・根室拓殖鉄道キハ3「銀龍号」
根室拓殖鉄道キハ3は1949年(昭和24年)に田井自動車工場で製造された単端式ガソリン・木炭ガス併用動車です。当初は同鉄道キハ2と同型のレールバスのような形状で製造されましたが、すぐに運転台後部をカットして荷台を取り付けられ、トラック風(キ1に改番)に改造されました。が、バランスが悪く、荷台に荷を積みすぎると前輪が浮いて、脱線してしまうというトラブルが多発したため、運転台前方にボンネットを設置し、そこに重いエンジンを搭載することで改善しました。1953年(昭和28年)に荷台を撤去し、木炭ガス発生炉も撤去して、旅客用として木製の客室を新造して取り付けられました。当初は運転台はジュラルミンカラーのままで、客室を銀色に塗って、通称「銀龍」と呼ばれていましたが、のちに根室拓殖鉄道カラーの水色に塗り替えられました。1959年(昭和34年)の廃線に伴い、運転台は解体、客室部分は共和学校バス停の待合室に転用されましたが、程なくして廃棄処分されてしまいました。
モデルは上廻りはプラ板から自作し、動力はナローガレージ製のN用のパワトラを使用しています。本来ならナローゲージですので、ゲージを6.5mmにするべきですが、やはりレンタルレイアウトなどでも気楽に走らせたいので、超がに股ですが、9mmにしています。
運転台部分はジュラルミン、客室部分は木製という前代未聞の車輌です。
客室は噂によると町工場の大工さんの手作り品とか?!?
頭の形状を削り出すのに苦労しました。
特徴を誇張するため、ボンネット部分はスケールより約0.5mmほど長くディフォルメしています。
客室の窓は数カ所開け放した状態にしています。
運転台には運転手1人、客室には5人の客を乗せています。
真横から見ても、モーターが目立たないのがいいです。
客ドア部分の手すりも別体化しています。
後部には枕木を載せています。パワトラのギヤが目立ちますね。