房総火球


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2020年3月22日、23時37分24秒、房総半島上空を北北東に向けて飛行する明るい火球が出現した。
落下映像は関口孝志氏(埼玉)、SonotaCo氏(東京)、藤井大地氏(神奈川)の自動監視TVカメラによって撮影され、
上田昌良氏によって軌道計算が為された。
すべての撮影地と火球経路との距離が近く、解像度の高い映像が多かったため、高い精度の計算結果を得た。
関口氏、SonotaCo氏は火球のスペクトルも撮影され、やや鉄の多い成分とのコメントがある。
また、経路後半で小片が一つ分裂する様子が記録されている。
その詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。
大気突入速度は秒速17.1kmで、秒速5km/s程度まで減速した高度29.1kmで消滅した。

火球はほぼ大気減速が見られないまま低空まで飛行し、末端近くで急減速している。
隕石落下推定計算の結果は、千葉県北部の富里市の農村部を中心とする地域となった。
見込まれる主たる破片の落下質量は40g程度で、小片の計算は試行していない。


落下予想域
千葉県富里市
赤の楕円内が隕石が落下したと予想する地域
(地理院地図に加筆)