ヒステリックママ
HYSTERIC MAMA
LSIゲーム/タカトクトイス


Written By T鈴木



クレクラゲーム


「クレイジークライマー」の偉大なところは、ほとんど亜流の存在を許さなかったところであると思う。
とはい言っても「ロッククライマー」「ファイヤートラップ」「クレイジークライマー2」などの類似、または続編が発売されましたが、いずれも殆ど人目に触れることなく消えていきました。
それまでに初代の存在が偉大だったわけですが、そんな亜流ゲームの中でも唯一成功した例があります!
それが今回紹介する「ヒステリックママ」。
発売は安価ながら優良なゲームを発売することで定評のあるタカトクトイス。果たしてどこまで「クレイジークライマー」に迫っているのか!?


独立した操作!


ひたすら登れ!

2本レバー。これがないと「クレイジークライマー」じゃないですね!?
で、この「ヒステリックママ」ですが、さすがに2本のレバーは再現できなかったものの、それらしい操作はすることが出来ます。

ボタンは右、左、上の3つ。
右ボタンを押せば右腕があがり、左ボタンを押せば左腕が上がります。
そして両腕上げた状態で、初めて上に登ることが出きるのです。
そう、右腕と左腕を独立して動かすということで、至極クレイジークライマーに似せた動作を再現しているんですね(クレクラをやったことのない人には単に面倒くさいだけか?)。
なお、横移動するときは左右のボタンを2回連続で押せばOKです。

こうして果てしなく続くビルを登り続けよう!

1階上がるごとに1点。
200点でクライマーが1人増えます。
最高得点は1999点ですので(その後0点に戻る)、がんばって登ってカンストしましょう!



ママ出現!

アレ〜と落ちる。

10階まで登ると、ヒステリックママが出現!
ママはクライマーに向ってナベやフライパン、ポットを投げてきます。
なぜそんなことをしてくるのかは分りませんが、主人公(クライマー)が夫で、ヒステリックママがその妻だというのが通説になっています。
とは言っても説明書にそんな記述はありませんので、実際にところは不明ですが。

もちろんこのナベやフライパンに当たってしまうとミス。
クライマーはビルから落下し、哀れ病院送りとなってしまいます。
(そのとき15点減点されてしまうのがニントモ・・・)
「アレ〜!」と落ちていくグラフィックはなかなか感動です(笑)。
ちなみにビル横にはベランダが設けてあり、危ないときはそこに非難しましょう。

また、これは「クレイジークライマー」でも同様なのですが、窓枠のないところに手をかけてしまってもミスとなります。
この小さい液晶ゲームでそこまで再現するなんて凄いことですね!

「ヒステリックママ」とうタイトルでイロモノと思われがちですが、なかなか本格的なゲームなのです!


超難解ゲー!


「ヒステリックママ」のパッケージ

というわけで、ただの「クレイジークライマー」のパクリかと思いきや、「本当はライセンス品!?」と疑ってしまいそうな懲り様です。
一応正規ライセンス品もFLでバンダイより発売されていますが、勝るとも劣らない出来だと思いますね。

ところでこの「ヒステリックママ」。赤と黄色の本体カラーがあるのですが、何か違いがあるのでしょうか?
こういうバージョン違いがある場合、
●初期バージョンにバグや不具合があって、それを改修したケース(「ジャッジ」等)。
●人気作を廉価版として発売するケース(「パクパクマン」「大地震」等)。
●最初から意図的にバージョン違いを出すケース(「ホヨヨボンバー」等)。
●海外版を逆輸入して発売するケース(「FLガンプロフェッショナル」等)。
●まったく理由が不明なケース(「ザクソン」等)。
・・・・等があるのですが、この「ヒステリックママ」についてはどれでしょう?
本体ロゴ以外、違いはないように思うのですが、確かTVコマーシャルでは赤、黄色の両方写していました。
もしかしたら意図的に出した・・・・のケースが妥当のようですが、その理由は!?
う〜む、謎です(真相が分るまで、とりあえず赤い方はシャア専用ってことにしておきます)。



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