妖奇譚 其の壱 もののけたちの住む街

                                                4.バトル・イン・TSUTAYA 2

妖怪同士の激闘をお楽しみ下さい。


■妖怪退治 −河童− その2〜雪山流妖術〜

GM:次は、氷牙の朦朧回復から始まります(知力判定)。
氷牙:知力11じゃん!3Dで…5。おお!成功した。「うう…。オレは一体…。そうか!正体を現しやがったな、河童!」とか言ってみたり。ついでに行動順のダイスも振っときますか…。
GM:実は行動順は、移動力が同じ場合は敏捷力順だった。ので、たまき→氷牙→カッパの順で行動だった。
氷牙:なぬ!じゃあさっきのピンチはなんだったんだ☆
GM:まあまあ。たまきはこのターンは妖術を使わないので、氷牙の妖術から判定どうぞ。

裏コメント:まだテストプレイ段階なのでルールも間違ったりします。まあそんなことは気にしません♪

氷牙:自分に覆いかぶさるような格好の河童に「暑苦しいぜ河童野郎」。遂に妖術が使える♪

氷牙の瞳が赤光を放つ。「雪山流妖術…」と言いながら、見えない球体を掴むように両手を前に差し出す。手と手の空間に烈しい冷気のつむじ風が凝縮される。そして手を広げると同時に、河童めがけて冷気のつむじ風を飛ばした。「消し飛べ!烈風撃!」

GM:こまかい描写ありがとう。

裏コメント:妖怪も妖術も基本的にプレイヤーのオリジナルイメージで作成するので、
どうしてもイメージを伝えるのに描写がこまかくなってしまいます。
その点、この掲示板セッションという形式は今回のプレイに合っていたのかもしれません。

氷牙:命中判定は3D…6、成功!
GM:うっ。氷牙の攻撃は見事にクリティカル命中です!クリティカル判定してください。
氷牙:超圧縮された冷気のつむじ風が河童に激突しせめぎ合って、周囲に猛烈な冷気を撒き散らしている!…15だ。
GM:河童は1ターンの間、目が眩む。氷牙が放った冷気の塊はすごい勢いでカッパの胸のあたりに炸裂し、カッパの体表を覆っていた水分を瞬時に凍らせて砕いた。下から放たれた勢いで、砕けた氷の粒はちょうど顔面を直撃し、カッパはたまらずに両目を瞑った。ダメージは通常ね。
氷牙:やった!ダメージは5Dだから…10。渋いな。
GM:河童は防護点でダメージなし。これぐらいでは怯まないのが妖怪というもの。渾身の力を振り絞って氷
牙に向かって口からバスケットボールくらいの水の塊(水撃)を放った!さすがに見えていない状態では目標を外すものの、氷牙の脇を抜けそのままフロアの床をぶち抜いた。妖術は終了、次は通常行動。

たまき:氷牙に近づき日本刀を渡す。「じゃ、後はよろしく☆」。そして妖怪の姿に変身。
氷牙:伏せ状態から立て膝状態に姿勢変更だけだね。

GM:河童は両目を瞑ったまま今度は伸ばした左腕でロケット張り手を繰り出した…がハズレ。しかし、破壊力は凄まじく先ほどの水撃で空けた穴をさらに大きなものにしたため、床が崩れた。当然近くにいるたまき、河童本人も危ない。たまきは【超反射神経】でさらりと安全な場所へ移動。河童もすこし位置をずらして、落下は間逃れた。氷牙の立ち位置も危ういので敏捷力判定をして。失敗したら階下に落ちてもらおう。
氷牙:敏捷力判定、3D…15。あぶね〜ギリギリ。
GM:セーフ☆

氷牙:じゃあ。妖術いきます。「派手にビルを破壊しやがって。オレは出し惜しみはしない性質でね。雪山流妖術の最大奥義で逝きやがれ」。

氷牙の瞳の赤光はさらに輝きを増し、銀髪は逆立ち、全身から冷気が爆発的に放射される。左手を河童に接触させる。「氷槍陣!!」。氷牙の左手から四方八方に鋭い巨大な氷柱が恐るべき勢いで飛び出し、目の前の空間を氷の槍で串刺し埋め尽くした!で、3D…12だから命中ね。

