− COXフットレスト取り付け −


 大人気のCOXフットレスト、本当にしっかりできていて、質感が高いです。商品には取り付け説明書が添付されていますが、少し分かり難いところもあるようで、取り付け詳細に関するご質問を頂戴しておりますので、ここで詳しくご説明いたします。

 商品は、こんな感じの箱に入っています。この商品、オートマ車(DSG含む)専用です。取り付け方法の前に、商品そのものについて、少し説明いたします。

  

 この商品のまず第一のポイントは、左足を踏ん張るのに十分な面積が与えられている点です。上部で幅106mmもあります。ソリッド感のある踏み応えが、スポーティな走りでも体をしっかり支えてくれます。また、長距離のドライブでも安心感があって疲れにくいです。

 ステンレスプレートの加工精度も高く、リベット止めのポイント数も十分以上です。このあたりは、さすがCOXさんという感じ。手にとっても、写真から想像する以上にガッシリした手応えがあります。華美でないところも好印象ですね(工房長も好みです)。

  

 取り付け構造は、ノーマルのフットレストに3辺をしっかりと引っ掛けて固定し、ノーマルにもともとある固定穴を利用してペグで固定するかたちです。穴あけ加工等は必要ありませんし、貼り付けもないので、取り外しも簡単です。

 このような説明書が付属しています。フットレストの上部には、COXの刻印があり、品質感の高さと相まって、ギャランティーされた安心感が味わえます。

   

 さて、取り付けですが、まずノーマルのフットレストを車輌から取り外すことから始めます。運転席のシートを一番後ろにし、できれば運転席側のドアが全開にできる環境で作業をすると、やりやすいです。フロアマットは外すか、邪魔にならないように少しズラしておきます。

 まず、ブレーキペダル奥のプラスティックスクリュを反時計方向に回して外します。工具は、マイナスドライバーを使います。次に、フットレストの側面にあるペグを外します。ペグは、内側のピンと、外側のフランジの二重構造になっていますので、フランジを引っ張らずに、内側のピンのみを引き出します。

 ピンを抜くきっかけとして、精密ドライバーか、なければ目打ちのような先端の尖ったものを使用する必要があります。ペグの外周のフランジと内周のピンの頭の間に尖ったものを挿して、ピンを引き出します。

   

 ピンの頭が少し浮いたら、そこにマイナスドライバーを差し込み、引き出します。1cmくらいは引き出せるはずです。フランジに対してピンが刺さっている状態がロック状態で、フランジからピンが浮いた状態がアンロック状態です。

 なので、フランジからピンを引き出して、初めてフランジが抜ける状態になります。ピンを十分に引き出してから、今度はフランジとフットレストの間にマイナスドライバーをこじ入れ、フランジごとペグ全体を抜き取ります。

 ペグを抜く際、ピンの頭を素手でつかんで引き抜こうとすると、手指を怪我する場合があります。ピンはプラスチックでできていますが、頭の周囲が鋭利になっていますので、素手でつかまないように気をつけてください。つかむ場合は軍手などをご使用ください。

   

 左写真が、抜き取ったペグです。写真左側の先端が二股に割れた外輪がフランジ、右側のネジのような軸のついた内輪がピンです。ピンがフランジに差し込まれると、フランジの二股が広がって、締結対象物にロックされて抜けなくなる構造です。この構造が分かっていると、外しやすいと思います。

 右写真は、左が抜き取ったペグ、右がCOXフットレストに付属のペグです。フットレストを共締め(一緒に重ねて締結)するために、ノーマルよりもサイズが大きいですが、基本的な構造は同一です。

  

 プラスティックスクリュと、ペグを両方とも抜き取ったら、フットレスト全体を上方向にスライドさせます。少し押し付けながら、強く上奥方向に押し上げてください。フットレスト下部に隙間ができたら、その部分を持って斜め上方向に外すことができます。

 ノーマルのフットレストを取り外すと、このような形状になっています。

   

 次に、ノーマルのフットレストの上に、COXフットレストを被せます。上側のブラケットはノーマルのフットレストに乗っかるだけですが、サイドの2箇所はブラケットの2枚のステンレス板の間にノーマルのフットレストのエッジを差し込むようにします。

   

 その状態のまま、フットレスト全体を車輌のフロアに元のように組み付けます。ノーマルフットレストの裏側にある2ヶ所の大きなツメが、車体側に噛み合うように組み付けます。ガタつきや、ぐらぐら感がある場合はきちんと嵌っていませんので、やり直してください。

 やりづらい場合はCOXフットレストを被せずに、一旦ノーマルフットレストだけで取り付けてみて、感触や嵌り具合を覚えてください。少し上目の位置で奥方向に押し当てながら、下方向にスライドさせるように嵌め込みます。

 きちんと噛み合うと、ぐらぐらせずにしっかり固定されます。COXフットレストとノーマルフットレストの全体を、下方向に強く引き下げて、裏側のツメ2箇所が確実に噛み合うようにしてください。

   

 きちんと嵌ったら、付属のペグで固定します。ペグは、フランジからピンを引き出した状態で差し込みます。フランジにピンを押し込んだ状態では穴に刺さりません。フランジを完全に奥まで挿して下さい。

 フランジがしっかり刺さった状態で、ピンを押し込みます。ピンはしっかり奥まで挿して下さい。最後に、ブレーキペダル奥のプラスティックスクリュを元のように取り付けて、完了です。スクリュは締めすぎないように気をつけてください。

 見た目の美しさもさることながら、機能の面からも自信を持ってお奨めできます。踏面が1cmほど手前にくることによって、ペダルとの位置関係が改善しますし、幅が広がることで足裏が確実に密着します。ガシッとした踏み応えをご堪能ください。