エピソード7 ワールズエンド・スーパーノヴァ
−Remix−
1.失われた記憶
オブリビオンとリリィが新しい仲間を加えて冒険に挑みます。一回り成長したパーティーの活躍をお楽しみ下さい。今回はその物語を語ることにいたします。
※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。
niga:今回からマグネットさん、まりあさんが新規に仲間に加わってくれました。
88:わーい。
niga:それでは。マグネットさん、まりあさん、軽い自己紹介をお願いします。
マグネット:マグネットです。よろしくお願いします。上手とか下手とかよりも、「みんなで」楽しめるプレイを心がけたいと思います。ということで、プレイヤーのみなさんには(いい意味で)ちょっかいをかけようと思ってますのでよろしくお願いします。
まりあ:エピソード7期待してます、って私も参戦なんですよね〜。がんばって活躍していきます。
88:皆さん、よろしくお願いします。
niga:自己紹介ありがとうございます。
裏コメント:エピソード6後のメンバー募集に参集して下さったプレイヤーさんたちです。感謝感謝です。こうして間を空けずにエピソード7のセッションを行うことができました。
しかも、本当に久々の複数プレイヤーによる健全なセッションです。
■まずはキャラクター紹介
DM(niga):それでは。PCの紹介もしてもらいましょうか。
フィルバート(マグネット):俺?俺か。俺はフィルバート。お袋と二人で暮らしていたんだが、最近死んじまってな。身よりもいないことだし、旅にでも出ようって思ったわけだ。まあ、腕にはちょっと自信があるんだ。近くのゴブリンどもとかに悩まされてるってんなら、声をかけてくれ。俺の斧できれいさっぱりにしてやるからよ。勿論、報酬はそれなりに頂くぜ。なに?俺がオークだと?おい、俺のことをそういう風に二度と呼ぶなよ(睨む)。次にその言葉吐いたら、この斧で黙らせてやるからな(と肩に斧を担ぐ)。とまあ、こんな感じのキャラクターです(紹介になってます?)。”混沌にして善”なので、少し切れやすいですが根はいいヤツなのでよろしくお願いします。
DM:よ、よろしくお願いします。
ナイロ(まりあ):ナイロは今のところ無設定なので、どう演じていいのやら…(汗)。一応、ハーフエルフでクレリックですし【魅力】もちょっとだけいいので、好青年を演じてみたいんですよね。オブリビオンさん、リリィさん、そしてフィルバートさんとの出会いを楽しみにしています。
DM:PC紹介ありがとうございます。セッションを通してナイロというキャラクターを楽しく模索して行きましょうね。
オブリビオン(88):では、オブリビオンも自己紹介をしましょう。ボクの旅の目的は発明の資金稼ぎとネタ探しです。生まれつきラット並の体力しかないから力を使わずに使用できる便利な道具を作りたいな。みんなの力を借りる場面もあるけどボクだって人並みに戦えるんだ!ってところを証明したいんだ。ひょんなことから変なおっさんと行動を共にすることになったけどね。これから出会う仲間たちと楽しい旅がしたいな。よろしく!
DM:オブリビオンまで改めて自己紹介ありがとう。ということは、リリィの紹介も必要かな?えーっと、リリィさん何かありますか?
リリィ(NPC):オブよ。困ったことになったぞ…。
オブリビオン:いきなりどうしたんですか、リリィさん。お金ならボクもないですよ。ていうか、もうシナリオの導入ですか?
DM:いや、まだキャラ紹介なんだけどね、掛け合い形式にしようかな〜、なんて。
フィルバート:掛け合い形式いいですね(笑)。私はまだ出会っていないのでムリですが。
リリィ:新しいメンバーのフィルバートの加入によりワシの前衛としての活躍の場がなくなった…。そしてナイロによってワシの癒し手としての価値が薄れそうだ…。ワシはどうすればいいの?
