仮面ライダー今昔物語
日曜日の朝、7時半からkouはテレビを見始める。見るのはゴレンジャー系(いわゆるヒーローもの?)の番組である。そしてそれが終ると8時からは仮面ライダーも見ている。 これを書いている2003年3月時点では、「仮面ライダー555(ファイズ)」というもので、前年は「仮面ライダー龍騎」というものだった。教育上こういう番組を見せる事には賛否両論があるだろうが、私もこども頃仮面ライダーを見ていたので、kouが見たいと言っているので見せている。 さて、この仮面ライダーを私も付き合って観ているのだが、昔の仮面ライダーと比べてストーリー展開もだが、仮面ライダー自体が随分変わっている。私が子供の頃見ていた仮面ライダーは「1号」、「2号」、「V3」らであるが、彼らと今の仮面ライダーの違いを下表にまとめてみた。 |
仮面ライダー「1号」、「2号」、「V3」 | 仮面ライダー「龍騎」、「555」 | |
戦う相手 | 敵(ショッカー) | モンスター ? |
変身アイテム | 風車付きベルト | カード、携帯電話 |
主人公 | 仮面ライダー本人 | 仮面ライダーとその仲間 |
ストーリー展開 | 勧善懲悪 | ? |
まず、戦う相手であるが、「1号」らは、人類征服(?)を企む悪の軍団「ショッカー(※1)」、すなわち敵と戦っていた。「龍騎」、「555」は、人間を襲うモンスターと戦うが、モンスターは敵なのかというとこれがハッキリしない。「555」においては、モンスターを倒すモンスターが出てくるので、それこそ、真の敵はだれなのか分からなくなるし、「龍騎」に至っては、仮面ライダーが10人くらい出てきてお互いに戦うのだから始末が悪い。 次に変身アイテムだが、基本的には「変身ベルト」を装着することには変わらないが、変身の過程が異なる。「1号」らの変身ベルトには「風車」が付いていて(V3は2つも!)、この風車が風を受け回る事で得られたエネルギーをもって変身に至る。あの小さな風車で得られるエネルギーなど高が知れているが、少なくとも通常状態から異なる状態に移行する際にはエネルギーが必要なので科学的には説明のつく過程である(確か最初の頃は変身するたびに説明のナレーションが入っていてような気がする)。 ところが、「龍騎」では、カードをベルトに付ける事で変身している!。このカードはいったい何なのか!。まさかキャシュカードで、変身の度に変身料を引き落とされているのだろうか?それとも超薄型の電池パックか? また、「555」では携帯電話(本当に電話なのかは不明)を用いてる。まず「5,5,5」にダイヤルして「ENTER」キーを押してからベルトに付けると変身するのである。なぜ、「5,5,5」なのか良く分からないが、最初からベルトに付けていおいて1ボタンで変身できないのか?と思わず突っ込みを入れたくなってしまう。 どういう理屈で変身できるのかは、とりあえずここでは追究しないが、「龍騎」にしろ「555」にしろ世間一般で流行っているアイテムを変身アイテムに使っているという事には興味を惹かれてしまう。さしずめ次のライダーのアイテムは、「アミノ酸飲料」だったりして(そういえば、どこかのCMであったかも)。 次は、主人公。仮面ライダーなのだから、仮面ライダー一人が主人公のような気がするが、「龍騎」においては、先述したように10人くらいのライダーが出る。最終的に生き残ったライダーが主人公なのかと思うと、主人公と思われた「龍騎」が途中で死んでしまったりする。また「555」でも、二人目のライダーが出てきそうである。ただ「龍騎」、「555」に共通して言えるのは、女1人、男2人のユニットが全体のストーリーを形成する上で重要な役割をもっており、特に「女」の存在が重要で、彼女がいなくては仮面ライダーが現れなかったといっても過言ではないだろう。となると、「龍騎」、「555」の主人公は彼女たち? 最後にストーリーだが、「1号」らのストーリーは古典的な勧善懲悪。各話ごとに新たな敵がでてきて、それをライダーが倒して行くというように進んでいく。まるで水戸黄門のようである。これに対し「龍騎」、「555」のストーリーはまったくもって難しい。1話づつ話が完結していかないので見逃すと訳がわからなくなってしまう。だからkouもどちらかというと、仮面ライダーより前の番組「ゴレンジャー系」(2003年3月時点では「アバレンジャー」)の方を真剣に見ている(こちらの方が分かりやすい)。 さて、仮面ライダーといえば子供の番組であったが、「龍騎」(「555」はまだ新しいので不明)では、結構イケ面の俳優が多く出ていたので、実は子供より若い女性に人気があったという事を最後に付け加えておきたい。 ※1 「V3」では、悪の軍団の名前が変わっていたかもしれません。 |