GM:河童は盲目状態で能動防御ができない。「(おかしい…なにかが、おかしい。ぼくはこの場所で女子高生のたまきちゃんと会うはずだったのに…だけど目の前に現れたのは刃物を持った不審者だよ。なんでこんな目に遭うんだよ。たまきちゃん早くこないかなぁ…)」。そんな事を考えていると、なにかが腹に触れた。と、同時に何かが体を貫いた。カッパの分厚い甲羅から無数の氷のトゲが生えてきた。いや、これは氷牙の妖術【氷槍陣】の効果だった。

氷牙:ダメージは、10D−10…26。
GM:刺しダメージのため、防護点12を引いたダメージ分が2倍になり、ダメージ28。刺しなので体は突き飛ばされません。

GM:「痛いじゃないかぁ!!」河童は瞑っていた両目をカッと見開いた。今度は眼前の敵を確実に確認できる(1ターン経過したため)。再び水撃を食らわす…命中。
氷牙:「ちぃ!烈風撃!」。【烈風撃】で「受け」る。3D…10。失敗か。
GM:河童の吐いた水の塊を咄嗟に冷気のつむじ風で受けようとした氷牙だったが、この至近距離のせいか水撃のスピードに追いつけずまともに喰らってしまう。ダメージ7。

GM:次はたまきの通常行動から。
たまき:「(こんなとこにいたら巻き込まれちゃうわ)」。カウンターの上に避難します。ちょうどカッパが開けた壁穴の辺り。猫だから特に「跳躍」判定などせずに飛び乗ったことにします。「(あたしの妖術って雨が降ってないと使えないのよねぇ)」。部屋の中で雨が降ることがあれば使えるかもね…。

氷牙:水撃を受けて、むしろ楽しげな笑みを浮かべる。「やるじゃねえか!河童ぁ!」。そして立ち上がりざま、河童に向かって刀を下から斬り上げる!3D…7。おしい、クリティカルならず。
GM:河童の「よけ」は失敗。
氷牙:ダメージは8D+2…28だ。
GM:河童の防護点を引いて、切りダメージだから24だ。日本刀は堅い腹の甲羅を切り裂き、辺りに鮮血を飛び散らせた。カッパは苦痛に顔を歪めるもまだ目の輝きは失っていない。むしろ、怒りで燃え盛る視線を氷牙に向ける。日本刀強烈だね、妖術より強い気がする。
氷牙:そうだね。

GM:次は河童の行動です。「おまえの冷気で体の水気が凍ってどうも調子がでないな」と言って履いていた海パンのポケットからライターを取り出した。そして次の瞬間、腕を天井に伸ばしてカチッと点火した。河童が腕を伸ばしたその位置は火災報知器の場所。瞬時にセンサーが反応し、天井に備え付けてある消化栓から水が噴出された。
氷牙:なんで海パンなんて穿いてるんだー!しかもライターまで!

裏コメント:GMはこの河童キャラを遊び心満載で作成しているようで、河童の描写に注目してみるとおもしろいかも。黄桜とか銅男(→銅=Cu=カッパー)とか…。


■妖怪退治 −河童− その3〜河童絶好調〜

GM:カッパッパ〜♪ルッパッパ〜♪
氷牙:な、なんだこのBGMは!
GM:水を得た河童は元気そのもの。「うははははははははは、雪男め、この雨で凍るがいい!」。大きなダメージを受けている事を微塵も感じさせない余裕ぶりだ。
氷牙:調子付いてる…。
たまき:ちょっと、なによこれー。
GM:たまきは、天井から降り注ぐシャワーを浴びて全身ずぶ濡れになった。白い毛並みが体に張り付き一回り小さくなった感じだ。今後、体が乾くまで全ての行動に−2のペナルティがつく。

