2010年9.10月例会


    加藤健一事務所
        

   『木の皿』
 
    作/エドマンド・モリス
訳/小田島恒志
 演出/久世龍之介


《出演》

加藤健一
西山水木
加藤 忍
新井康弘
土屋良太
小椋 毅

山下裕子
宇都美由樹
有福正志
金尾哲夫



 
  日 程     

会  場 日 程 昼の部 夜の部
アステールプラザ
大ホール
 9/28(火) - 18:30 
 9/29(水) 13:00 -
安佐南区区民
センターホール
 10/5(火)   -    
18:30 
    
  10/6(水) 13:00  -
     上演時間 2時間10分(休憩なし)
     希望日締切り8月27日(金)
     シ−ル発行  9月14日(火)


 第3回朝日舞台芸術賞
 第11回読売演劇大賞優秀男優賞・優秀演出家賞
 第54回文化庁芸術選奨文部科学大臣賞

 第38回紀伊國屋演劇賞個人賞(演出・久世龍之介)
(以上2003年上演時の受賞 『詩人の恋』とともに)




★内容、舞台写真は劇団の許可を得て掲載しています

 この物語は、人間としての誇りと尊厳を失うことなく、“老い”を生き抜いていく逞しい老人と、その姿を見守る家族たちの葛藤を描いたヒューマンドラマです。これは高齢化社会を迎えた21世紀の私たちへの力強いエールです。

あらすじ】
 テキサスの田舎町。タバコとビールを愛する78歳のロン(加藤健一)は次男のグレン(新井康弘)一家と一緒に暮らしている。
 グレンの妻クララ(西山水木)は、結婚以来ずっとロンの世話をしてきたが、体力・視力が衰えても頑固なロンを負担に感じ、友人ベッシー(山下裕子)への愚痴も増えてきていた。
 「自分の人生を生きたい。」というクララの訴えに、グレンはロンを老人施設に入れる事を決意し、老人施設スタッフのフォーサイス(土屋良太)に相談する。
 しかし、ロンには「施設に入るくらいなら、死んだほうがマシだ!」と拒否され、クララには「ロンを施設に入れないのなら私が出て行く!」と言われてしまう。
 娘のスーザン(加藤忍)やロンの友人サム(有福正志)には、施設に入れる事を猛烈に反対され、兄のフロイド(金尾哲夫)は他人事で、きちんと話を聞いてくれない。悩むグレン。
 その夜、スーザンは友人のジェイニー(宇都美由樹)と映画を見に行った帰りに、クララと居候のエド(小椋毅)が密会している現場を目撃してしまう。バラバラになった家族は疲れ果て、お互いを傷付け合ってしまう。
そんな家族の様子を見て、ロンが最後に下した決断とは……



解説】
 木の皿=この作品には‘木の皿’が象徴的な意味を担って登場してきます。肉体的に衰えのきているロンは、すぐ物を壊してしまうため、彼の食事だけ陶器の食器ではなく、木製の食器―木の皿―に盛られて出されるのです。そのことで、ロンのプライドはひどく傷つけられます。陶器の食器は、人間としての尊厳をも象徴しているのです。
 
【劇団紹介
加藤健一事務所
 
1980年発足。俳優、演出家でもある加藤健一が上演プログラムからキャスティング、スタッフ選びなどすべてにわたってプロデュー スする演劇集団。

 

  

 

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