オブリビオン:あ、そういうことか。たしかに用無しだね。でもカンフーは置いてってね(笑)。うそうそ。おっさんはシミター二刀流で見せ場があるって!
リリィ:ふ〜む…。そうだ!ワシはこのパーティーのマスコット的な役割に徹することにしよう☆
DM:…みなさん自己紹介終わりましたね♪それでは!エピソード7始めましょう!
■そして導入
DM:エピソード6のラスト…
「おまえさんたちに紹介したい男がいるんじゃ…」と”さえずる小鳥”。そして、オブリビオンとリリィの二人は”さえずる小鳥”から、ある場所に行くように指示を受けた。
さらに新たなる冒険者フィルバートとナイロもどのような経緯からか、それぞれの旅の途中にある男のもとに集うことになった。
そして。冒険者たちは一堂に会することになる。
DM:ここから導入…。
世界の終焉が訪れようとしているのか…。
見たこともないような赤黒い雲に覆われている遠い西の空を見ればそのような気にもなる。
西には小さいが豊かで平和な国カルがある。しかし現在のカルは、強力なリッチが率いるゴブリンども、ジャイアント、アンデッドたちの邪悪な軍団の侵攻を受けて滅亡の危機に瀕している。
冒険者である君たちは、ハジと名乗る壮年の人間の男に、カルとの国境に近い町ドレールに呼び集められた。邪悪な軍団の侵攻の余波を恐れて、この町の住人の中にもすでに避難を始めている者たちがいる。
屈強な身体をローブで包んだ騎士風のハジは君たちに依頼をした。
「さる高貴な人物をかくまうための館がある。その館内が安全であることの確認と、もし危険があれば排除してほしい」
と言うものだ。さらに、
「その館はノームの建築士が建造に携わっていたので特殊な仕掛けがあるという噂だ」
「館の安全が確認できたら、私の仲間が次なる依頼と共に現れる」
「事前報酬として一人50gp。すべての依頼を達成できたら一人につき100gp支払う」
と言った。
そして君たちは事前報酬である50gpを各自受け取り、町はずれの深い森を三日間歩き回ってようやく目的の館を探し当てた。(3日分の保存食を消費すること。装備にない者は町で事前に購入したことにしてもよい。もちろん追加購入も構わない。水は森の中で清涼な水を得ることができたので特に消費する必要はない)
夕方近くに到着し、君たちは館の中に入った…。
次に君たちが見たものは、どこかの部屋の中で次々に目覚める仲間たちの姿だった。窓からは朝日が差し込んでいる。どうやら眠っていたようだ…。そして…。館に入った直後からの記憶が全くないのだった!
君たちの冒険はここから始まる!!
裏コメント:そうです。これは幻のエピソード=「エピソードX」の焼き直しシナリオなのです。なのでRemixと銘打ってます。
■装備の確認をしよう
DM:まずはみなさん、事前報酬ももらったことなので、ストーリーを進める前に、装備を整えましょうか。
フィルバート:事前報酬50gpのなかから、保存食を10食買い足します。すでに初期装備でやりたいことは全てやった感じです(笑)。強いて言えば,グレートアックスじゃなくてグレートソードにしたかったぐらいです.
ナイロ:保存食6日分を町で買っていた事にします。私は以上で装備はOKです。これ以上買ってしまったら、中荷重になってしまいます。
フィルバート:スケイル・メイルを装着している時点で中荷重と同じペナルティになっているので、軽荷重にこだわる必要はあまりないと思いますよ。
ナイロ:そうだったんですか…。
フィルバート:背負い袋か袋を持っていった方がよいかもしれません。DMがお宝をザックザックだしてくれたとき困るではないですか(笑)。
ナイロ:それではDM、追加お願いします。背負い袋と油、印章指輪、インク、ペン、羊皮紙(4枚)です!お宝いっぱい入ります(笑)。
DM:お宝いっぱい…うう…。
フィルバート:ランタンですが、誰か購入してくれませんか?
