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 渡辺 常     元治元年(1864)〜昭和21年(1948)3月16日
 明治〜昭和期の教育者、また、婦人運動家でもあった。

 岡山に生まれた。
 岡山師範学校を出て、明治15年(1882)神戸英和女学校(神戸女学院)普通科第一回生として卒業、そして受洗した。

 同女学院の助教師をつとめながら、同18年同高等科を卒業した。
 22年(1889)米国のカールトン・カレッジに留学して高等数学、理科を専攻した。帰国後、24年から28年(1895)まで神戸女学院で代数、幾何、三角法、天文学を教える。

 ついで名古屋の清流女学校、山梨英和女学校の教頭を歴任して、明治38年(1905)に再び神戸女学院に戻った。
 在職中、日本組合基督教会の日本婦人伝道会の働きを助け、39年(1906)から同会会長に就任した。

 神戸女学院を辞し、北海道から九州まで巡回伝道を行った。神戸婦人矯風会会長をつとめた。

 44年(1911)は矯風会禁酒運動のために渡韓し、大正6年(1917)から2年間、矯風会運動のため矢嶋楫子会頭に同道して渡米した。

 晩年には神戸市内で若い有職婦人のための寮を経営しつつ、矯風会の禁酒運動、廃娼運動などに活躍した。
 独身を貫き、78歳で死去。
出 典 『神戸女学院百年史』  『女性人名』

神戸女学院 http://ns.kobe-c.ac.jp/index.html