ガンダムスペースコンバット3in1
GUNDAM SPACE CONBAT 3in1
SUPER GAME DIGITAL/バンダイ


Written by T鈴木

バンダイの歴史はガンダムの歴史

ガンダムのゲームって、本当にたくさん出てますねぇ。
FL最高売上を誇る「FL機動戦士ガンダム」。ドクターデンタルを見事にアレンジした、GD「機動戦士ガンダム」。テーブル筐体のような「戦えガンダム」。2人対戦の出来る「燃えろガンダムテキサスコロニーの戦い」。
あとガンプラのようなフィギアに液晶ゲームを組み込んだ「メカファイターシリースガンダム」。トリプルスクリーンの「ガンダム3大決戦!」なんてのもありました。
・・・・まあほとんど一般には知られていないモノもありますが、「困ったときのガンダム頼み」といった格言がバンダイ内にあるように(ねーよ)、とにかく何でも「ガンダム、ガンダム」なわけです。この頃から(笑)。
そんなわけで、今回紹介する「ガンダムスペースコンバット3in1」。大変力技で作ったような・・・・悪く言えば「製作者はガンダムのことなんて全然知らねえんじゃねえの?」と疑うような仕上がりになっています。
さてその内容は!?

3in1

・・・・と言うからには当然3種類のゲームが遊べます。
「3種類も入ってるなんてお徳!」と当時コレを買ったチビっ子諸氏が思ったかどうか知りませんが、とにかく1台でいろんなゲームが遊べるのは嬉しいですよね。
それでは3つのゲームをそれぞれ紹介していきましょう。

迫り来るズゴックインベーダー!

VSズゴック!

宇宙の彼方から、スゴック軍団が地球侵略の為、飛来してきます!
ガンダムを上下に操作し、ハイパーバズーカを発射してズゴック軍団を殲滅しましょう!
・・・・っと、ここで賢明なるガンヲタ(ガンダムヲタク)諸君なら、いや、ガンダムにそんなに詳しくない人でも「スゴックって水中用モビルスーツじゃなかったっけ?」などと疑問に思うことでしょう。
ですが、そんな小さなことに拘ってはいけません!
おそらく形がインベーダーっぽいという理由だけでズゴックを起用したバンダイの力技に、有無を言わさず納得するしかないのです!
それでも納得できないあなた・・・・こいつはきっとズゴック・フルバーニアンに違いない!そうに決った!(笑)


空母から飛来するザクを狙い撃て!

VSザク

ガウ攻撃空母(ムサイじゃないのがミソ)から出てくるザクを狙い撃ちましょう。
このザク、よく見ると角があるのでシャアザクかと思われますが、倒しても倒しても出てくるので量産型かも(高得点になると2匹出てきます。もう一匹はジョニー・ライデン?)。
遠い位置にいるザクを倒すほど高得点です。「そこぉぉぉ!!」と、ニュータイプ能力全開させ、狙い撃ちましょう。
ガウを撃つと、何と50点、200点、500点のいずれかのミステリーポイントです。狙っていこう!(うまく撃ち落したら「謀ったな!シャア!」のセリフを忘れずに)


機雷を上下にかわせ!

機雷突破作戦

「乗りたくないモビルスーツNO.1」の異名を持つ、ボールに乗って(うげ!)、飛んでくる機雷を上下にかわしましょう。
こんな話、原作には当然ありませんが、いったいどういうシチュエーションなのでしょうか(笑)。
ボールにはスピードキーなるものが付いていて、4段階にスピードを調整することが出来ます。まあ車のアクセルのようなモノですが、なかなかのスピード感ですよ!
とは言っても、基本的にボールの装備はこのスピードキーだけなので(笑)、ひたすら飛んでくる機雷をかわしつづける、大変単調な出来となっています。
ところでボールが主人公のガンダムゲーム、ちょっと他には見当たりません!(笑)


ガンダムとスペースシャトル

この3in1シリーズには、他に「フロッピージャンプ3in1」、「スペースシャトル3in1」が存在します。
「フロッピージャンプ」は有名なゲームですし、発掘とかでもよく見かけるので、割りとたくさん作られたようです。
問題は「スペースシャトル3in1」。これは殆ど見かけません!・・・・って言うか、かなり幻のゲームです(汗
しかも今回紹介した「ガンダムスペースコンバット」と同内容という謎ぶり(笑)。う〜〜〜ん。
ここからは筆者の推測なのですが、もしかしたら最初に「スペースシャトル」が作られて、あまりの売れなさに、急遽キャラをガンダムに変更して再発売したのでは!?
それでわけの分からないまま大急ぎで修正して、ズゴックやボールなど、ガンダムの原作を全く無視した、かなり無理な内容になったのでは!?
真実は今となっては分りませんが・・・・あなたはどう思いますか?

スペースシャトルを紹介した
当時の書籍

ガンダムと同内容だが、こちらは縦だ。



週刊電子ゲームレビュー目次に戻る