オリジナル車
いすゞ
いすゞ車は、岩手中央バスも岩手県南バスも導入していたため、岩手県交通成立後の新車では、両社の増備を継続する形で多数導入されています。盛岡市内に配置される車両にも側面方向幕がついたため、両者の仕様の違いは、この時点では長さだけになっています。盛岡市内(旧岩手中央バスエリア)は標準尺、それ以外が短尺という区別です。1978年式からは岩手中央バス仕様の標準尺の車両に統一され、エリア全域に配置されています。
いすゞBU04(1977年式)
岩22か834

撮影:一関営業所(1986.8.24)
岩手県交通成立後の新車。岩手県南バスが購入していたのと同じタイプで、短尺車です。一関など県南エリアに投入されました。県南バス時代の新車との違いはカラーだけです。
いすゞBU10(1977年式)
岩22か950

撮影:河南営業所(1986.6)
県交通成立後の新車で、盛岡地区に投入される車両は中央バスからの流れを引き継いで標準尺のいすゞ車のみでした。
側面の方向幕は、県南バスタイプに合わせて設置されていますが、盛岡地区ではこれを使わずに方向板で対応しています。
いすゞBU04(1978年式)
岩22か1080

撮影:北上車庫(1984.6.11)
短尺車としては最後の新車。日野RE101とともに6両が導入されました。折戸の窓が大型になっているため、前年度製と区別できます。
いすゞBU10(1978〜79年式)
岩22か1246

撮影:釜石営業所(1986.9.23)
1978〜79年にかけては、新車はすべてこれまでの盛岡地区仕様、つまり標準尺のいすゞ車に一本化されました。そのため、この車両は2年間で大量に導入され、県交通の全エリアに配属されていました。
車内は緑色のビニル張りの1人掛け座席で、通路中央にも吊革がある都市仕様でした。
岩22か1350

撮影:盛岡市内丸(1985.6.23)
いすゞK-CLM500(1980年式)
岩22か1531

撮影:盛岡バスセンター(1985.6.17)
1980年式はメーカーのモデルチェンジにより型式が変わり、正面スタイルも変わりました。しかしこの年の新車は前ドア車が主体となったため、ツードア車は2両だけでした。結果的に大型ツードア車では最後の新車となりました。
雫石営業所と紫波営業所に1両ずつが配置され、郊外線で盛岡市内へ顔を出しました。