・D51498(重装備仕様)

 D51498は現在、高崎運転所で動態保存され、東日本各線で活躍しています。現役時代は関西、常磐、上信越方面で活躍し、八高線での鉄道100年記念列車を牽引後、群馬県月夜野町に静態保存されました。昭和63年に奇跡的に復活し、オリエント急行牽引にも活躍しました。平成20年12月には、ボイラー空焚きにより火室を破損し、復帰はもう駄目か、と言われた程でしたが、事故から9ヶ月後には見事に蘇りました。年代により装備がいろいろと変わり、ヘッドライトに庇が付いたり、シールドビームがヘッドライト左側に付いたりという程度の変更でしたが、平成22年には、誰も想像しなかった重装備(集煙装置、後藤式デフレクター)となり、ナンバー違いのD51499を彷彿とさせる姿となりました。
 モデルはカトー製をベースに、やえもんデザイン、タヴァサホビーハウスなどのパーツを用いてディテールアップし、重装備仕様を再現しました。

肥薩線の重装備D51とは異なる魅力を発します。

ディズニー映画「ダンボ」の耳を想像するような大型の後藤式デフレクター

集煙装置は低めに取り付けられているため、大きな後藤式デフレクターに隠れてしまいます。
ドーム後部に、もし飾りだけでも重油タンクを載せていれば、まさしく499号機になります。

側面のナンバープレート下には、鷹取工場の製造銘板も取り付けられました。
テンダー下のディテールには、細かく色入れを行っています。

集煙装置の形状は鷹取工場式となっていますが、鷹取式は空気圧でシャッターの開閉を行うのに対し、
この集煙装置は手動式となっているのが特徴です。

動態保存機のため、全体を半艶仕上げとし、煙がよく当る部分はウェザリングで艶を落としてあります。

保存機とはいえ、火室上部の資料は乏しく、製作するのはいつも苦労させられます。

白い蒸気管等が目立ちます(汚れて、すぐに黒っぽくなりますが・・・)

見えにくいですが、前側のテンダー台車には、車軸発電機とケーブルを取り付けています。

ヨンキュッパの特徴でもある、テンダー上部のディテールも忠実に再現しました。

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