エピソード6 ソングバード

                                                       5.”さえずる小鳥”

椅子と激闘(?)を繰り広げた冒険者たち。彼らをこの廃屋に呼んだ者の正体と目的とは?

※プレイヤーとキャラクターについての説明はこちらをご覧下さい。


■依頼人の正体は?

オブリビオン:でも椅子はもう一脚あるんだよな…。とりあえず、椅子Bの残骸を調べよう。<捜索>判定。
オブリビオン:d20+4=(19)+4=23
オブリビオン:どうでもいい場面で出目がいいな。
リリィ:冒険とはそういうものだ。
DM:バラバラになった木片以外には何もない。

DM:すると…。奥の部屋からパチパチと手を叩く音が聞こえる。「ははは。こちらに入って来たまえ、勇敢な者たちよ」。
オブリビオン:誰だ?
DM:声が聞こえてくる部屋に入るかい?
オブリビオン:こんな待遇する奴のことを信用できるか!「どういうつもりだ!こっちは死ぬ思いだったんだぞ!!姿を見せろ!!」 。
DM:「すまん、すまん。君たちが思った以上に勇敢だったので、ついムキになってしまったんじゃ。それよりこっちは腹が減って倒れそうなんだ。食事を持ってきてくれたんじゃろ?」と部屋の中の声。
オブリビオン:いや、そうなんだけどね…なんか腹立つな。このまま置いて帰ろうかな。でも褒美の金が貰えるとかなんとか言ってたな…。
リリィ:何度も言うが、オブよ…。報酬は酒場で飯が食えるだけだぞ…。

オブリビオン:分かりました、今お持ちします。ただし、もうイタズラはなしですよ。扉を開けて中に入ります。

DM:部屋の中には藁がひいてあり、そこに一人のノームが腕枕をして横になっている。その壮年のノームはあごの先からドジョウのようなヒゲをはやしている。「ほほー。冒険者風の者を寄こすように頼んだが、かなり有望そうなのが来たの〜」。そのノームはオブを見て「あれ?」と言う。
オブリビオン:なに?
DM:「おまえさんはさっき留置所での脱走騒ぎを扇動しておった奴じゃな」と可笑しそうに笑っている。「こいつは愉快。度胸もなかなかのもんじゃ。おまえさんたち『合格』じゃ!」。
オブリビオン:『合格』?

裏コメント:攻撃してきた椅子を操っていたのもこの人物のようですね。

DM:「何を隠そう、ワシもあの留置所でくつろいでいたのでな。しかし、あの騒ぎに紛れて大事な「呪文の書」を失くしてしまったわい。あの忌々しいノールの仕業じゃろう…。まあ、まだワシの頭の中にはたくさんの魔法が詰まっておるし。あんなノールごとき、すぐに捕まえてやるわい」とノームはのん気に言う。
オブリビオン:なんだ、それならボクらに感謝してほしいね。無実の冒険者も沢山囚われてたみたいだからね。さっき酒場で本当に極悪そうな奴らにも感謝されたけどね。赤毛のノールとか。
DM:「何!?赤毛のノール?血のような赤のたてがみだったか?ギガンの奴じゃな。あいつめ…」とノーム。

オブリビオン:そうそう、あなたがこの町のノームなら、”さえずる小鳥”という方はご存知ないですか?実はボク、そのノームに会うためにこの町に来たんです。
DM:ほぉ?ワシがかく言う゛さえずる小鳥゛じゃが?
オブリビオン:なんと、そうでしたか!ボクはオブリビオンといいます。理由は分かりませんが、旅立ちの際にあなたに会うように言われて来ました。

DM:気づかなかったのかっ!今までヒントを出していたのに…。
オブリビオン:そりゃプレイヤーはとっくに気付いてるよ(この廃屋に向かうあたりから)。キャラクターは”さえずる小鳥”に会った事もないから気付くわけないでしょ。
DM:ちゃんとロールプレイしてたわけね!さすが☆

裏コメント:見え見えの伏線でしたね。

DM:このことが発端で「呪文の書」をめぐる壮大な追跡行が展開される(エピソード2リプレイ参照)とは、現在の”さえずる小鳥”には知る由もないのだが…。

裏コメント:プレイ冒頭では本エピソードが、エピソード2の序章的な位置づけになるとは想像もしていませんでした。オブリビオンが留置所を脱走した展開からアドリブでこうなってしまいました。エピソード間のつながりなど、D&Dワールドが少しずつ広がって行く様は楽しいですね。


■そして冒険者たちは…

DM:「ワシはおまえさんたちのようなかけだしの冒険者が好きでな…。おまえさんは何の目的で冒険者になったんじゃ?」と”さえずる小鳥”。
オブリビオン:ボクの当面の目的は「金儲け」です。いずれは発明工場を造りたいと考えているので、その準備です。それからいろんな冒険をして、その経験も今後の発明にいかしたいなぁ。
DM:”さえずる小鳥”は夕食を食べながら、「モグモグ…。なるほどの〜。我々ノームには発明というものを生業にしている連中もいるからな。そうだ、コレをやろう。おまえさんの冒険の助けになればおもしろいんだがの」と言って、大きな袋からゴソゴソと一本の巻紙を取り出してオブに手渡す。

