1.アクセルペダルカバー、ストッパ (1/1ページ)

 アクセルペダルの高さと形状が気に入らなかったので、納車後間もなくペダルカバーを取り付けました。できればポン付けで済ませたいという気持があって、一番フィットしそうなCOXのペダルを選びました。足柄のCOXまで行って、ミラーと一緒に取り付けまでお願いしちゃいました。ところが、やっぱりポン付けではダメですね、ペダル周りは車両の個体差も結構あるでしょうし、自分の足の骨格とか好みのことも含めて考えれば、フィッティング作業なくしてフィット感は得られません。結局、というか、またしてもというか、自分でイジることになりました。

 っで、何がしっくりこなかったかと言うと、私の場合COXのアクセルペダルをポン付けした状態では、ちょっと位置が手前すぎでした。ブレーキに足を掛けて、かかとをアクセルペダル側にスライドさせようとすると、アクセルペダルの側面に靴底が引っかかってしまいます。つまり、ペダルをかさ上げしすぎた感じです。あと、アクセルペダルの左辺下端付近は、折り返しがついていて靴底を呼び込みやすくなっているのですが、これがペダルの脇に靴底が当たった場合はかえって具合が悪くて、折り返しの向こう側に靴底が引っかかって、踏み直そうとしても靴が持ち上がらなくなってしまいます。なので、まずこの折り返し部分を少し叩いて、更にもう少し向こう側に折り曲げて、ひっ掛かりをなくしました。この辺は、写真ないので、言葉だけではチョット伝わらないかもしれませんけど。

    

 次が、ペダルの軽量化。COXのペダルはやたらしっかりできていて、品質感も高いのですが、その分かなりの重さです。ベースになっているのがSUS(ステンレススチール)の厚板で、これが結構な重量です。踏み込む際にペダルの慣性を感じるのと、自重で下がろうとするためにリターンスプリングの反力が素直に足に伝わらなくなり、踏み心地がイマイチです。人によっては重厚で踏み応えが良いと感じるかも知れないので、この辺は好きずきだとは思いますが。ともあれ、私はこの重さが気に入らなかったので、軽量化することにして、写真のハッチングしてある部分をカットしました。量ってないですが、この部品の重さは40%くらい減ったと思います。

 私の場合、原始的な手動工具で汗水流して加工するのが好きで、電動工具はうるさいしズルをしたようであまり好まないですが、今回は相手がSUSだったのと、時間がなかったので、粗加工に電動工具を使いました。といっても写真の電ドルとディスクグラインダーだけですけど。あとは、手ヤスリで仕上げていきます。ヤスリの切れ味は重要で、私はニコルソンのヤスリを使ってます。ヤスリ一本ん千円です、十年くらい使えますけど、う〜ん、マニアックですね〜。それで、着けちゃったら見えないのに、こんなとこまで綺麗に仕上げちゃうのが、工作好きの悲しいサガ。こういうところをやたらきちんと仕上げるのって、かえって素人臭いですね。でもついやっちゃうんですよね。 

    

 あとは、高さというか厚みの調整です。SUSのプレートとアルミのペダルカバーの間にワッシャを挟んで調整しました。ワッシャを挟むと、その分だけペダルの踏面が奥側にいきます。ワッシャ1枚くらいでは差が分かりませんが、2〜3枚も入れると踏んだ感じが違ってきます。車に着けて、少し走って調整してという面倒な作業をして、結局、上側4枚、下側5枚挟んで丁度良くなりました。ワッシャを入れたら、アルミのペダルカバーが車体側のペダル本体に干渉する部分が出てしまったので、若干削って調整してあります。

 写真は、ペダルカバーを組み上げたところです。ふむ、なかなか満足。ついでに、写真上側の固定用ブラケットも、車体側ペダルの溶接肉にぶつかる部分があったので、少し削って調整しました。これで形状、位置関係、踏み応えとも、好みのセッティングになりました。

    

 もう一つ気になったのが、アクセルペダルのストッパです。これも車両の個体差があると思いますので、私の車に固有の問題かもしれません。何が問題かというと、スロットルが全開になって、つっかえた感触がしてから、さらにあと5mmくらいペダルを踏み込んで、やっとストッパに当たるような感じです。スロットルが全開になった先は、ワイヤが伸びているか、ペダルのアームが弾性変形しているか、とにかく無理押ししている感じです。全開にするときは、踏み込む足にも力が入りますから、スロットルが開ききったところでそれ以上踏まないようにするなんてのはムリです。ペダルストッパを手前方向に調整したいのですが、ストッパを回してみると単にネジがゆるんで抜けてくるだけで、調整できるようにはなっていないようです。

 加えて、このストッパがプラスチック製なので、全開にするときに「カツン」という音と感触があって、あまり良い感じではありません。この両方を同時に解決するのが左写真のフェルトパッド。本来、椅子の足に貼るものらしいです。直径22mmという商品がピッタリで、私の車の場合は4mm厚くらいのこのパッド1枚で絶妙にフィットしました。あとで考えたら、ペダルの全閉位置とストッパの当たりを同時並行的にズラすだけなら、スロットルワイヤーで調整した方が早かったかもしれません。でも、フェルトパッドだと「カツン」というイヤな感触がなくなって、ペダルの「つっかえ心地」(!?)もバッチリなので、納得です。つっかえ心地まで追求するなんて、どうなんでしょうね?

 ・・・まあ、なんともマニアックな自己満足の世界で、皆様の共感を得られそうにないネタでした。ちゃんちゃん。

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