HIVとエイズ
病気について

先進国の中で、HIV感染者数が増加しているのは日本だけです。
平成15年までのHIV感染者合計数は5767人、エイズ患者合計数は2882人。
平成15年度のHIV感染者数は過去最高の627人、エイズ患者数は326人で増加傾向にあります。

・HIV…ヒト免疫不全ウイルス

エイズを引き起こすウイルスで、このウイルスが免疫機能の主役を務める白血球の一種であるリンパ球を破壊し、免疫機能を低下させていきます。

・エイズ(AIDS)…後天性免疫不全症候群
わたしたちの体に自然に備わっている病気に対する抵抗力、つまり免疫機能が働かなくなる深刻な病気です。

・HIV感染症・・・HIVに感染しても大多数の人には自覚症状がなく、感染していることを除けば普通に日常生活ができます。この無症状の期間が数年から10年以上にわたって続きます。

・エイズ発症・・・HIV感染症の末期の状態で、免疫システムの働きが悪くなり普通の時にはなんでもない弱い細菌やカビ、原虫に感染したり(日和見感染)、悪性腫瘍もできやすくなります。


原因について

感染源はHIV(ヒト免疫不全ウイルス)です。
HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などに存在しています。
感染の可能性のある行為として、性行為、注射器や注射針の使いまわし、輸血があります。
性行為では、性器、肛門、口などの粘膜からHIVが血液内に入り感染します。
感染した母親から子供への妊娠中の胎盤感染、出産や授乳での感染の可能性があります。
クラミジアや淋菌に感染しているとHIVの感染率が3〜5倍増加するといわれています。
性器ヘルペスや尖形コンジローマに感染している場合は、さらに危険性が高くなります。
感染予防には、コンドームの使用が有効です。


症状について

(1)感染初期(急性期)
感染して2〜4週間で、発熱、咽頭炎、倦怠感、筋肉痛といったインフルエンザのような症状が出る場合があります。症状の全く出ない場合もあります。症状は数週間でなくなり無症候期に移行します。

(2)無症候期
全く症状の出ない期間が、個人差はありますが5〜10年程度続きます。無治療で放置しておくと、ある時点からウイルス量が増加し始めリンパ球が減少し、免疫不全状態が進行しエイズを発症します。1ヶ月以上続く発熱、しつこい下痢や寝汗、リンパ腫の腫れ、体重減少などが現れることがあります。

(3)エイズ発症期
免疫力がほとんど無くなっているため、カビ、原虫、細菌、ウイルスなどによる感染症や悪性腫瘍、神経障害などさまざまな病気で死にいたります。


治療について

無症状の間に数種の薬を服用してエイズが発症するのを予防する多剤併用療法の普及により、病気の進行や発症を遅らせることが可能になっています。

HIV感染者の増加にともない、エイズ医療体制が整備されてきています。

国のHIV治療の中核的医療機関として、東京の国立国際医療センターに「エイズ治療研究開発センター(ACC)」があります。

さらに全国を8ブロックに分け、各ブロックにエイズ医療の核となる「ブロック拠点病院」を設置し、ブロック内各地域におけるエイズ治療の中心である「拠点病院」間にネットワークが形成されています。




お客様のプライバシーを大切に
HIV抗体チェックキットは、匿名で検査を受けることができます。
検査申込方法…2種類の方法からお選びください。

(1)インターネット(パソコン・携帯番号)での結果報告希望の場合
匿名で検査が受けられます。検査申込書にご希望のIDナンバーとパスワードを記入し、検査物(血液)と一緒に同封の封筒で郵送してください。検査結果は弊社ホームページ上(http://albacorp.co.jp/)で、IDナンバーとパスワードと採取日を入力して確認していただきます。検査結果の確認後、お客様ご自身でデータを消去することができます。

(2)郵送で結果報告希望の場合
検査申込書にお名前・ご住所等を記入し、検査物(血液)と一緒に同封の封筒で郵送してください。郵便(親展)にてご本人に報告書が届きます。封筒に検査結果である旨の記載は一切ございません。
※ 検査結果データは万全のセキュリティで保護されており、外部への漏洩はございません。
※商品をお送りする際は、外装からは検査商品であることがわからないようにお送りします。

検査
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染のスクリーニング(ふるいわけ)検査です。
血液中のHIVの抗体を検査します。
基準値は陰性(−)です。

PA法とよばれる検査方法で、陽性(+)の場合はHIV感染を疑います。この検査での擬陽性の確率は1000分の1といわれています。陰性の場合は、この検査を受ける3ヶ月前までは感染していなかったということです。
HIVに対する抗体が体内にできるまでに6〜8週間かかります。より確実な検査結果を得るために、検査を受ける方は感染の機会があった日から3ヶ月以上経過してから検査を受けてください。


