(温暖前線)→暖かい気団が冷たい気団の方向へ移動。
低気圧が半時計回りの渦巻きであるため、
暖かい南風の玄関口=温暖前線は、
低気圧から南東に伸びるのが普通です。
また、温暖前線と一口にいっても細かくみるといろんなタイプがあります。
(A)安定型
教科書に載っているやつです。
暖気団が、寒気団の上へエスカレータのように
這い上がります。
かなり広い範囲に雨雲(乱層雲)が広がり、
長い時間、しとしとと雨や雪を降らせます。
(B)不安定型
暖気団の役を”赤道気団”がはたしていたり、
大気の状態が不安定な場合。
Aみたいに、這い上がるだけでなく、
暖気団自身で激しく上昇運動をしています。
こうなると、「積乱雲の海」ができ、大雨が続きます。
(寒冷前線)→冷たい気団が暖かい気団の方向へ移動。
もう一度低気圧が半時計回りであることを思い出しますと、
冷たい北風の玄関口=寒冷前線は
低気圧から南西に伸びることがイメージできます。
(C)アナフロント型寒冷前線
図3みたいな典型的なもので、寒気が暖気を激しく
押し上げてゆきます。積乱雲が発生して、にわか雨・雷雨が起こります。
(D)カタフロント寒冷型前線
寒気団に沿って、暖気団が滑り降りる
ような挙動をします。
天気はほとんど崩れません。
このように、寒冷、温暖前線のうち、両極端の性格のものを
2つずつ書きました。実際には、完全なカタフロントやアナフロントは
少なく、中間が多いのもおもしろいところです。
人間に、「100%理論で考える人」や
「100%感性で動く人」がいないように・・・・・・