ハングリーウインナ
HUNGRY WIENER
DIGIPRO 3000/トミー


Written by T鈴木





デジプロ3000



トミー社の「デジプロシリーズ」が、腕時計型ゲーム「ウォッチマンシリーズ」の組み直しだったのに対し、この「デジプロ3000シリーズ」は内容的には完全オリジナル。
値段も2970円に抑えられ(この辺が「3000シリーズ」という由来?)、新たな商品展開として市場に投入されたものの、既に電子ゲームブーム後期であった為、酷くマイナーな存在になってしまいました。
(私もこのシリーズはおもちゃ屋等で殆ど見かけたことがない…)
今回はそんなデジプロ3000シリーズの中から、「ハングリーウインナ」を紹介しましょう。

※デジプロ3000シリーズは他に本体縦型の「少林寺」「バーニング」「ライスボールパズル」
横型の「魔界潜入」「ゴルフ」が存在する。
なお、「ゴルフ」は当時のトミーパンフレットに記載されているものの、今のところ国内版の存在は確認されていない(通常デジプロシリーズでは発売済み)。




キッチンの火を消せ



火のついた場所にウインナを移動させよう
主人公、Mr.ウインナを操り、コックさんが付けていくレンジやストーブの火を次々に消していきましょう。
失敗すると、哀れウインナは調理されてしまうぞ!

・・・・って何だこの設定!?(笑
もうここであまりのシュールさに目まいでクラクラしてきましたね!(笑
なぜ主人公が水鉄砲を持ったウインナーなのか!?
そして「ハングリーウインナ」と言いながら、実際に腹が減ってるのはコックなのではないか!??

まあそれはともかく、ゲームのルールを端的に説明すると、
Mr.ウインナは火のついた場所に移動すると自動的に消火活動をしてくれます。
火は3段階に大きくなり、4段階目に消えてしまったときがミス。
全部で6回ミスするとゲームオーバーだ。

途中で邪魔してくるいたずらコックのマスタード攻撃に当ると、2秒間動きが停止してしまうので注意しよう。

1回火を消すごとに5点。
最高得点は9995点となっています。






登場キャラ紹介



Mr.ウインナ
主人公。
なぜウインナーがガンマンのような格好をしているのかは深く考えないようにしよう。
横方向に4マス動け、火のついたところに行くと自動的に水鉄砲を発射する。
コックさん
キッチンに何人かいる。
次から次へと現われ、レンジやストーブに火をつけて歩く。
敵キャラだが、極めて職務に忠実。
いたずらコックさん
上のノーマルコックさんと違い、火をつけることはないが、Mr,ウインナに向かってマスタード攻撃をしてくる。
マスタードは2段階に伸びて発射されるぞ。

コックさんによってレンジやストーブにつけられた火。
3段階に大きくなり、4段階目にすべて消える(その時点で1ミス)。
消化すると1段階ずつ消えていく。







同時多重ミスに気をつけろ



火の大きさが3段階目に入ったからといって、慌てることはありません。
4段階目(ミス)になるまでにけっこうな余裕があるので、間違ってもマスタードに当ることなく、冷静にウインナを移動させましょう。

ただし!ミス状態から火はリセットされてすべて消えるわけではありません。
ミスをしても火は引き続き燃え盛っていますので、ボッーとしていると、次々にミスが重なってしまいます。

「ミスが6回まで許されるなんて、けっこうユルいゲームじゃない?」とお考えの貴方、くれぐれもご注意を!
(ミスマーク表示は点滅、点灯によって区別されている)
6ミスすると、哀れ調理される…





癖のある内容!?



「ハングリーウインナ」のパッケージ
というわけで、シュールな設定の割りに、ゲーム展開はスピーディで、シンプルな面白さはあると思いますが、何と言うか、一種の「洗練されてない感」がありますね。
独特の「遊びにくさ」言うか、単純だけど癖があるっていうか…。
あとグラフィックにしろ、サウンドにしろ、本体フォルムにしろ、任天堂ゲーム&ウオッチとか比べると、全体的な安っぽさを感じさせずにはいられません。
これは2970円と言う低価格から考えるとしょうがないのか!?
(とは言っても、時計、アラーム、ストップウォッチなどの機能はひと通り付いてたりする)

前述したとおり存在自体もマイナーなのですが、かと言ってコレクター人気が高いと言えばそうでもなく、誰からもソッポを向かれてる悲劇の機種って感じがしますね(高値で買うときはよく考えよう)。





※ハングリーウインナのキャラパターン





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