9.B,Cペダル換装 (1/1ページ)

 VWマニアックス幹事でもある、プチチューニングのpatariloさんが、アウディ用のブレーキペダルとクラッチペダルを、なんとセットでプレゼントしてくれちゃいました。丁度、サイドスカートを手掛けているところでしたので、楽しみは後にとっておこうと、patariloさんにはちょっと失礼になってしまったのですが、1ヶ月ほどそのまま寝かしてしまいました。サイドスカートも完成したので、ステアリングと一緒に、万を侍しての取り付けです。頂き物ではありますが、ご参考情報に品番を書いておきます。

 ・ブレーキペダル:  8N0−721−173−A
 ・クラッチペダル:  8N0−721−174−A−01C

 こちらは、ノーマルのブレーキペダルと、クラッチペダルです。これはこれで、質実剛健でわたし的には気に入っていたのですが、確かに色気はゼロです。じつは、アウディ製のペダルがスワップできることは前から知っていたのですが、なぜ自分から手を出さなかったかと言うと、せっかくミリ単位でセッティングを出したペダルの高さ関係が違ってしまう恐れがあったからです。でも、今回は頂いちゃいましたから、勇気をだして挑戦です(ってほど大げさなもんじゃないですけどね)。

 作業は、まずノーマルペダルを外すことから始まります。基本的には、手前方向にむしり取れば良いだけなのですが、冬場なのでいきなりむしろうとすると結構苦労します。まずはヘアドライヤーで暖めて、ペダルの樹脂カバーを柔らかくします。適当に暖まったら、むんずとばかりに力を入れて手前に引っ張れば簡単に外れます。クラッチペダルも同様です。

   

 取り付けも、被せてハメ込むだけなので、さほど難しくはありません。左写真はペダルを裏から見たところで、左のブレーキペダルは下3/4周が周囲でかぶり、上中央のフック状の突起が穴にはまるようになっています。左写真右側のクラッチペダルは、全周がかぶるようになっていますが、写真の右側(装着状態で左側)のかぶりはやや浅くなっています。

 ブレーキペダルは右写真のように、下の方から滑り込ませるようにして、上のボッチを挿し込めばOK、ボッチは裏側から引っぱり出すようにするとはまります。クラッチペダルは、左写真の矢印方向、正面から見たら右側から滑り込ませるようにして、左端を最後にかぶせるのですが、上辺が上手く掛かりにくいかもしれません。器用な人なら指先の感覚だけでも十分ですが、自信がない場合は鏡など使って裏側を良く見て、撚れたりしないでちゃんと全周が綺麗に掛かっているか確かめると良いかもしれません。

 っで、装着完了してペダルを踏んでみると、案の定具合が良くありません。ブレーキペダルは高すぎ(手前に来すぎ)で、アクセルとの段差が大きくなってしまっています。クラッチペダルはそれ程でもないのですが、やはり若干手前に来ているという感じです。まあ、これは予想通りでしたので、一旦外して測ってみることにしました。

 ペダルの厚みをダイヤルゲージで測ってどうすんだ?って感じですが、他にこの形状を当たれるものがなかったので、とりあえずダイヤルゲージで当たってみました。ブレーキペダルで、ノーマルとTT用の厚みの差は、2.73mmです(爆)。こりゃ具合が悪いです。クラッチペダルの方は、1.62mmでした。日頃乗ってる自分の車だと、1.6mmの違いも気になるし、1.6mm違いと2.7mm違いの、違い加減の差すら感じられます。自分の感覚が意外に正確でビックリしました。そのままでは上手くないので、アクセルペダル側で調節することにしました。

    

 アクセルペダルカバーは内装編の1項に上げてますが、COX製のカバーを少しイジって、ペダルが奥に行くようにカバー本体と装着プレートの間にワッシャを咬ませてあります。左写真の矢印の位置ですが、下側は5枚、上側は4枚でセッティングしてありました。ワッシャの厚みは、5枚で約2.4mmでしたので、これを全部抜いたのが右の写真です。これを実際に取り付けてみると、ちょっと高すぎ、何度か調整を繰り返して、最終的に上下ともワッシャを1枚づつ入れた状態で良い感じになりました。

 ちなみに、TTのペダルが2.7mm厚くなっているのに、アクセルペダルを2mmちょっと手前に出しただけで良い感じになったのは、TTのペダルの高い部分はゴムの突起部だけで、端の方にはその突起がないことが主な理由かと思います。もっとも、私のように細かいことを気にする人でなければ、ポン付けで装着するだけで何ら問題ないと思います。

 これが、装着した状態です。さすがに、スポーティな感じがして、かっこいいですね。踏み心地ですが、ノーマルよりは若干柔らかい、ムニョッとした感じになります。ノーマルがPVC(塩化ビニル)製なのに対して、TT用はゴム製であること、あとはノーマルでは面で足裏に当たるのに対して、TT用は表面のイボイボの部分だけで足裏に当たるせいでしょう。よく言えば、踏み心地に高級感があります。滑りにくさという点でもノーマルより上です。

 ペダルの高さですが、アクセルペダルとブレーキペダルの相対的な位置関係さえきちんとすれば、あとは絶対値としての2mmや3mmのズレは3分も運転すれば慣れて分からなくなってしまいます。なので、装着直後の違和感はもはや全く気にならないです。踏み心地の点では、換装当初はノーマルのカッチリした感じも捨てがたいと思ったのですが、少し慣れたらこちらの方がしっくりくる感じがしてきました。それに、何より見た目の雰囲気という意味で改善効果がデカイですね。patariloさん、ありがとうございました。

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