第一回 『プラモデルが発売される基準を考えてみる。』 2003.02.16 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しょうもないこと中心のはずの第一回は、わりとまじめなテーマです。 車のプラモデルって何を基準に発売されてるんだろう?と思います。 というのは、自分の愛車であるレガシーツーリングワゴンが全然どこからも発売されて無い。 結構売れているにもかかわらずです。 ここから先は、市販車に限定して話を進めていきます。 1.発売される車をジャンルわけしてみる。 まず、発売される理由をざっと考えて見ると、 @売れている車 A人気のあるスポーティーな車 B革新的、時代の節目となるような車くらいでしょうか。まぁその他としては、開発担当者が乗っている車とかの少数は無視します(笑) @は当然その車を買った人がきっと模型でも欲しいと思って買うという意味で、もっとも効果的。もちろん、模型を買う年齢層が乗っているというのが前提。 最近ではフィットとヴィッツ。オデッセイやエスティマもここに分類できる。もちろん、新車発売からの新鮮度を考慮すると、売れるだろうと思われる車も当然販売されるわけで、アルファードとエルグランド、インテグラやシビックもここに分類。 Aは車好きを狙ったもので、かっこいい、憧れる、早いなどなど、買えないからこそ模型で並べたいと思わせるものがここのジャンル。GT−Rやスープラ、RX7、NSXなどのスーパースポーツ、ランエボシリーズなんかもこの部類。当然フェラーリやポルシェもここに分類される。同様に、、アリストやセルシオ、ベンツなど、買えない車って意味ではこれらもここに分類。一時期流行っていたチューニングカーとか、今流行のVIPカーなんてのもここに分類されていいでしょう。 Bは一時期のタミヤさんのヒストリックカーなんかはこの部類でよいかな?ハコスカのGT−Rやワーゲンビートルなど。その他ではダルマセリカやブルーバードなんかもそう。リバイバル系が多いかな?その他ではプリウスやインサイト、エスティマ・ハイブリッドなんかもここに入る。 2.@を検証してみる。 それでは何が出ていて何が出ていないのか。 冒頭にも書いたレガシーがなぜ出ないのかを踏まえて検証してみます。 当然売れている車はランキングとして自工会から発表されてますので、過去4年ほどを模型化と合わせて表にしてみました。赤字がキット化されているものです。
3.A、Bを検証してみる。 A、Bともオフィシャルなデータとしての資料が無いんで、仕方なく日本カー・オブ・ザ・イヤーから検証してみます。 本来なら、車雑誌の人気ランキングや中古車の流通台数のほうがいいんでしょうが、いずれも年間を通じたいいデータが見つからなかったので、ここ最近の日本カー・オブ・ザ・イヤーにエントリーされ、投票結果からの上位10車種です。
同じフレームから製作される車は同一と数えるこちらでは、名前の挙がった車名は実に40台。完全に新車もしくはモデルチェンジしたものが対象となりますが、そのうちキット化されているのは実に14台。なんと@とまったく同じ35%がキット化されていることになります。アコードの動向次第ですが、大賞をとったらほぼ100%キット化。さかのぼっても、98アルテッツァ、96ギャラン/レグナム、95シビック、94FTO、93アコード、92マーチと過去10年で9台!え?97が抜けてる?なんとこの年の大賞はプリウス!話題性、先進性を考慮したら大賞には納得。でも、やっぱり売れなきゃだめってこと。つまりは話題性とかだけで対象を取ってしまった車ということですね。本来は特別賞が正解なのかな?となるとアコードのキット化は模型業界にとっても至上命令となるはず! ちなみにエスティマ・ハイブリッドは、エスティマとしてカウントしてます。また、2001までは外国産車は別のランキングでしたが、2002からは同一ランキングに変更されています。 こちらには、特別賞という賞があるんですが、昨年まではなんと100%模型化されてます。ひょっとしてフォレスターも出るのか? 4.今回の結論。 残念ながらA人気のあるスポーティーな車のデータが取れなかったけれど、なんとなく傾向が掴めたような気がします。 結論としては、以下のとおり。 1.売れてる車のうち、35%の確率で模型化される。 2.日本カー・オブ・ザ・イヤーのうち、最終投票でベスト10以内であっても35%の 確率で模型化される。 3.日本カー・オブ・ザ・イヤーで大賞を取ったらほぼ100%模型化される。 1〜3により、今後キット化されるのは…、 アコード(確定)、フォレスター(確定)の両車で決定。 絶対見て無いだろうけど、メーカーさんよろしくお願いします! また、期待できそうなのは、マーチ、スカイラインクーペ、キューブは来年の結果次第かな?でも来年のカー・オブ・ザ・イヤーは、RX−8のような気がして期待してます。 2003.11.16追記 すでに皆様ご存知のとおり、次々と新作が発売されました。 その後発売された(される)ものを青字で追記しました。 なんか結構私の読みも当たってるって感じがしませんか? あぁ、フォレスター厳しいかなぁ…。 2003.12.13追記 今年も発表になりました、日本カー・オブ・ザ・イヤー。 結果は以下のとおり。
だって、購入検討するのにジャガー、アウディ、BMW、ボルボを入れる人っていったい何%いるんだ?って感じがします。よっぽど、ワゴンR、ライフの軽カー、コルトやアクセラあたりがきちんと評価されてもいいと思いますがどうでしょう?先進性でインスパイア、MDX、ハリアーなんかも抜けてるしね…。 まぁ入れたい人の言い分は、外国車とも同じ視点で評価すべき!とか言い出したいんでしょうが、それこそただの評論家の評価でしかないんですよね。まぁ選考委員の投票結果にも国産をメインにしたいという意識が見えるんですから♪ 2004.02.02追記 遅くなりましたが、自販連さんから発表されている2003年度の登録台数です。 結果は以下のとおり。
5.2003年終了時の結論。 結論としては、以下のとおり。 1.販売台数ベスト10で、5年間で名前があがったのは23車種中9種がキット化! ベストテンに入れば39%の確率で模型化される。 2.日本カー・オブ・ザ・イヤーのうち、最終投票でベスト10以内であれば34%の 確率で模型化される。 3.日本カー・オブ・ザ・イヤーで大賞を取ったらほぼ100%模型化される。 4.特別賞もほぼ100%模型化される。 1〜3により、今後キット化されるのは…、 レガシィ(確定)、フォレスター(確定?)、ティアナ(さすがに無理?)で決定。 ところで、、マーチ、キューブ、フォレスターはどこいった? 新型レガシィは心配してませんが、ティアナ…。 自動車の歴史上、プリウス出ないとまずいですって!(←言い過ぎ?) 絶対見て無いだろうけど、 重ね重ね、メーカーさんよろしくお願いします! タミヤさん、レガシィ外国でも売れますよ! アオシマさん、ティアナでLAXYなんかどうですか! フジミさん、残り全部お願いします!!! |