オブリビオン:なんですか、これは?
DM:【知力】判定すると何かわかるかも…。
オブリビオン:”さえずる小鳥”は教えてくれないのね。
DM:「そうなんじゃ。ワシにもわからんのじゃ」と”さえずる小鳥”。
オブリビオン:d20+4=(14)+4=18
DM:紙を広げてみると、オブには何かの図面のような物に見える。

DM:「”機械”製作で有名なノーム集団”テックル”が『都』の南にいるらしい。そこのノーム達なら、それが何なのかわかるんじゃないかの?」と”さえずる小鳥”。
オブリビオン:ぜひ行ってみたい!

リリィ:なんか…。ワシ、全然無視されてないか…!ワシも冒険者だー、なんかくれー!カンフーもキャンキャン吠える!
DM:「おお、すまなかったの。おまえさんは満身創痍じゃな。あと夕食の配達のお礼じゃ。おまえさんたち二人にコレをやろう」と”さえずる小鳥”はまた大きな袋からゴソゴソと…。オブとリリィに小瓶と5gpをくれる。
オブリビオン:小瓶は【ポーション・オブ・キュア・ライト・ウーンズ】かな?
DM:はいそうです。

オブリビオン:ところで。さっき言ってたけど、なにが『合格』なの?
DM:「実はおまえさんたちに紹介したい男がおってな…」と”さえずる小鳥”…。
オブリビオン:「たち」ってことは、まだこのおっさん(リリィ)と共に行動するわけか!これも運命か…。
リリィ:共に行こうじゃないか!友よ。

DM:君たちの冒険は今始まったばかりだ!


■報酬と経験点

DM:今回の報酬と経験点、および追加装備は以下のようになりました。

●オブリビオン:経験点450(合計:450)
  【ポーション・オブ・キュア・ライト・ウーンズ】
  5gp
  謎の図面

●リリィ:経験点450(合計:450)
  【ポーション・オブ・キュア・ライト・ウーンズ】
  5gp

裏コメント:留置所の脱出も脅威度1の遭遇として経験点を与えました。


■冒険を終えて

DM:これでエピソード6は終わり。
オブリビオン:おつかれ!でも次の冒険の伏線があるね。オブ&リリィの冒険はまだ続くのだ。

DM:さて。今回のエピソードの感想や反省など。特に今回はスペルキャスターが初のメインキャラクターでしたが。
オブリビオン:まず、使う呪文の選択で全てが決まってくる感じだね。今回はオブ&リリィ2人ともACが頼りなく、【メイジ・アーマー】を2つ選択しなければならなかった事で戦闘以外で呪文使える楽しみがあまりなかったな。戦闘以外で今回は脱出劇というのもがあって、【アンシーン・サーヴァント】が有効に利用できたのは楽しかった。この呪文はもっとネタで使いたいな。あとは0レベル呪文をもちょっと活用したいね。そのためには強力な前衛が必要だね。
DM
:やはりスペルキャスターが活躍できるようなシナリオは難しいな。「ここで○○○の魔法を使ってくれ」というお膳立ても難しいし、わざとらしくなるしね。自然と魔法を使う状況が生まれて、PCが的確に対応するようなシーンが演出できるといいね。

DM:それと。今回のパーティーはいわゆる前衛PCがいなかったね。
オブリビオン:そうだね。でも意外に、オブリビオンというキャラはウィザードのくせに戦いに参加できておもしろかった。ライトクロスボウという武器はこいつのためにあるのじゃなかろうか。
DM:リリィもネタで、あえて不利なシミター二刀流で攻撃しているんだけど…。
オブリビオン:ネタかよ!ってネタ以外の何物でもないよな。鎧も着てないし…。
DM:金が無いんだもん。でも、まあ今回は運が良かったのか?敵が弱かったのか?それなりにこの装備で通用した。あと、やはりドルイドは”動物の相棒”とセットで一人前のPCなんだと実感したよ。
オブリビオン:今までプレイしたことのないクラスだったので新鮮で楽しかったね。

オブリビオン:次回は新たな仲間も加えて冒険したいね。
DM:このリプレイをご覧のみなさまからパーティーに参加してくれるメンバーを募集しましょう。特に前衛プレイヤーを募集したいね。
オブリビオン:そうだね。是非お願いします☆

裏コメント:というわけでして。このオブリビオンとリリィのパーティーと一緒に冒険してくれるキャラクター(プレイヤー)を募集いたします。まずは前衛PCがほしいところですが、とりあえず興味のある方は、掲示板やメールでご連絡下さいませ。楽しく冒険しましょう!


これから冒険者たちを待つ冒険とは?”さえずる小鳥”は何を語るのか?新しい冒険者が登場するのか?、それは次回のお楽しみ。



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