パクパクマン
PAKPAKMAN
エポックポケットデジコム/エポック社


written by T鈴木

エポック社会心の一撃

1981年。世はまさに任天堂ゲームウォッチの天下往来でした。
「オクトパス」「パラシュート」「ファイア」・・・・・。当時の子供たちは、こぞってG&Wを買い競い、任天堂以外の他メーカーなど、まったく入り込むスキなどない状況でした(かろうじてバンダイのゲームデジタルシリーズが対抗できたぐらい・・・)。
が、しかし。兼ねてから「デジコムシリーズ」などで実績のあったエポック社が、
この状況に一石を投じる為、社運を賭けて(かどうかは知らないが)送り出したのが、この「パクパクマン」なのです!
もちろん発売と同時に大ヒット。公称300万台と、G&Wに勝るとも劣らぬ売上を記録しました。

内容は「パックマン」だ

ライセンス品以上の出来!

タイトルからも想像できる通り、内容は「パックマン」の亜流です。
「パックマン」の正規ライセンス品としては、トミーのFL版が既に発売されていますが、この「パクパクマン」、亜流ながら、
トミーのライセンス品以上の出来になっています!
まず、自機(パクパクマン)の
動きが速い!トミー版の動きがかなり遅くて、大変な不評だったのに比べて、とても軽快に遊ぶことが出来ます。
そしてテンポがいい!1ステージクリアするのに30秒前後という短さの為、次々とステージを進めていくことが出来ます(
これがG&Wにはない最大の長所なのです!)。
また、慣れれば誰でもカンストできてしまうという、難易度のバランスも絶品です!
スタート音を初め、各音も秀逸という、まさに非の打ち所のないゲームなのです。


これが
パクパクマン


カンストだ!

トンネルの謎

筆者は当時、このパクパクマンを遊んでいて、たいへん不可解な謎に突き当たりました。
ターゲットをすべて食べ尽くしても、
ステージクリアできないのです!
「おっかしいなぁ〜。フルーツは全部食べたのになぁ〜??壊れてるんじゃないの!?」
どうしてもクリアできなくて、あまつさえこの「パクパクマン」にクソゲーの烙印を押すところでしたが、
橋の下にもフルーツがあるよ
「・・・・・・・」
この友人の一言によって、すべての謎が解けたのでした。
当時小学校低学年だった筆者に「説明書を読む」などという概念はなく、ただひたすら視覚からの情報を元にプレイしていた為、橋の下にターゲットがあるなんて思いもよりませんでした。
・・・・皆さんも騙されましたよね(俺だけ?)。

パクパクマンUの雄姿

Uも発売

「パクパクマン」の好売れ行きにエポック社も気を良くしたのか、廉価版である「パクパクマンU」も発売されました。
値段が6000円から4980円に変更されたのと、本体カラーと箱のデザインが違う以外は大差ないのですが、これの発売によって前作が回収されてしまった為、現在は「T」の方がはるかに手に入りにくくなっています。
実際、発掘で見かけるのは緑色の「U」ばかり・・・・。
もし、「T」の未開封品を持っている人、それはかなり貴重ですよ!
余談ですが当時、、筆者は何を思ったのか、プラカラーで白いパクパクマンを
赤く塗ってしまいました(バカ)。
「赤いパクパクマンやぁぁ〜!」と喜んだのもつかの間、その後本当に赤い本体色の「オイルギャング」が発売されてしまった為、赤いパクパクマンは
たいした存在意義もなくなってしまったのでした・・・・。ちゃんちゃん。


おまけ:ヨーロッパVer.
このイラストは・・・・。



追加レビュー
パクパクマン:専用ケース仕様
Written by ぴょん吉

液晶が薄いのが南天のど飴(爆)・・難点ですが、(えぇぇ!(*_*))ケースの外に、ポケットデジコムのキャラクターの印刷が確認できます。
また、時計表示部が窓になっていて、ケースを閉じても、時間を確認することが出来ます。ステキィ!
バンダイのゲームデジタルや、カシオの電卓などには、似たようなケースがありますが、エポック社のゲームにもあったとは!!

イカすイラスト。 1982年というのが泣かせる

<ミニカレンダー 1982>
・・あなたは、1982年当時何をしていましたか??そんなことに思いをはせてしまいそうになる一品です。
ケースの裏にカレンダーを入れておくと、ゲームや、時分の時計、アラーム以外にも、日付までカバーできてしまいます(笑)

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