通り雨の旅路変わった動物記人間至上主義への疑問(超・辛口)

人間至上主義への疑問(超・辛口注意!)

「人間様は一番すばらしい生き物である」
子どもの頃から、この手の発言を聞くたび、イラッとした(笑)

人間が一番エライのだから、
他の動物・植物は好きなようにしてよい……。

恥ずかしげもなく、そんな態度を取り、
知的生物面をしている生き物は、
実は地球で一番、はしたないのではなかろうか?

「人間は一番頭がよい」
という意見をしばしば耳にするが、はたしてそうだろうか?
知能テストは、人間が作ったテストなのだから、
人間が一番高得点を取れて当然……頭がいい根拠としては著しく客観性を欠く。

また、文明を築いて何千年も経つのに、いっこうに戦争はなくならないし、
競い合うことでしか、自己実現を果せない。

厳しい世界を平和に生き抜く技術では、
アブラムシやサンゴ、セミのような生き物のがはるかに優秀だ。

人間は、超劣等生であることを自覚すべきかもしれない。

ゾウのような巨体でもないし、
虫のように小さくてどこにでも隠れられるわけでもない。
するどい牙も爪もなければ、
走るのも極端に遅い。
泳げない、
飛べない、
毒も持ってない、
手足を失っても再生できない、
「単独(一人)では生きられない」なんて、泣き言を言う、
…………。

人間がいかに『落ちこぼれ』かを実感すれば、
他の生き物への敬意も、自然と芽生えてくるはず。

人間社会の中では自信を持ち、
他の生物の前では、謙虚になるのがベストな態度ではなかろうか。

2010.5.17


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