DM:リリィがランタン買いますよん。人間だしね。
リリィ:鎧を着るか迷うところだな。鎧なしのネタキャラでいこうと思ってるのだが。レザーくらい着とくか。なんかワシ、冒険者ぽくなってきちゃった。
オブリビオン:DM、装備を追加します。ベルトポーチ、印章指輪、チョーク5本、…(たくさん)…です。小物類を身に付けて、その他は背負い袋に入れて、フィルバートに持ってもらいます(笑)。フィルバートよろしくね!これでなんとか中荷重になった(呪文の書も人任せでいいのだろうか…)。
フィルバート:オブリビオン、任せてくれ!この程度朝飯前だ!と軽々と担ぎます。まだ軽荷重ですので問題なし!です。
オブリビオン:スミマセン、ボクが非力なばかりにご迷惑をおかけして…。
フィルバート:その代わりといっちゃなんだが…、暇なときにでも俺に字の読み方を教えてくれないか?
オブリビオン:ありがとう、助かるよ!文字の読み方ならいつでも教えてあげるよ!それにしてもまだ軽荷重とは…恐るべし体力だ(馬鹿力とは口にだして言えない…)。
DM:…よし。装備についてはOKですね。それでは、エピソード7のストーリーの方に入りましょう。
裏コメント:やはり複数プレイヤーはにぎやかでいいですね〜。
■目覚めた冒険者たち
DM:君達は目覚めた。木造の古い建物のどこかの部屋の中にいるようだ。窓から差し込む朝日が眩しく、部屋の中に朝靄がかかっているような錯覚にとらわれているのか、まだ夢の中のような心地だ。昨日(感覚的にわかる)、館に入ってからの記憶がない…。この部屋は扉が1つある壁、反対側の壁には扉が2つある。両側の壁には2つの窓と、額に入った絵がかかっている。
DM:さあ。冒険は始まった!どうしますか?
フィルバート:うーん…。ハッ!俺はなんでこんなところで寝ているんだ?おい?みんな無事か?
オブリビオン:ボクたちに一体なにが起こったの?
ナイロ:熊の敷物の上で起きる(←ちゃっかり良い場所で寝てた(笑))。ふあぁぁぁぁ(大きなアクビ)。目を擦りながら部屋の状況を確認する。あの〜、私はどうしてここで寝ていたんでしょう?
DM:魔法の準備をしたい人は準備してください。
リリィ:今日もキュア系の魔法主体で準備するか。0レベル呪文【ガイダンス】×2、【キュア・マイナー・ウーンズ】、1レベル呪文【キュア・ライト・ウーンズ】×2。
オブリビオン:決定しました。0レベル呪文【ディスラプト・アンデッド】、【メイジ・ハンド】、【リード・マジック】、1レベル呪文【アンシーン・サーヴァント】、【マジック・ミサイル】、【メイジ・アーマー】です。
ナイロ:本日覚えた魔法です。0レベル呪文【ディテクト・マジック】×2、【ライト】、1レベル呪文【キュア・ライト・ウーンズ】×2、領域呪文【マジック・ウェポン】。
フィルバート:皆さんが呪文を準備している間は朝飯をガツガツ食います。腹が減ってはなんとやら、だからな。
■失われた昨夜の記憶
ナイロ:”昨日”準備していた【プロテクション・フロム・イーヴル】なのですが…。昨日、その信仰呪文を使った記憶が無いのですが、確かに使っているのです…、どういうことでしょう?
フィルバート:昨日何をしていたって?うーんと、そりゃあれだ。あれだよ…(しばし沈黙)。あれ?俺の手になんか紙切れがあるぞ…。みんなちょっとこいつを見てくれ。と言ってみんなに手の中の”羊皮紙”を見せます(何か書いてありそうですが、フィルは読むことができません)。
一同:装備品を確認します。
オブリビオン:カンフーもいるよね?
