MODE ACTUEL MODE ACTUELLE

 

 

 

 

 

 


 

HHJ

 

 

 


Cyber Terrorism                      

 Updated 2003.7.27                           WEB

365回目のノイローゼ  ローゼ

 

☆国境のない記者団(Reporters sans frontières)の報告書によれば1、世界60数か国でインターネットにおける自由の抑圧がある。中国の検閲が一番厳しいようだが、日本では実例が記録されていない。日本の法律を国家機関がよく遵守しているからではなく、個人が被害を公表できないほど深刻な状況であるせいだと考えられる。しかし、意地の悪い見方をすれば、日本は民主主義の優等生なのだという対外的な宣伝効果を低下させたくない利口な国民が多いためかもしれない。これは共犯関係に転化する恐れがある。HHJは反対に遠慮なく被害あるいはその疑惑を訴える。

最近変だな、と思ったのは、e-Mail受信の妨害である。6月のHP

〈北朝鮮に帰った俳優の消息〉を載せて、読者の反響を期待した結果はどうだったか?12日以後ほとんど毎日のようにプロバイダー(BIGLOBE)の空疎なメイルと怪しげな商品広告のメイルの洪水!こんなことは前例がないので、想像力を刺激させられた。つまり、読者その他のメイルが一通送信されると、それを自民謀略機関が監視回路で横取りして他のメイルを一通宛先に届ける仕組みではないのか、と。したがって、今では一度だけの例外を除いて読者の声がないのを異常だとは全然思わない。HHJからの返信を空しく待っている人がいたら、事情を理解してほしい。

 映像について、HHJはきわめて慎重である。しかし、トップ・ページの《RIVER PORT HOUR : 夜の記号論》はPCのアプリケーションが製作者の意思に逆らい、それで映像の自動的な展開が始まるようになった。信号は赤だから交通違反だ、と言っても、PCは知らん顔だ。奇妙な偶然がまもなく起きた。フランスのラジオ・プレイヤーが、ストップ・ボタンに反応しなくなったのだ。それから、ル・モンドの広告に好ましくない変化が生じた。記事を蔽って消えるまで読者が勝手に動かせない広告が数回、不意に全画面に拡大して野蛮人が襲いかかる広告が一回。

 

1 France info  6.19

 

 

 

 

 

Updated 2003.9.14

 

メディア  

好ましい徴候と自由の反面

 

ラジオ・フランスのTV-RADIOプレイヤーに、〈France info〉〈France culture〉の放送局が戻った。ただアンフォは信号音だけが流れて放送の受信はできない。リヴァー・ポート・アワーがリンクを付けた〈France bleu〉は、どういうわけか削除されたまま。

 アメリカの変な記号を取り上げると、フランスに較べて目立たない。最も怪しい環境サインはNBCのヴィデオをクリックすると、タイトル・バックに現われる。羽を広げたインドクジャクをデザインしたマークと画面を垂直に断ち切る白木。どちらもヨーロッパ・アメリカ文明の事物ではない。インドと日本文明を象徴する典型的な事物である。それらが揃って、MS(マイクロソフト)の略称をかぶせられたNBCニュースのスタートに出るのは、どんなコンセプトに基づくのか?この疑問はNBCという頭文字がNuclairBiologicalChemicalの三大化学物質兵器を指示するためにも使用されるということを想起すれば、正解が得られる。といっても、HHJ9.11テロ後の朝日新聞記事の中でそのもう一つの意味に出会ったけれど、アメリカやイギリスの報道では見た記憶がない。NBCと言えば、アメリカの代表的なマス・メディアである。

 三大化学物質兵器NBCとインドクジャクと白木のパッケージは、こんなメッセージの包装である、と思われる。

1   NBC→国際テロリスムの脅迫兵器

2 インドクジャク→幾何学的な昇華としてのヨーロッパ的なロゴスを腐食させるカレーライス主義

3 白木→いわゆる日本精神の揺り籠とされる神道のお払い呪術

 この組み合わせが国際テロと不可解な事故の荒れ狂う世界情勢において個人に無気味に迫らないわけがない。不安の中にあるとき、精神は原始的な地層に落ち込むことはよく知られている。言い換えれば、そこでは知性が長い間に社会的に構成した記号の合理的な固定した関係が崩れてしまう。形のある事物が不定形に変化する。これも《自由》と言えるか?ご存知のとおり、自由の反面、とみなすべきだろう。

 

 

 


 

 

特別寄稿

Updated 2003.9.16

 

北京会議

核危機に関する寄せ集め報告

                      

829日 AFP

北朝鮮の核開発危機を解決するための最初の6か国会議は、北朝鮮が核の野心を 棄てると約束しないで終了した。中国、北朝鮮、韓国、アメリカ、ロシア、日本は共同声明に署名しなかった。3日間続いた会議の目的は北朝鮮の核プログラムを放棄させることである。

