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(木山事務所)

作・演出/福田善之
作曲/上田亨
出演/春風ひとみ
演奏/伊藤弘一(ピアノ)・細井智(ギター)

〜あらすじ〜

少女マリアは、母フリアーナが行商に出ていた夜に、
壁の向こうから話しかける妖精を見つけた。妖精は、
マリアに正直者と不正直者が登場する「十二月の
物語」を語って聞かせ、唄を覚えさせてくれた。時は
経て、その妖精は父マノーロであることを知る。スペ
インのアンダルシアの小さな村の床屋であったマノー
ロは、人民戦線が勝利した時、共和国の村長と
なって活躍していたが、全体主義者フランコの台頭
により国賊となった。
 何も知らずに舞い戻ったマノーロを、フリアーナは
家内の狭い空間に煉瓦の壁を作って隠した。
治安警備隊の厳しい追及をかわしつつ、手広い
行商で家計を維持して一家は生き長らえた。
やがてマリアも嫁に行き、待望の恩赦も下ったが、
マノーロは三十年間も隠者として暮らしてきたのだった。
 この一人ミュージカルは、福田善之氏が、フレーザーの
「壁に隠れて」をもとに、人民戦線派の戦士として生きた
男を支える母と娘の物語として書き下ろし演出した舞台
です。春風ひとみさんが母フリアーナと娘マリアを一人で演じ、
93年に紀伊國屋演劇賞・個人賞を福田氏とともに受賞し
演劇界の話題をさらいました。
 ピアノとギターの生演奏がドラマの世界を拡げ、劇中で
歌われている「生きているってこんなに素晴らしい」という歌が
共感を倍加させます。

〜日程〜

会場 日程 昼の部 夜の部
安佐南 4/2(水) 18:30
アステール 4/3(木) 18:30
アステール 4/4(金) 13:00

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