氷牙:スプリンクラーの水が身体にかかって一瞬で凍りつき剥がれ落ちる…。「くそっ。面倒なことしやがって。いくらでも食らわしてやるぜ!氷槍陣!!」。3Dで…命中!
GM:氷牙の接触による氷の氷柱に対して、降り注ぐ水を自分の前でシールド状に変形させる。「(水の中の戦いはボクが有利なのだ。)」。【水使い】による「止め」、3D…8で失敗。氷牙の手のひらは水の壁を突き破り河童の腹の甲羅に接触した。次の瞬間、またしても氷の氷柱が河童の体を貫いた。ダメージは12。

GM:「くそっ!さっきからブスブス刺してくれちゃって…。これでも喰らえ!」。河童は再び口から水の塊を氷牙に吐き出した。3D…6、クリティカル命中!
氷牙:うわ!
GM:天からの恵みの雨のおかげか、カッパの攻撃はクリティカル命中となった。クリティカル判定で…敵は転倒。圧倒的な水の力をもろに受けた氷牙は後方に1メートル、陳列棚まで飛ばされた。倒れた氷牙の上にバラバラとDVDケースが降ってくる。ダメージは3。次は通常行動、たまきから。

たまき:カウンターから飛び降り、水に当たらないカウンターの下へ移動。「なによ、この雨は!」天井をにらみつけ、ふと何かを思いついた様子。

氷牙:心なしか河童の動きが良くなってる気がする。次の奴の攻撃に反応できるようにその場で立て膝状態になる。

GM:「うはははははは、こっから本気モードだよん」。調子に乗った河童は、左右の腕を伸ばして張り手を打ってきた。気のせいではなく、たしかに動きが良くなった河童はこのターンに2回攻撃を仕掛けてきた。河童は水を浴びると攻撃回数が増加するのだ。
氷牙:なにぃ!
GM:ロケット張り手(右)…6!わぁお!クリティカル!!クリティカル判定で…ダメージが2倍になるからダメージ25。
氷牙:厳しいっ!本当にパワーアップしやがったぁー。
GM:いきなりすごいの入ったね。跳ね飛ばしの効果で更に後方へ4メートル吹っ飛ぶ。河童の強烈な右の張り手をもろに胸に受け、更に後ろにある陳列棚にぶつかり、その棚を倒して壁際の高い陳列棚にぶつかってようやく停止した。
氷牙:転倒回避の敏捷力判定。3D…9、なんとか踏みとどまったぞ。

GM:続けて2回目の攻撃がくる。ロケット張り手(左)…8、通常命中。
氷牙:顔をあげると、水かきのついた巨大な手の平が猛烈な勢いで迫ってくる!「ひゅっ!」と短く呼気を吐いて一瞬で集中する。日本刀の刃を飛んでくる手の平に向かって差し出し、刀の峰を左手で押さえる。ロケット張り手に対して日本刀で受けを試みる!3D…14、失敗…。
GM:しかし防御が一瞬間に合わなかった…。
氷牙:しまった…。無駄に過剰な描写をしてしまった…。
GM:ダメージ16。壁を背にしていた氷牙に凄まじい圧力がかかる。スチール製の棚がひしゃげ、後方の壁にひびが入り、次の瞬間、氷牙の体は建物の外側へと押し出された!!

氷牙:うおー!ビルの外に飛び出たか!センター街に落下する氷牙…。ちょっとGM?この河童のCPはおいくら?
GM:ん?…600CP☆
氷牙:待てー!それじゃあ氷牙と同じじゃないか?!いきなりお試しシナリオから強敵かい!
GM:ふふふ。まだまだ行くぞ〜♪
氷牙:今までで最強の敵に出会ったという感じで演じるか…。

裏コメント:CPとは「キャラクター・ポイント」で、CPを振り分けてPCの能力値、妖術などを取得するのです。つまり単純に「CPが高い」=「強いPC」と言うことが出来るのです。
しかし、妖魔夜行の戦闘は大ダメージの削り合いですね。



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