2009年2月例会
 海流座
『新・裸の大将放浪記』

原作/山下清
作/藤本義一

脚本/芦屋小雁・米倉斉加年
演出/米倉斉加年


出 演

芦屋小雁(山下清)  
   米倉斉加年
(銀玉(易者)) 
 おりも政夫
(馬宮先生)
  島田順司
(食堂のご主人)
   西崎 緑
(食堂のおかみさん)
津田美保    他
  

放浪の天才画家」「日本のゴッホ」と称賛された山下清を描いた人情劇!

【あらすじ】

 太平洋戦争下の春、山下清は放浪の旅に出た。昼は一日中歩き回り、夜になると神社や駅のベンチで眠った。ある田舎町の駅で巡査に尋問されるが要領の得ない清。居合わせた盲目の少女が清をかばうが、困っていたところへ、少女の勤め先、軍人食堂のおかみさんが清の身元引き受け人を名乗り出て一件落着。駅前の軍国食堂でしばらく働くことになった。放浪の旅に出る前の清は、ハ幡学園という養護施設にいた。そこでは、陶工や木工などを学習していた。清はその中でも、絵に興味を示し、独特の観察力と集中力で驚くべき才能を発揮していた。突然姿を消した清を心配していた園長の馬宮先生は、ようやく探しあて清を迎えにやって来た。清はどうしてお受けなくてはならない徴兵検査が待っていたのだ。検査で落第した清、絵の世界へどんどん深く入っていった。戦後、平和な時がやって来た。清の放浪生活も終わりを迎えていた。清は有名な画家になっていたのだ。「放浪天才画家」「日本のゴッホ」そんな敬称が自由や自然を愛した山下清には、随分重たいものだった。いつも純粋に真実を見据えた山下清画伯の心には、どんな想いが渦巻いていたのか。そして旅の終わりにあったものとは・・・。

会    場 日  程 昼の部 夜の部
アステールプラザ
大ホール

2/4(水) - 18:30
2/5(木) 13:00 -
安佐南区民
センター
2/10(火) - 18:30
2/11(水) 13:00 -
希望日締切り  12月26日(金)
シール発行日   1月20日(火)

★舞台写真は劇団から許可を得て掲載しています
 
    




芦屋小雁    米倉斉加年   島田順司



 私は、昨年八名の仲間と〈海流座〉という小さな一座を結成しました。73才の夏でした。このままでは死ねない気がしたからです。旗揚げ公演は菊池寛作『父帰る』木下順二作『二十二夜待ち』の二本立てです。この二作品の中に“このままでは死ねない気がした”という思いを支える根源があったからです。古いものは歴史を抱きかかえ円熟し豊かです。新しいものは未熟で粗野で荒々しい−古いものは美しくやさしい新しいものは生き生きしている−古いものから新しきものが生まれるのです。古いものを捨てて新しいものは生まれない。新しいものは古きものより生まれる− 米倉斉加年         〈師宇野重吉は「新・市民劇」と銘うって〉

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