・D51838

 D51は現在、岡山県新見市井倉井倉洞に静態保存されています。1943年(昭和18年)に製造され、岡山、糸崎、岡山、最終配置は新見機関区で、貨車牽引を主に行っていましたが、1971(昭和46)年4月21日に、島根県で開催された全国植樹祭に伴うお召列車牽引の本務機に指定された、名誉ある機関車です。1973年(昭和48年)4月1日に伯備線SLさよなら列車を牽引し、1974年(昭和49年)2月19日に廃車になりました。
 モデルはカトー製をベースに、お召牽引当時を再現してみました。銀河モデル、ワールド工芸、タヴァサ製のパーツの他、集煙装置、デフレクターなどの自作パーツを盛り込んで製作してあります。デフレクターは今では数多くの種類が発売されていますが、前面のカットの角度が異なるので自作しました。製作にあたっては、資料室に展示してある岡山在住の西村氏から送って頂いた写真を元に行いました。(DCCデコーダー搭載)

(RM MODELS 151に掲載)

国旗はC571の時と同様に、わずかな風でなびくようにしています。

デフレクターに取り付けられた鳳凰のマークは、タヴァサ製を用いています。
ただ、少々直径が小さく、実際はあと2周り程大きいです。

モーターはコアレスに交換し、キャブには4体の人形を配置。
お召牽引の役に立つ場合、機関士、機関助士、指導員各1名、警備1〜2名が乗るとのことですので、それを再現してみました。

非公式側にも人形(機関助士、警備)を乗せています。
元空気溜、キャブナンバープレート下の標記(ATS標記など)も再現。

テンダー台車、配管押さえなどにも装飾が施されています。

テンダー後部には木製の補強が2本ありますが、これはお召牽引当時もあったかどうかは不明です。

キャブ内部も再現
人形がキャブから少々飛び出していますが、これでも十分カーブは曲がることができます。

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