アッケシソウ（Salicornia Herbaces)は海岸の干潟に群落をなして自生するアカザ科の１年草の塩生植物です。
で５〜６月ごろふっくらと芽が生えて、７〜８月には濃い意色に変わって、また１０月には全体の色が赤くなり平たくて丸い実を結ぶ。

名前の由来は、明治２４年に北海道釧路の厚岸湾で初めて発見されたことから厚岸草（アッケシソウ）と名前がつけられました。

自生地は、厚岸海岸以外では北海道ノトロ湖畔、サロマ湖畔、愛媛県新居浜海岸、香川県塩田跡地、宮城県、岡山県で観察され、大正時代に天然記念物にしていされました。現在では絶滅危惧種とされています。


食用としての歴史は長く、昔から海岸地方では刺身のツマとして使われたり夏ばてのときに噛むと効き目があると伝えられてきました。海外でも、かっては船乗りが航海に出るときは必ず携帯したといわれます。ヨーロッパでは、パスピエール（perce pierre)と呼ばれ、サラダの食材やピクルスの材料として利用されています。

養生訓（よーじょーくん）で有名な江戸時代の博物学者であるか貝原益軒は「大和本草」に不老長寿のめでたい草として、福草とか神草と言う名前で記述があります。 アッケシソウは、満潮時に海水を体いっぱいに吸い込み、干潮時には太陽の光を浴び、葉や茎から水分を蒸発し、生命の源といわれている、海の酵素やミネラルが濃縮されたかたちで含まれ、これがさまざまな効果をもたらすと考えられています。天然のミネラルが血液浄化や体質改善に役立つのです。
中国では、アッケシソウは漢方薬として扱われ、多くの病院で実際に治療薬として使用されています。
中国は日本と比べ医食同源の考え方が普及しており、医師も代替療法を評価し積極的に採用していく立場をとっています。アッケシソウには、体に備わる免疫力を高めて疾病に対する治癒力を強化したり、治療に伴う副作用の緩和やQOLの改善などの効果が期待できます。