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 伊藤 順子     明治27年(1894)1月21日〜昭和53年(1978)3月2日
 大正〜昭和期の児童教育者。

 山角乾三・伝子の四女として、奈良市で誕生した。

 東京に出て、女子学院で矢嶋楫子の指導を受けた。途中、父が満鉄に勤務したため中国に移住し、旅順高等女学校を卒業した。そののち札幌北星女学校保育専攻科にはいり、宣教師モンクの薫陶を受けた。

 宣教師モンク,A.M.は、東洋伝道を志して明治37年(1904)9月に来日した宣教師である。女子学院の教員生活を経て北星女学校へ赴任して、創立者スミスの後を継いで、生徒自治会を作らせ女子の自立を図った。昭和9年(1934)には学校の自立経営のために日本人に校長職を譲り、昭和16年日米関係の悪化を心配しながら帰米した。

 順子は、大連や韓国などで幼稚園教諭をつとめ、大正4年(1915)受洗した。
 同6年(1917)伊藤すすむと結婚した。

 昭和18年(1943)、日本基督教団田園調布教会会員となった。また、田園調布幼稚園教諭主任、母と子を守る会委員などをつとめた。
(注)夫すすむ は、先が二つ並ぶ漢字で書く。
出 典 『キリスト教歴史』 『女性人名』
日本基督教団田園調布教会 http://www.h3.dion.ne.jp/~denchrch/index.html
学校法人北星学園 http://www.hokusei.ac.jp/japanese/system.htm