「横線」足す「反時計回り」イコール「山がひっくり返った形」
何のことでしょう?
これは実は、流体(液体や気体)の挙動なんです!
横方向に、さらさら流れている流れに、
反時計回りの渦が重なると、
横方向の流れは、絵のように蛇行して見えるイメージです。
(時計回りの渦の場合は反対)
ちょっと言い方を変えますと、
反時計回りの渦と、山がひっくり返った形は相性がよい、
時計回りの渦と、山形は相性がよい、
となります。
これは、ずっとずっと大きな物、
地球規模の偏西風にも当てはまります。
「山がひっくり返った形」「山形」……
そうです、前話の気圧の谷と気圧の尾根!!
気圧の谷は、反時計回り渦=低気圧と
相性がばっちり。
(※低気圧は半時計回り、高気圧は時計回りの渦です)→こちら
このために、気圧の谷が出来ると、
そこにはしばしば、低気圧が発生します。
(反対に、尾根では高気圧が発生しやすくなります。)
尚、低気圧に至っては、
いる場所が気圧の谷より、
A:微妙に前(東)に寄っているか
B:微妙に後(西)に寄っているか
が、以後の成長を左右します。
Aのように、東寄りで発生した低気圧は、
通常ぐんぐん発達します。
ところが、Bのように
西寄りにある低気圧は、
次第に弱まっていくことがほとんどです。
※反時計回りに回転させようとする力を正の渦度、
時計回りに回転させようとする力を負の渦度、
と呼ぶこともあります。