・D511151

 D511151は1944年(昭和19年)に製造され、約1年間、長岡や酒田、新津機関区など東北地方で活躍しましたが、以後は熊本、人吉、南延岡機関区と九州地方で活躍しました。人吉機関区配属の際、肥薩線の矢岳越えのために集煙装置、重油タンク、補助重油タンクの取り付けが行われ、有数の重装備機関車となりました。肥薩線では一番性能が良かったとさえ言われていました。南延岡機関区に配属になってから集煙装置は取り外されました。1974年(昭和49年)に、残念ながら廃車、解体されてしまいました。
 モデルは上廻り、テンダーにやえもんデザインのコンバージョンキット、下廻りにマイクロエース製を使用し、銀河モデルや自作パーツを用いて、肥薩線時代の姿を再現してみました。

煙室扉の上のヒンジには、一時期、フックが取り付けられていましたので、それを再現しました。
肥薩線のD51では唯一、4つ穴4本タイプの煙室扉ハンドルが取り付けられていました。

鹿児島式(敦賀式改良型)集煙装置、カマボコ型ドーム、重油タンクが迫力を増します。

公式側の火室部分は結構すっきりしています。

カマボコ型ドームの前側が、丸くなっているのが本機の特徴です。
補助重油タンク、オイルポンプ箱もランボード上にあります。

キャブ下の配管も、実物通りに再現しています。

火室上部の配管の再現には骨が折れました。

やえもんデザインのコンバージョンキットでは、テンダーは既製品を使うようになっていますが、
形状の異なる船底型テンダーのみ、キットに含まれています。

増炭板を取り付けられる前を再現しています。

埋め込み型標識灯が九州の蒸機の特徴です。

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