聖戦士ダンバイン
DANBIN
LCDゲームデジタルバンダイ


Written by T鈴木


バイストン・ウェルの物語を
覚えているものは幸せである


バンダイ「聖戦士ダンバイン」です。
そんなアニメ知らねぇ!・・・・といった人たちに説明すると、原作は1983年〜84年に放映された富野由悠季監督のファンタジーロボットアニメ。
現在では常識ともなっている「剣と魔法と妖精の飛交うファンタジー世界」を舞台に、オーラバトラーと呼ばれる人型兵器が戦いを繰り広げる、まさに時代を先取りした前衛的作品でした。
「早すぎた名作」といった感がなきにしもあらずですが、ガンダムとはまた違った魅力をもった野心作で、現在でも多数ファンが存在するようです。
もちろん筆者も見てましたよ。子供心にシーラ女王に萌えながら(逝)。
ストーリーはこんな感じ。

海と空の間にある異世界、バイストン・ウェル。
そこを支配しようとする領主、ドレイク・ルフトにより、オーラロードを開かれ召喚された地上人、ショウ・ザマは、
ドレイクの悪の野望に気付き、オーラバトラー「ダンバイン」を駆って反乱軍に身を投じ、戦いを決意する・・・。

・・・・といった具合です。
このころ既に召喚という概念があったのが凄すぎですね!
そのダンバインが電子ゲームで出たとあれば、そりゃプレイするしかないっしょ!
というわけで、オーラロードを通ってあなたをバイステン・ウェルの世界へご案内しましょう(はぁ)。


登場オーラバトラーの色々


「オーラバトラー」とは!?

地上のロボット工学者、ショット・ウェポンによって開発された戦闘用ロボット。オーラ力(ちから)と呼ばれる精神エネルギーを動力としており、容姿は昆虫をモチーフとしている。
空も飛べるぞ!



ダンバイン 主人公、ショウ・ザマの乗るオーラバトラー。操縦者のオーラ力の強弱によって、無限に力を発揮する。
ドラムロ ドレイク軍の初期型量産オーラバトラー。オーラ力の弱い一般兵でも操縦できる。
ビランビー ドレイク軍の強襲用オーラバトラー。武器はオーラソード。パイロットはバーン・バニングス。
バストール ドレイク軍オーラバトラー。武器はパンチ。パイロットはガラリア・ニャムヒー
リムル ゲーム中唯一の人間。ドレイク軍の姫。ドレイクに反感を持っており、ショウ達に力を貸す。


オーラロードが開かれた!


オーラ力が止まったときを狙え!

ゲームは、2つのパターンで構成されています。

パターン1はドラムロとの空中戦。
画面を左右に逃げるドラムロを、レバー操作で追いかけましょう(そういや、液晶ゲームなのに左右移動はレバー操作なんですよ!しかもアナログレバーっぽくていい感じです)。
あ、追いかけてる途中は、レバーは押しっぱなしで結構ですよ。

ドラムロに追いつけば10点。
さらに追いついた状態で、ドラムロのオーラ力が尽きた時点(噴射口からオーラが出なくなった時点)で素早くアタックボタンを押せばドラムロを倒すことができ、30点得られます。
気をつけなければならないのが、ドラムロがオーラを噴射しなくなったら、こちらもレバーを放すこと!
でないと、ダンバインはドラムロを攻撃することが出来ません。

ドラムロに逃げられたり、逆に攻撃されたりするとミスです。
膝まついて、うなだれるダンバインのグラフィックがいい感じです。

一定時間経つと、ドラムロは城の中に逃げ込み、パターン2に移行します。


上空のドラムロに気をつけろ!

パターン2では城の中での闘い。
ファンタジー世界を舞台にしたダンバインならではの展開ですね!
(しかしでかい城だな)
城の奥にはリムル姫が捕らえられています。
ダンバインを操って、オーラバトラーと闘いつつ、リムルを助け出しましょう。

上空からはドラムロが襲ってきます。左右に移動してかわしつつ(あまり後ろに下がりすぎるとバストールのパンチを食らうので注意!)、ビランビーを攻撃してください。
ビランビーも剣で攻撃してきますので、うまく隙をついて10回攻撃すると次の部屋に進むことが出来ます。

これを3回繰り返すとめでたくリムルを救出することができます。
感動のエンディング(0.5秒)はぜひご自分の目で確かめてください!


帰電君アドバイス
■ビランビーを攻撃するときは、ボタン連打で1回に出来るだけ多く攻撃しよう!
■ビランビーが剣を出してきても、一瞬は当たり判定がない!剣を見てから逃げても遅くはないぞ!


バイストンウェル・・・覗けます


「ダンバイン」のパッケージ

というわけで、バンダイのキャラものだけあって嫌な予感がした方も多いかと思われますが、なかなか遊べる出来となっています。
上のCGを見ても分かるとおもわれますかが、ドラムロを追いかける時のスピード感は抜群だし、後半面では姫を探して奥の部屋まで進むという、RPG的要素も楽しめますしね。
残念なことは、ハッキリ言って説明書がないとドラムロを倒す方法が分からなかったりすることや(汗)、パターン2でもっと分岐とかあればよかった点でしょうか(この辺が電子ゲームの限界か?)。

あと、番組初期に発売されただけあって、舞台も物語初期のものになっています。
従って、地上編はないし(番組後半では、何とバイストン・ウェルから地上世界へ舞台が移るのだ!)、登場するオーラバトラーも古くさいものばかりです(苦笑)。
ファンとしては、ここはぜひ続編を出してほしかったですね。
変形するオーラバトラー、ビルバインを操ったり、オーラ力を増幅させて巨大化したり、ゴラオンやグランガランを操って艦隊戦したり、ボーナスステージに行ってフェラリオ(妖精)を捕まえまくったりしたいはずや!(笑)
というわけで、バンダイさん。今からでもどーですか?



記事制作協力:ぴょん吉さん

週刊電子ゲームレビュー目次に戻る