・D5270
D5270は現在、神奈川県足柄上郡にある山北鉄道公園に動態(圧縮空気のよる)保存されています。1944年(昭和19年)に製造され、下関、小郡、新鶴見、最終配置は国府津機関区で、貨物のみならず、客車牽引でも活躍しました。1957年(昭和32年)12月に日活「夫婦百景」のロケ、1968年(昭和43年)5月に東宝「天想天国」のロケで、客車列車の牽引機として撮影されました。1968年(昭和43年)6月30日には御殿場線蒸気機関車お別れ列車を、72号機と共に牽引し、8月8日に廃車になりました。2016年(平成28年)3月には圧縮空気による動態復元作業が開始され、保存状態が最良だったため、同年10月14日に完了し、月に1度程度、12mではありますが、整備運行されています。
モデルはマイクロエース製をベースに、やえもんデザインや銀河モデル、ダルマヤのパーツを用い、御殿場線で活躍していた当時を再現しています。
現在ヘッドライトは大型のLP403を取り付けられていますが、現役時代はLP405(シールドビーム)でした。
給水温め器はプラ棒より削り出し、煙突はカトーのD51(旧製品)から移植しています。
ドームが少々低いので、0.5mm厚のプラ板で嵩上げしています。
空気作用管は下側を走っています。
元空気溜、放熱管、複式コンプレッサーはカトーのC62(リニューアル)パーツを移植しています。
火室部分はプラ板を用いて、形状を修正しています。
メインロッドのビッグエンドも丸く加工しています。
公式側の火室部分には泥溜はありません。
砂撒管は3本ともに平行に走り、実物では第2動輪後ろ、第3動輪の前後へ伸びています。
排砂管は非公式側のみにあります。
火室上部も忠実に再現しています。
キャブ下の配管も忠実に再現しています。
泥溜は従台車前側のイコライザー横に取り付けられています。
ATS車止子は前側に並んで取り付けられています。
バック運転をすることが多かったため、大型の後部ライトを取り付けています。