マリオズ ボンアウェイ
MARIO’S BOMBSAWEY
GAME&WATCHパノラマスクリーン任天堂


Written by T鈴木


液晶最終形態


カラー液晶だ!

1983年、任天堂はこれまでの液晶ゲームの常識を覆す、フルカラー液晶画面を実現。ミラーを使用し、自然光を取り入れ反射させることで、実に1画面に10色以上もの表示を可能にしました。
これが最大筐体型のゲーム&ウォッチ、テーブルトップである。

・・・・が、やはりデカすぎた上に値段が高かったので(何と7800円!)、まったくの不振
そこでこのテーブルトップを折りたたみ式の、さらにコンパクトな形に改良したのが、このパノラマスクリーンです。
値段も元の6000円に戻りましたが、既に電子ゲームブームは終わっており、結局不振に終わった、不遇のシリーズです(ガクッ)。


爆弾持って走れ〜!


爆弾持って走れ!

マリオの使命は、味方から受け取ったバクダンを、奥地の仲間に手渡し、敵兵士を爆破させることです(おいおい)。
途中、敵兵士が上からタイマツでバクダンに火をつけようとします。
またヘビースモーカーの投げたタバコの火が、オイルに引火して追ってきます。
もうドリフのコントか、自殺しようとしている光景にしか見えません。うまくバクダンを上下に持ち分けて、味方のところまで走り抜けましょう。

バクダンを5つ渡せば、哀れ敵兵士は爆死
今でこそキノコの国を冒険したり、カートレースをやったりしているマリオですが、昔はこんな工作員みたいなこともやってたんですね〜(汗)。
スーパースターの下積み時代を垣間見たような気がします(・・・でもこの姿、似合いすぎ!)。

ところで、海外版を除くこのパノラマスクリーンの他の3作(スヌーピー、ポパイ、ドンキーコングJR.)は、すべてテーブルトッップから移植されたものです。
が、この「ボンアウェイ」だけは、なぜかパノラマシリーズオリジナルです。
そう聞けば、パノラマ専用に開発された、大変ゴージャスなゲームのようですが、ハッキリ言って一番売れなかったような気がします。
だって他の3人に比べれば、当時は1番無名だったんですもん、マリオ。


マリオズボンアウェイ」のパッケージ&取扱説明書

ところで、このゲームのタイトルを「マリオズ ボムアウェイ」または「ボムズアウェイ」と勘違いされている方が多いようですが、「ボンアウェイ」ですので、お間違えのないように。(^^)



週刊電子ゲームレビュー目次戻る