 

☆冒頭の記事をほぼ直訳してみた。他のフランスとアメリカの報道を読んでも、日本政府が執着する拉致事件は問題にされていない。

日本の権力者たちが好きな骨肉の争いのドラマは、去年11月の日本と北朝鮮の国交正常化交渉の直後アメリカのケリー国務副長官(James Kelly)が突然ぶち壊した。日本政府は意地を張って、このドラマは傑作なんですよ、と島国の内外に宣伝しつづけているが、海外の反応は面子を重んじて儀礼的でしかないということだ。

イギリスのブレア首相(Tony Blair)は日本訪問の前に拡大ヨーロッパ連合(EU)の国々に単純にこう呼びかけた。〈ヨーロッパは仲良くしなければならない。〉日本の政治指導者は、アジアの国々に同じ呼びかけができるように努力するべきだった。卑劣さと高利貸し的な強欲さで率直な対等の交際を嫌悪したために、国際社会での孤独は深まる。分かりきったことだ。

 

29日 ワシントンポスト  John Pomfret

話し合いを続けることへの同意は戦略に向かって一歩を踏み出した。この戦略は主としてニンジンを見せてこん棒はほとんど使わないように努めて、隔絶したスターリン主義の国が核プログラムを放棄するよう説得するというものである。

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韓国の外務大臣代理ウォン・イ(Wang Yi)はこう語った。〈外交官の最も大事な資質はおとなしくするということ。朝鮮半島の核問題については特に、我々はおとなしくして我慢している。〉

 

☆韓国から北朝鮮への莫大な不正送金事件が理解させたのは、韓国の民主政治は所詮鍍金にすぎないということ、38度線の国境はないに等しいということである。先進国は、朝鮮半島における亡命者とは何者なのか、と疑ってみるべきだ。

 

9月3日  ル・モンド Frédéric Bobin Avec AFP et Reuters

 ソウルで受信された北朝鮮の公式報道機関KCNA( Korean Central News Agency)によれば、外務省の報道官はこう語った。〈会議は我々の期待を裏切り策略家の議論ばかりで、武装解除を強いる見世物に変質した。〉〈我々は会議においてついにあらゆる利益と期待を失った。〉

 

☆北朝鮮人のメディアがばらまく情報は韓国人がキャッチしたものを通して、世界に伝えられる。例外的なパターンがあったかどうか?しかし、とかく媒介者は仮面の力を持つおそれがある。

 

4日 ニューヨークタイムズ  DAVID E. SANGER 

ブッシュ大統領は北朝鮮に対するシフトを行ない、飢えた国民を助けるための限定的な処置を取る用意がある、漸進的な制裁の緩和から可能な平和条約へ向けて、と権限を授けられたアメリカの交渉者が語った。しかし、その誘いは北朝鮮が核兵器をあきらめて(surrendering its nuclear weapons)核施設を解体して国連の査察を受け入れた場合に限られる。

 

日 AFP

アメリカは高官の声を通して北朝鮮に通告を送った、北朝鮮が核実験を実施するという脅迫を実行に移せば、当然の結末が来るだろう、と。

 

9 テレビ朝日 スーパーJチャンネル

北朝鮮の建国55周年を祝うパレードが行なわれた。ミサイルなどの兵器の行進はなく、代わりに驚くべきことにネクタイと背広姿の行進が軍服に加わって登場した。キム・ジョンイル総書記は例によって元気のない病人の様子で人民に手を振った。演説は相変わらずしなかった。

 

☆元気一杯の演説は自民党の、不滅のパーティの特権である。

 

14日 ワシントンポスト Anthony Feiole

北朝鮮は資本主義への体制変換を図り、輸入パーツでフィアット車の組み立て生産を韓国のピョンファ・モーターズ(Pyeonghwa Motors) との提携で始めた。要点は、そういうことだ。

 

☆盗難品でなければ、核爆弾の製造よりはるかに健全な活動である。38度線の北には今まで自動車製造工場はなかった。いきなり花を咲かせようとしても、無理なのである。

 

 

        

                           

 

 

Updated 2003.8.7

再び日本の絶望の方程式                 D

 

日本政府は、北朝鮮が多国間協議への日本の参加に反対であるという報道について、718日、〈日本排除は絶対に認められない。〉と自尊心を投げ返した1。そういう毅然とした意志があったら、北朝鮮の不審な船と入国者に対して独立国として当然の警戒と検査体制をもっと早く敷いていたにちがいない。それが実施できたのは、21世紀の3年目に入ってからである。TBSiによれば、舞鶴港は日本で最も北朝鮮の貨物船が出入りする港だが、613日海上保安庁と近畿運輸局が検査した。船はヒラメなどの海産物を降ろして、中古冷蔵庫などを積み込んで帰るという。ヒラメの中に核が隠されているんじゃないか、冷蔵庫には金銀銅が潜んでいるので、それらを取り出して兵器に転用するんじゃないか、と疑惑は尽きない。日本に住む北朝鮮人経営の会社がすでに戦争の図画工作を完成させたかもしれないという不安も燃え上がる。北朝鮮との頻繁な交流の事実がTVなどのメディアや新聞で危機以前に伝えられたことがあったか?

