内村 シズ 生没年月日不詳 |
内村鑑三の三度目の妻。旧姓岡田。
内村鑑三は、農務省時代の明治17年(1884)に浅田タケと結婚したが約半年で離婚した。渡米して帰国後は第一高等中学校などで教鞭をとり、その間に横浜加寿子と再婚した。しかし、同24年(1891)第一高等中学校在任中に不敬事件を起こし退職した。加寿子は貧乏と夫の看病に疲れて病死した。
翌25年に鑑三はシズと結婚した。シズは同30年(1897)に長男祐之を出産した。
その間、夫鑑三は『基督信徒の慰』を出版、「余はいかにしてキリスト信徒となりしか」(英文)を脱稿、『東京独立雑誌』を創刊、33年念願の『聖書之研究』を刊行するなど、無教会主義を掲げ伝道に力を入れた。
鑑三の生涯で最も充実した時期を支えたのがシズであった。 |
出 典 |
『キリスト教人名』 『女性人名』 |
|