・BR 60019"Bittern"
BR60019は現在、ヨークにあるイギリス国立鉄道博物館に静態保存されています。ロンドン&ノース・イースタン鉄道(LNER)のA-4として、1937年12月にドンカスター工場で「4464号」として製造されました。が、落成後まもなく衝突事故により、修繕を余儀なくされてしまいました。1946年に19号機に改番、更に国有化後には60019となりました。各種優等列車を牽引し、1966年9月に廃車になりました。その後すぐに保存されましたが、フレームが割れているなどの問題があり、動態保存は難しいと判断され、静態保存となってしまいました。2001年より全検が開始され、2007年5月にイギリス国鉄時代の装備で動態復元されました。2011年には、足回りのカバー等が追加され、LNER時代の装備に戻されました。2015年には検査切れのため、残念ながら静態保存となってしまいました。
モデルはDapol製の60019号機をベースに、前部カプラーを取り外し、先台車や前面の加工、標識灯、ドレイン管、逆転棒の追加、火室部分の加工、コリドーテンダー化などを行い、動態復元当時を再現しています。
足回りにカバーがないのが特徴です。
ネジ式連結器、エアホース、標識灯などを取り付けています。
Mallardと同じく、ダブルチムニーとなっています。
火室下部分には大きく隙間があったので、遮光板を取り付けて、重圧感を出しました。
解りにくいですが、モールドされていなかった逆転棒も追加しています。
第3動輪に速度検出ロッドが取り付けられています。
これは是非とも4472にも再現して欲しかったところです。
赤いネームプレートが目立ちます。
ドレイン管は短いです。
キャブ屋根の幌は自作です。
第3動輪には給油用(?)の作用ロッドも、製品の状態で再現されています。
見えにくいですが、キャブ下にはダンパーリンケージを再現しました。
イギリス国鉄のマークの印刷も、美しく再現されています。
テンダーの通路部分は、プラ板で作りました。
コリドーテンダーの特徴でもある貫通路用のドアは再現していません。
ただ幌を付けただけですが、それっぽくは見えると思います。