エアポートパニック
AIRPORT PANIC
BANDI LCD SOLARPOWER DOUBLE PANEL/バンダイ


Written by T鈴木





地球にやさしい電ゲー


今でこそ国中こぞって「エコエコ」と叫ばれてますが、80年代当時も世は省エネブーム真っ盛り。
まあ中にはかなり怪しいグッズや活動もありましたが(笑)、政治家も国民も、こぞって「省エネ省エネ!」。
そんな中、シャープやカシオなどの家電メーカーより、太陽電池式(ソーラーパワー)の電卓が発売され、そのハイテクさと乾電池不要という地球環境への優しさから、子供心に家電世界の未来の姿を見たような気がしました(嘘)。

当然同じ液晶を使っている電子ゲームの世界にもソーラーパワー式が搭載されるのは時間の問題。
バンダイが「LCD SOLARPOWERシリーズ」と銘打って、ボタン電池不要の、太陽電池式による液晶ゲームを発売してしまったのです!
(これでもう「LR44」を買わずに済みますね!笑)

今回はその中の一つ「ダブルパネルシリーズ」と呼ばれる「エアポートパニック」を紹介しましょう。





パターン1:飛行機に乗り込め!


車両を上手く利用して爆弾を避けよう
「ダブルパネル」というシリーズ名でも謳っている通り、2枚の液晶を使用しています。
これにより、1枚のスクリーンで2種の異なったゲームが遊べるのです。

パターン1はハイジャック犯の投げるダイナマイトを避けながら飛行機に乗り込むゲーム。
途中でパトカー、消防車、救急車が走ってきますので、うまく車両の影に隠れながら移動し、飛行機に刑事を乗り込ませてください。
刑事を3回乗り込ませればクリア(最初説明書をまったく読まずに遊んだので、「フロッガー」のようなゲームだと思い、必死に車両を避けていた。みんなもそうだよね?笑)

ちなみに刑事が飛行機一段近づくにつれ20点追加(後退は点は入らない)。
つまり、上に行ったり下に行ったりすることで、永遠に点を稼ぐことができるのです!





パターン2:機内銃撃戦!


パターン2はいよいよハイジャック犯との銃撃戦!
「西部警察」よろしく、乗客がいるのに容赦なく銃をぶっ放すのはどうかと思いますが、殺らねば殺られるだけなので躊躇してはいけません。
途中で乗客がパニックになって立ち上がりますが…誤って撃ってしまっても30点減点されるだけでミスにはならないので、あまり気にしないようにしましょう(ぉぃ
(なるべく)人質がいない隙を狙え



犯人に10発弾を当てればクリア
ハイジャック犯に10発弾を当てればクリア。
ボーナス200点追加され、スチュワーデスさん(最近ではアテンダントとか言うんでしたっけ?)の祝福を受けます。
人質を容赦なく撃ち殺しておいてこの余裕!
男とはこうありたいもんです(ぉぃ





なかなかの秀作


「エアポートパニック」のパッケージ
というわけで、なかなかよく出来た内容の「エアポートパニック」。
映画「大空港」「エアポート」シリーズに影響受けて作成せれたことは明白ですが、アクション、シューティングの要素を盛り込み、熱くなれること請け合いです。

ちなみに、この「ソーラーパワーダブルパネル」シリーズ。他にも
「悪霊の館」
「秘境アマゾン」
「ミスターフランケン」

が発売されています。
当時、筆者の周りでは「悪霊の館」「秘境アマゾン」を持っていた人が圧倒的に多く、「ミスターフランケン」やこの「エアポートパニック」を持っていた人は殆どいなかったなぁ…。
貴方の周りではどうでしたか?

どれも入手難易度はそれほど高くないので(って言うか同社ゲームデジタルシリーズや、任天堂ゲーム&ウォッチと比べ、なぜかマニア人気の低いソーラーパワー…)興味のある方はコンプを目指してみればどうでしょうか。





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