その中で昔から認識され、
人々が欲しがってきたスキルに「記憶力」
があると言えるかもしれない。
そして金兵衛、思うに記憶力ほど
「ぶれ」の大きいスキルも他にないのではないか。
たとえば、
ある時は、たった一つの
ことがらがいつまでも覚えられない。
「江戸幕府8代将軍は徳川吉宗」
と何回つぶやき、書いてみても・・・
しかし、別の時には
30人の電話番号を
メモを取ることなく容易に
覚えられ、半永久的に忘れなかったり。
後者のようなシチュエーションというのは、
たいてい、
好きなことに熱中してる時のようです。
このときの人間は、
瞳が大きく見開き、笑顔が絶えない。
前者のような時は、
勉強してる時!
覚えにゃいかんと焦ってる時。
なぜか
「おぼえなければならない」
と思った瞬間、脳にはシャッターが
下りるような気がします。
この「しなければならない」という思いは、
心理では
「外発的動機」と定義されるもので、
行動の助けになるとされている。
一方、「好きだから」「せずにはいられない」
というのは「内発的動機」というらしい。
同じく行動のきっかけになるとされる。
なぜ、記憶力の起動に
外発的動機が効かないのかは
わからない。
もしかして、効かないのって
金兵衛だけ??
(追)考えるに、
記憶は脳の基本作業のひとつ。
だから、人間の脳に潜む
原始的なエネルギーの影響を
もろに受けるからではないだろうか。
その名、「エス」
ミスチルの歌にもあった、あれである。
快楽法則に支配されて動く。
生きること、楽しい事を欲する。
激烈なエネルギーの塊!!
2003.5.20