ライフボート
LIFE BOAT
(GAME&WATCH マルチスクリーン/任天堂)
Written by T鈴木

ライフボート本体&箱

海外発売のゲームウォッチ

1995年、東京の秋葉原などで、それまで海外でのみ発売されていたゲーム&ウォッチが、一斉に逆輸入発売されました。「ゼルダ」「スーパーマリオ」「バルーンファイト」・・・・・。見たことも無い未知のゲーム&ウォッチたち・・・・。しかし、生粋のゲーム&ウォッチファンの評判は、すこぶる悪いものでした。それもそのはずです。ハッキリ言って、ブーム全盛期の作品に比べて中途半端に進化した、明らかに異質なモノだったからです。
その中にあってこの「ライフボート」だけは、キャラといいゲーム性といい、ブーム全盛期の、どこか懐かしい匂いを感じさせる作品でした。それもそのはずです。この「ライフボート」は
1983年発売であり、同じ横開き方の「マリオブラザーズ」と同時期に開発されたものだったからです。

ライフボート右画面ライフボート左画面










新生パラシュート!?

ゲーム内容は「パラシュート」に似ています。炎上する豪華客船から飛び降りる人々を、救命ボートで受けとめるという、正統派落ち物アクションです。まさに電子ゲームの王道ですね!
ボートには4人までしか乗れません。こまめに岸まで運んでください。海に落ちた人は、哀れサメのエサになってしまいます(この辺も「パラシュート」を踏襲してますね)。
ゲームBでは、ゲームAでは2つあったボートが、何と
1つになってしまいます。後半激ムズ!!

ライグボートロゴ

買ってよかったライフボート

前述したゲーム&ウォッチの逆輸入の際、みんなはこぞって「ゼルダ」や「スーパーマリオ」など、ネームバリューのあるゲームを買いに走ったことでしょう(あと「ドンキーコング」とか定番物ね)。筆者も「パラシュート」を買いに行ったのですが、なんと目の前でどこかの馬の骨に買われる始末!(トホホ・・・)
仕方なく、「パラシュート」に
ちょっと似ていたこの「ライフボート」を買ったのですが、これが大当たり!現在では、筆者の5本指に入るお気に入りG&Wとなったのでした。
とにかく、国内発売がなかったのが非常に惜しいと思えるぐらい、いい出来なので、機会があれば、ぜひ購入することをお勧めします。海外ゲームが嫌いな人もきっと満足できる一品だと思いますヨ!



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