走の今のこの時期も時がゆるやかに流れているように思う宿主でした。
(特別メニュー)
13th December 2003
本日は二組のお客様。そのうちお一組様は関東より、以前テレビでお宿かげやまのことを知って下さり、絶対行きたい!という思いをずっと温めていて下さったとのこと、今回はなんと1泊2日の日程で北海道においでになった。貴重な1泊をお宿かげやまにお越し下さるということで、とてもありがたく、そしていつものことながらしばらくメニュー構成に頭を悩ませた。宿で食事を楽しむことが今回の旅行の目的だからと予め1〜2品お任せで品数を追加してほしいということだった。メインに魚を2品追加した。本州では出回っていない「かすべ」とこの時期油がのってとろけそうに美味な「きんき」。豚角煮はたっぷりの煮汁を閉じ込めるように軽く粉をまぶしてソテーしてひと手間加え、ほくほくのあつあつ大根と共に。バゲットはガーリックバターで二度焼きしてカリッとさせたものに5種のチーズをかけてさらに焼き上げたもの。こちらも今の季節にぴったりのあつあつの一品。お客様は、ひとつひとつゆっくりと会話も楽しみながらすっかりとお召し上がり下さった。美味しい!と言って下さり、また器のことやレシピについて色々と質問を受け、いつもはシャイな宿主だが、素直にうれしい気持ちで丁寧に説明しお答えしている様子だった。
19th December 2003
ひらひらと粉雪が舞い続け、外の木の枝にほんわりと雪が積もり重なって、すっかりと今の季節を感じる景色となった本日のお客様は、秋の頃一度幼馴染3人組でいらして下さったことのあるお客様のお一人で、今回は職場のご友人をお連れになって来られた。今回のメインは釧路産むきかれいのムニエル。一切れの魚でも部位によって焼き加減を微妙に調整する。えんがわの部分は特にぱりっとこおばしく。口の中でとろけるほどの脂がよくのった白身魚は、バルサミコ仕立てのソースとのバランスが絶妙。帆立の胡麻和えは白胡麻ペースト仕立てで隠し味と食感のアクセントに、宿主には珍しく溜まり醤油漬けのにんにくを荒く刻んで混ぜた。意外な味と食感にお客様は新鮮な驚きがあったようで、宿主はレシピの質問を受けた。デザートはビターチョコレートたっぶりのビスキュイとショコラムースを重ね合わせたケーキ。メレンゲきのこを添えてシュガーパウダーを雪に見立てた。夜のゆるやかなときが流れる中、雪原で明るくなった外の景色を眺めながら、こころゆくまでおくつろぎ頂けた静かな夜だった。