☆★☆★☆★( クラミジア )☆★☆★☆★

性器クラミジア感染症

病気について

現在、日本において感染者数が一番多いSTD(性感染症)で、特に10代後半から20代にかけて感染者が増加しています。
感染者数は100万人に達し、女性の20〜24才で16人に1人、15〜19才で21人に1人が感染しているとの報告があります。
1回のセックスでの感染率が50%と高く、女性では8割、男性では5割に症状が現れないのが特徴で、知らない間に感染し、知らない間にパートナーに感染させています。


原因について

クラミジアトラコマチスという、細菌の一種が原因です。
基本的には粘膜の接触により感染するので、あらゆる性行為(膣性交・肛門性交・口腔性交など)から感染します。
出産時の母子感染の可能性もあります。
感染予防には、コンドームの使用が有効です。


病気の症状

男女とも感染後1〜3週間で症状が出ますが、症状が出ない無症候感染が増えています。

男性の症状
尿道炎…尿道からの分泌物(膿)、軽い排尿痛や尿道のかゆみや不快感など。
治療せずに放置しておくと前立腺炎や血精液症になることもあります。
精巣上体炎…精巣上体(睾丸の上部から後部に付着している細長い器官)の腫れ、発熱、痛みなどがありますが、程度は軽いことが多い。

女性の症状
子宮頸管炎…子宮頸管は子宮から膣へつながる細い管状部分です。
症状としては、おりもの(帯下)の増加、不正出血、下腹部痛、性交痛など。
感染したまま放置しておくと卵管炎を起こし、卵管妊娠(子宮外妊娠)や不妊症の原因にもなります。
妊婦が感染していると流産や早産になる可能性があり、また出産時に赤ちゃんに感染して結膜炎や肺炎を発症する場合があります。


治療について

クラミジアに効果のある抗生剤(テトラサイクリン系、ニューキノロン系、
マクロライド系などの抗生物質)を1〜2週間服用します。
2004年より、1日間の服用で済むアジスロマイシン(ジスロマック)が
保険適用になりました。
劇症骨盤腹膜炎や肝周囲炎などを発症している場合は、
テトラサイクリン系薬剤を3〜5日ほど点滴します。
クラミジアは薬を正しく服用しないと不完全治癒の可能性があるので、
治療終了から3〜4週間後に再度確認検査を受けることが望ましいとされています。


クラミジア郵送検診キット
男性用:スピッツ(尿入れ)に尿を少量採取して郵送します。
女性用:膣内の分泌液を採取して郵送します。


☆★☆★☆★( リンビョウ )☆★☆★☆★

淋病(淋菌感染症)

病気について

性器クラミジア感染症の次に多いSTD(性感染症)で男性に多い病気です。
現在25〜29才の男性では250人に1人が年に1回、自覚症状のある淋菌性尿道炎にかかっているとの報告があります。
最近では、風俗で口腔感染するケースが多いといわれています。
女性の感染者も年々増加しており、特に若者の間で増えています。
1回のセックスでの感染率は30%といわれ、クラミジアとの同時感染率が20〜30%と高いです。


原因について

淋菌という細菌が原因です。
あらゆる性行為(膣性交・肛門性交・口腔性交など)から感染します。
口や眼にも感染し、出産時の母子感染の可能性もあります。
感染予防には、コンドームの使用が有効です。


症状について

男性は2〜7日の潜伏期間ののち症状が現れます。
女性は感染の自覚がない場合が多く、潜伏期間がはっきりしません。

男性の症状
淋菌性尿道炎…代表的な症状は、排尿時の痛みと尿道分泌物(膿)。
排尿時の痛みはかなり激しく、分泌物は量が多い。
精巣上体炎…淋菌性尿道炎が治療されないと尿道内の淋菌が管内を先に進み、精巣上体(睾丸の上部から後部に付着している細長い器官)が炎症を起こします。
症状はきつく、陰のう内が腫れ、激しい痛みがあります。
治療後に無精子症になる場合があります。

女性の症状
淋菌性子宮頸管炎…多くは無症状で自覚がありません。
無症候感染者が8割ともいわれています。症状がある場合も軽い症状で、粘液性や膿性の分泌物(おりもの)が見られる場合があります。
骨盤内炎症性疾患…淋菌の感染が進行すると卵管炎や骨盤腹膜炎などを起こし、発熱や下腹部痛などの症状がでます。
感染したまま放置しておくと不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。
母子感染としては、出産時に産道感染し新生児結膜炎になる可能性があります。


治療について

抗生剤(セフォジジム、スペクチオマイシン、セフトリアキソンなど)を1〜7日間、静脈注射か筋肉注射で投与します。症状により1回の注射で済む場合もあります。
淋菌は薬剤に対する耐性化傾向が強く、抗生物質の効かない淋菌が増え、画一的な治療法での治癒は難しいとされています。
治癒確定には、投薬終了から3日間以上経過しての確認検査が必要とされていますが、抗生剤の種類によっては確認検査の実施を必ずしも必要としない場合もあるようです。


淋病郵送検診キット
男性用:スピッツ(尿入れ)に尿を少量採取して郵送します。
女性用:膣内の分泌液を採取して郵送します。
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