DM:カンフーは…、います。まだスヤスヤ寝てます。装備を調べたところ、オブリビオンは羊皮紙が一枚なくなってます。フィルバートはロープがなくなってます。
リリィ:ワシの装備は大丈夫そうだ。
ナイロ:フィルさんも昨日に何があったのか覚えてないのですか?オブちゃん(なんとなく”ちゃん”付けです♪)は、覚えてます?
フィルバート:ううむ。何を喰ったかぐらいは覚えていそうだが…。ここのところ鉄の食料(Iron
Ration=存食)ばかりだしな…。そもそもナイロが覚えていないことを俺が覚えているとは思えん(と、何故か胸を張ります)。
リリィ:状況を整理すると、ワシらはこの建物に入ってから今目覚めるまでの記憶がないようだ。しかしワシらはその”記憶のない時間”をたしかに経験しているらしい。その証拠に、ナイロは”記憶のない時間”に何かの目的で【プロテクション・フロム・イーヴル】を使用している、フィルは見覚えのない”羊皮紙”を手に入れている。かく言うワシも、装備を確認したら覚えのない”鍵”が見つかった!これも”記憶のない時間”にワシが手に入れたんだろう。
フィルバート:ううむ…、リリィおまえ頭いいな。俺の方は縄が無くなっている。さすがに縄が羊皮紙に化けるってことがあり得ないぐらいは俺の頭でもわかるな。
リリィ:がははー。「冒険者たるもの常に冷静であれ」だ。かの高名な勇者の言葉だな(ウソ)。
フィルバート:なるほど。よくわからんが兎に角凄いんだな(長いセリフと含蓄のある言葉に弱い)!?
フィルバート:…ところで、この”羊皮紙”には何か書いてあるようだがなんて書いてあるんだ?
リリィ:どれどれ。「我々4人と後から来るハジ殿の仲間で5人のはず。だがこの館には6人いる。一人は邪悪軍の間者(スパイ)だ。気をつけろ」と共通語で書いてあるな。どういうことだ?しかもこれはオブの字だな。
フィルバート:スパイだと?おい!オブ、一体どういうことだ?俺にもわかるように説明してくれ。
ナイロ:つまり、無くなった物は、ロープ・羊皮紙・【プロテクション・フロム・イーヴル】(魔法)で、増えた物は、鍵・記載済みの羊皮紙という事ですか…。多分、オブちゃんが無くした羊皮紙がフィルさんの手元にあった羊皮紙なのでしょうね。筆跡もオブちゃんのものらしいですからね…。
リリィ:なかなか鋭いなナイロ。まあ、そういうことだろうな。
フィルバート:ううむ。ということは、俺の縄(ロープ)が羊皮紙になったってわけではなかったのか!
ナイロ:”今回は(かなり気を使った物言い)”ロープが羊皮紙になった訳ではなさそうですね…(汗)。
フィルバート:そ、そうか!今回は違ったか?!(なんか一瞬ナイロの目が「かわいそうに」って感じに見えたが…気のせいだろう)。
リリィ:フィルよ。ワシはそんなお前が嫌いじゃないぞ。
ナイロ:むしろ、そのロープや私の【プロテクション・フロム・イーヴル】がどのように使われた(使った?)のかが疑問ですね。と言いながら、考え込む。
フィルバート:ナイロの考え込んでいる姿を見て俺も考え込みます。(うーん、うーん…。そういえば、ここのところ鉄の食料しか食ってないな。そろそろ新鮮な魚でも釣って、塩ぱっぱでびりびりと焼いて、と…(以下略))。
裏コメント:本シナリオでは事前に各プレイヤーに「自分のPCしか知らない情報」が周知されています。各PCは目覚めた時に、何かしらの情報を一つ持っているわけです。それが”羊皮紙”であり、”鍵”であったりします。PCが自分の情報をどのタイミングで公表するかによってストーリーも変わってくると思います。
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