妖怪ゴルゴン |
GORGON |
ポケットデジコム/エポック社 |
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Wriiten by 史 |
ポケットデジコムスーパーワイド
1983年、ポケットデジコムシリーズの後継機種ともいえる新型LCD電子ゲームがエポック社からリリースされました。これが「ポケットデジコムスーパーワイド」シリーズ(定価4980円)です。
その名のとおりモニターが大きく(パクパクマンの約1.5倍)、サウンド機能も充実しています。
当時の広告を見ると8種ほど発売される中でエポック社が目玉商品と位置付けていたのが「スペースパニック」と「スペースクラッシャー」のようです。そして最も売れなかったであろうタイトルがここに登場する「妖怪ゴルゴン」です...
ゲームストーリー
『勇者ペルセウスが神の魔法の剣やペガサスの力を借り、生けにえにされたアンドロメダ姫を助けようと、知恵と勇気をもって怪物たちと壮絶な戦いを繰り広げるスペクタクルアドベンチャーゲームです。』
このストーリーは、同年公開の映画「タイタンの戦い」をモチーフにしたと思われ、この映画の見所となる各シーンを1画面の中に再現しています。「ペガサスの救出」「ゴルゴンとの一騎撃ち(映画では怪女メドゥサ)」「大魔像との最終大決戦(映画では大海獣クラケン)」 さらに「半漁人との戦い」という前作「モンスターパニック」の要素も追加されています。
ゲームを盛り上げる要素を全て注ぎ込もうという開発者のただならぬ熱情が感じ取れますね。同年に同社からこのFL版ともとれる「幻魔タイタン」も発売されています。
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激難!トラップの嵐! アンドロメダ姫救出までの道のり
1.《死斗への序曲―大魔像パート1》
ゲーム内容にそぐわない滑稽なOPが鳴りゲームが始まります。主人公ペルセウスを踏み潰そうと足踏みをしている大魔像から城の扉まで移動します。城の扉が任意に開閉して行き止まりになるので、注意が必要です。(ヘルメットみたいですね) 大抵の人はここで死にます!(笑) 「死斗への序曲」ってどんな曲なんざんしょ。う〜む、謎だぁ〜
2.《怪物の城―エクスカリバーと半漁人》
城の中では、最初に襲ってくるのが半漁人です。コイツを倒すには先ず剣を手に入れます。半漁人が潜む危険な池の中から「神の魔法の剣エクスカリバー」を探し出します。この「アクションボタンを連打して探し出す」という行為が斬新です! 探しかたに気を取られていると半漁人に食べられてミスになりますので注意です。(私は2ヶ月間ここで止まっていました...) 天井にぶら下がり(地面は沼で危険なので)、半漁人を倒すポイントへと天井づたいに進みます。この時ガイコツが上からいきなり落ちてきて邪魔したり(もしかして前作のリベンジ?)、半漁人に食いつかれないように足を持ち上げたり(細かい!)、腕がしびれてきて地面に降りたりします(笑) ポイントまできたら半漁人が池に引き返そうとする瞬間を狙って剣を突刺します。半漁人が「ギャァァァー!!」と叫んでいるかのような、アクションが見れます(笑) 無事倒したら城の2階へと進みましょう。
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踏まれるな! |
足をかじられないように。 |
3.《陰の恐怖―妖怪ゴルゴンとの一騎撃ち》
城の2階にゴルゴンが待ちうけています。ゴルゴンは隠れながら移動してきますから(卑怯者っ)、ゴルゴンの影と髪の動きを見てやられないように移動します。ここでやられるとまた最初からやり直しなので、絶対にミスは避けたいです。柱にかかっている楯を取り、これで身を守りながら隙を見てゴルゴンをやっつけます。ゴルゴンも「ギャァァ」と叫んでいるみたいです(笑) 決着がついたら、屋上へと進みます。
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ゴルゴンとの対決! |
ペガサスに蹴飛ばされないように・・・ |
安全地帯を駆使しよう |
4.《神の使者―ペガサス》
ここでペルセウスは剣を天に掲げます。するとふりかざした剣が輝き出し、空からペガサスが舞い降りてきます。ここで、タイミングよくペガサスの背後に周り飛び乗ります。このとき注意しないと蹴飛ばされたり(1ミス)、飛び去ってしまったりします。本当に神の使いの馬なのでしょうか? 全く調教できていませんね(笑)味方のペガサスに殺されて1からやり直しすること、これが一番キツイっす!!
5.《セイブ・ザ・プリンセス―大魔像パート2》
2回目の大魔像との対面、そしていよいよ最終決戦に突入です。今度は大魔像は腕を降り回していますから、避けながら剣で2回大魔像を突刺します。この時、1ヶ所ある安全地帯を使うと楽です。剣で突ける場所は頭と腹の2箇所で、大魔像の動きを止めるためには「頭を2回」または「頭と腹を1回づつ」突かないといけません。1回突くと大魔像の動きが数秒遅くなるので、元に戻らないうちにもう1回突きましょう。この止まっている数秒間を利用してアンドロメダ姫のところまで行き、アタックキーで鎖を断ち切って救出します。これで無事1パターンクリアとなります。ちなみに、大魔像を倒さなくともアンドロメダ姫を救出できます。しかし、ここまで来たらなんとしてでも、踏んづけられた怨みを晴らしたいですよねっ! とかいっても、私は怖くて倒したことはありませんが(ここまで来てやり直しは...×_×;)
ここまで一通り読んでいただきましたが、どうです? 簡単そうですか? 実際にこれをやるのは非常に難しいですよ〜 でも機会があったら是非プレイしてみて欲しいですね。
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ペルセウス |
アンドロメダ |
ペガサス |
半漁人 |
ゴルゴン |
大魔像 |
死にたくなければ読め、説明書!
豊富なアクション用意されたこのゴルゴンですが、たかが電子ゲームとタカをくくって、私は説明書など全く読みませんでした。このゲーム説明書を読まないと絶対にクリアできないと思います。私などは開始後0.5秒で死ぬという行為を数ヶ月間繰り返しました(笑) しまいには「もしや壊れてるんじゃないの?」とゲームそのものを否定するありさま... (私だけじゃないですよね?) ところでこのゴルゴン、1999点でカンストします。私の現在の最高得点は39点です。異様なほどの高難易度設定は、プレイヤーに高得点よりも純粋に「どこまで進められるか」という楽しみを与えているような気がします。得点を刻むことよりも、ゲーム内容に重きを置いたこの作品を、私はあの難易度を差し引いても「最高のアクション電子ゲーム」と評価します。でも、「HHH」のファンファーレはいつか聞いてみたいですよね。
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