 船の検査を開始したのは、アメリカ政府が日本を正気に立ち返らせた(bringing Japan around)結果だ、と621日付けニューヨーク・タイムズでデヴィッド・サンガー(David Sanger)は述べている。これまでの経過で日本人が自覚してもいいのは、最も日本国民を保護する意思がないのは日本の政治権力者とマス・メディアだということである。彼らが強情を張れば沖縄戦の拡大版に巻き込まれる恐れがある、と憂鬱にならざるをえない。

 ところで、ロシアと中国は1月北朝鮮問題で双方の立場が完全に一致していることを確認した。ロシアの提案は、核拡散防止条約(NPT)を脱退した北朝鮮が核開発放棄を確約する条件でアメリカなどが北朝鮮の安全保障について協議を始めるというものだった。どちらも歴史的に朝鮮半島の独立を尊重してきた大国らしく、最悪のカタストロフは望んでいない。だから、ロシアが北朝鮮問題での多国間協議に参加することになったのは、東アジアの安全保障を目的とするなら、かなり良識的な決定である。日本も参加するようだが、しかし、自民党の憲法改正案で〈世界平和を誠実に希求〉することは止めたと怒鳴り散らす脅迫団体に向かってどんな対話が可能なのか?日本という国の無気味さが原子爆弾投下の理由の一つだったのではないか、と日本人は考えてみる必要がある。       

 

1        KYODO

 

        

 

 

 

Updated 2003.8.3

船とダイヤモンド

リベリア内戦

国連が731日リベリアの大統領チャールズ・テイラー(Charles Taylor)を戦争犯罪と隣国シェラ・レオネにおける人間性に反する罪の容疑でユーゴスラヴィア内戦の結末と同様に特別裁判所への告発を決め、逮捕状を請求した。リベリア大統領は、西アフリカ経済共同体(CEDEAO)と反政府軍LURDに約束したとおり、権力を離れて国外に去ると再び語った1

 リベリアの内戦は1989年にさかのぼる。ル・モンドによれば、横領を暴かれてアメリカに逃亡していた国家公務員チャールズ・テイラーが軍隊を引き連れて国に戻って残忍な復讐戦で支配者になった。カダフィ大佐(Le colonel Kadhafi)のリビアに支援されたという。兵隊は薬物漬けで荒れ狂った。1981年韓国で起きた光州事件の凶暴な戦術と同じである。この独裁者はさらに国境の向こうにある《血のダイヤモンド》の輸出で荒稼ぎした。隣国の内部分裂を図ったかどうかはっきりしないが、BBCによれば、採掘場を支配する反政府勢力を支援していた。この国際犯罪についてテレビ朝日のプロデューサー田川一郎は〈ヨーロッパで評判が悪い大統領〉とHPに申し訳程度に書いているが、そのHPの中にあるとただし書きのついた黒柳徹子の〈トット放送局〉を見ると、リベリア内戦で戦わされている少年のインタヴュー記事があった。おしゃべりなタレントはダイヤモンド、という非常におかしな構図。

 西アフリカの自由な国リベリアは、昔から〈リベリア船籍〉で日本のニュースに顔を出す。世界各国の多くの船がリベリアに船籍を持つ理由は、以前好奇心で調べたことだが、登録料が安いためらしい。日本という国は登録料や手数料で法外な金をかき集める制度を当たり前だと思っているので、熱帯の小国の内部事情にも疑問が飛ぶ。国民が貧困の檻から脱出できないのは、どこにどんな悪が潜むせいなのか?

悪は日本に存在する。それがアメリカに対する復讐戦を闇にまぎれて実行している、というのが今の世界を動かす枠組みである。イスラムとアメリカン・グローバリゼーションの対立は固定観念でしかない。イラクの代わりにパレスチナや北朝鮮、インドやチェチェンを置いても同じことが言える。不和の種をまいて分裂と抗争を作り出すのは帝国陸軍のお家芸だったということを想い出さなければいけない。国際連盟脱退を宣言した松岡洋祐外相は、アメリカとの戦争が始まればドイツ系の国民が蜂起しますよ、と調子のいい妄想を語った2。資源のない日本が勝つためには、謀略に頼らざるをえない。この古くて新しい戦争に思想があるとすれば、無差別的な混乱と虚無である。                   ☆ H                        

 

1 France info,AFP

2 天皇独白録 注釈 ; 半藤一利

 

            

          

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