宇宙探検隊ザックマン
ZACKMAN
(FL/バンダイ)
Written by 史
『ザック(ZACK)』、やはり『ディグダグ』のパ○り?
穴などを掘る時にたとえて使う「ザックザック」という擬音語を採用したのではないかと思われるネーミングです。直感的にディグダグを連想させる為に、考案したものと思われます。(念の為英和辞書をひいてみました、案の定ありませんでした。)う〜ん、まさに子供騙し戦法ですね。しかしながら、その完成度は学研「ディグダグ」勝るとも劣らぬようです。
ストーリー:
『宇宙探検隊ザックマンが未知の惑星に着陸した…
地中を掘り進みながらロボットと戦い、地底奥深くに眠るエナジーカプセルを探し出すのだ!急で帰還だ!母船はUFOに攻撃を受けている…メイディ、メイディ…』
この設定より想像する限り、ザックマンは悪者ですね。だって勝手に着陸して、護衛らしき(?)ロボットを壊して、エネルギーカプセルを盗んじゃうんでしょ?
極めつけは、母船の着陸位置の絶妙さ!! なんと、敵に自分の惑星の「宇宙空間ビル」を攻撃させているんです!! 敵君、わざわざ「自分たちのビルを貫通させて攻撃」なんて間抜けなことを考えている場合でもないと思います。(周りこめっ)
電子ゲーム大作戦に、こんなコメントが…。
「なんで宇宙でトンネルなんか掘らなくっちゃならないの、などど深く考えずに、より早く、地下を進むことを考えよう。」
設定の甘さに対する冷笑なのかっ??
箱に騙されて買った少年多し?
箱のイラストはなかなかカッコイイと思います。まるで科学万博の告知ポスターのようです。FCソフトでは言えることですが、箱のデザインがカッコイイ、面白そうだと思って買うと失敗します。このゲームに当てはまるのかどうかは、言及いたしません。
多面スクロールとドットイートの快感
スクリーンに表示される部分は、全マップの5/11です。実際にプレイすると以外に広い空間であることが実感できます。
本来の目的に反して、何故か全ての土を消してしまいたいという衝動に駆られます。
ドットイートゲームではないのに…。無駄な知識の詰まったゲーマーなら誰でもやることですね。
また、これは学研ディグダグにもいえることですが、この「土」は単なる「枠」にしか見えません!!題材が、いかにビジュアル的に電子ゲームに不向きであるかを露呈しています。
キャシャなのに三段腹!非常にダサイ敵キャラ
敵ロボットの一部に砲弾を組み込んで欲しくなかったですね。非常にいびつで違和感のあるキャラになってしまっています。主人公キャラもあまり…。同じバンダイでもLCDやドラキュラ城ではかなり味のあるキャラが登場していますが、なんでこれだけダサダサなんでしょ?
ちなみに、ビームは左右にしか撃てないという制約があります。それもこれもみな、砲弾を敵ロボットの腹にしてしまったせいです。
アドバイス:ゲームをプレイする前に by 史
あのパッケージイラストを頭に描いて下さい。目の前に映っていることだけに捕らわれてはいけません。
実際には、あの絵のような冒険が繰り広げられているのです。