2013年11月18日


1.屋号
         

なんと言ってもこれが基本です。 主な役者の屋号はぜひ覚えておきましょう。(五十音順)

明石屋(あかしや) 友右衛門(8)
音羽屋(おとわや)

菊五郎(7) 菊之助(5) 松緑((4) 彦三郎(8) 亀三郎(5) 亀寿(1) 松也(2) 竹三郎(5) 右近(尾上・2) 薪車(4)

澤瀉屋(おもだかや)

猿翁(2) 猿之助(4) 段四郎(4) 右近(市川・1) 笑也(2)  猿弥(2) 笑三郎(3) 春猿(2) 月乃助(2) 寿猿(2)

加賀屋(かがや) 魁春(2) 東蔵(6) 松江(6) 玉太郎(5)
紀伊国屋(きのくにや) 田之助(6) 藤十郎(澤村・2) 由次郎(5) 鐡之助(5) 宗之助(3)
京屋(きょうや) 芝雀(7)
高麗屋(こうらいや) 幸四郎(9) 染五郎(7) 高麗蔵(11) 錦吾(3) 幸右衛門(1)
十字屋(じゅうじや)

桂三(1)

高砂屋(たかさごや) 梅玉(4)
高島屋(たかしまや) 左團次(4)
高嶋屋(たかしまや) 右之助(3)
瀧之屋(たきのや) 門之助(8)
滝野屋(たきのや) 男女蔵(6) 
橘屋(たちばなや) 萬次郎(2) 家橘(17) 吉五郎(2) 鶴蔵(1)
天王寺屋(てんのうじや) 鷹之資(1)
中村屋(なかむらや)

勘九郎(6) 七之助(2) 

成駒屋(なりこまや)

福助(9) 児太郎(6) 橋之助(3) 国生(1) 宗生(1) 宜生(1) 翫雀(5) 壱太郎(1)  扇雀(3) 虎之介(1) 歌江(1)

成田屋(なりたや)

海老蔵(11)
播磨屋(はりまや) 吉右衛門(2) 吉之丞(2) 歌六(5) 米吉(5) 龍之助(1) 又五郎(3) 歌昇(4) 種之助(1)
松嶋屋(まつしまや) 仁左衛門(15) 孝太郎(1) 千之助(1) 我當(5) 進之介(1) 秀太郎(2) 愛之助(6)  
松島屋(まつしまや) 市蔵(6) 亀蔵(4)
三河屋(みかわや) 團蔵(9)
美吉屋(みよしや) 吉弥(6)
山崎屋(やまざきや) 権十郎(4)
山城屋(やましろや) 藤十郎(坂田・4)
大和屋(やまとや) 玉三郎(5) 三津五郎(10) 秀調(5) 彌十郎(1) 巳之助(2) 新悟(1)
八幡屋(やわたや) 亀鶴(2)
萬屋(よろずや) 時蔵(5) 梅枝(4) 萬太郎(1) 錦之助(2) 隼人(1) 獅童(2)

これにはヴァリエーションがあって海老蔵には「若成田」染五郎には「染高麗ベテランの又五郎には「又播磨」と掛ける事も出来ます。「豆天王」これは富十郎Jr、大ちゃんの事でしたが、鷹之資となった現在は「若天王」という声が掛かっています。

せりふの途中の短い間に「タヤッ!」(成田屋の事)とか「ワヤッ!」(音羽屋の事)「ライヤッ!」(高麗屋の事)と掛ける事も出来ます。けれどもこれは台詞を熟知していなければ上手く掛けられません。

この台詞の途中の間に掛けるということについて、ある役者さんが「それは大向こうの間であって、役者の間ではない」とおっしゃったそうです。他の役者さんも「もし間があったとしても、そこで役者がイキを吸っていたら掛けても良いけど、詰めている(止めている)だけだったら掛けないでほしい」とおっしゃったと伺いました。

イキを理解して声を掛けるということは、とても高度なテクニックですが、隙間さえあれば・・という掛け方では、役者さんのせっかくの苦労を水の泡にしてしまいかねないことを覚えておく必要があります。

「成田屋」と掛ける場合リタヤッ!」という風に最初の「ナ」は口の中で言うようにするのが粋と言われています。「音羽屋」の場合は「トワヤッ!」という具合です。

( )内は代数です。例えば(5)は五代目という意味ですす。


前進座の役者さんの屋号
成駒屋 中村梅之助・梅雀
浜村屋 瀬川菊之丞
山崎屋 河原崎国太郎 山崎杏佳(きょうか)・竜之介
豊島屋(てしまや) 嵐圭史 広也(ひろなり)
大坂屋(おおざかや) 藤川矢之輔
鯉屋(こいや) 姉川新之輔
鯛屋(たいや) 小佐川源次郎

歌舞伎フォーラム出演の役者さんの屋号(そのつど追加します)
成駒屋 歌女之丞
播磨屋 又之助
紀伊国屋 國矢
滝野屋 竜之助
京屋 京妙 京紫 京珠
高砂屋 梅乃
高島屋 左字郎
緑屋 松之助
音羽屋 緑三郎
瀧乃屋 瀧二朗 瀧之
中村屋 勘之丞
萬屋 獅一

2.住んでいる所
芝翫の「神谷町」、松緑の「紀尾井町」(先々代がここに住んでいたので)など。
3.〜代目という掛け方

襲名の時に良く聞かれる掛け声です。
仁左衛門の「十五代目」、松緑の「四代目」(ヨダイメ)、三津五郎の「十代目」など。この掛け声、昔は時代物に限って掛けていたそうです。

間違いやすいのは 四代目:よだいめ、七代目:しちだいめ、九代目:くだいめ、などです。

つき


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