2011年2月26日00時20分31秒(JST)、神奈川県西部上空に、高い仰角で北北東に飛行する火球が出現した。
この火球は、香川県から三本松高校、埼玉県より関口孝志氏、東京都よりSonotaCo氏により、それぞれ自動TVカメラにより撮影された。
これに加えて神奈川県大和市から高橋織男氏が自動動画魚眼カメラによって撮影されていた。
SonotaCo Networkの画像は各撮影者によりUFOCaptureによる検出、UFOAnalyserによる解析の後、上田昌良氏に詳細な測定が行われた。
一方、高橋氏の画像は、関口氏の仲介により司馬が測定を行った。
これらのデータから、上田昌良氏による軌道計算が行われた。
この結果は、隕石としては特異な小さな軌道で、遠日点が火星軌道の内側だった。
火球は高度40km付近まで大気減速がほとんど観測できず、その後急速に減速が効いたようだ。
また、いずれの映像も、解像度が良いとはいえないが、末端まで分裂が認められない。
火球の明るさは−4等程度で、消滅点高度が24km付近の低空だったため、隕石落下が有力である。
しかし、末端で急激に質量が失われたと思われ、50g程度以下の隕石が福生市付近に落下したと思われる。
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