バス廃車体全国版
京都府
京都府で見かけた廃車体です。京都府は、内陸の京都地方には京都市交通局、京阪バス、京都バスなど、北部の丹後地方には京都交通、丹後海陸交通などがありました。
廃車体
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撮影:京都府(2018.10.23)
京都市交通局 いすゞBR351
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撮影:京都府(2018.10.23)
西日本車体製の、前後同一プレスのワンマンカー。正面の方向幕には経由地窓と系統窓が併設され、後面にも系統幕があります。
側面や後面に「ワンマンカー」と朱色でペイントされています。また後ろドアの脇には「お乗りの方は前の方からお願いします」の文字もあり、前乗り後ろ降りで使われていたことが分かります。後ろドアの前に、後方を照らすライトのようなものがあります。
型式は推定ですが、1961年式ならBR351、1962年式ならBR20となります。
廃車体
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撮影:京都府(2018.10.23)
京都市交通局 いすゞBR351
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撮影:京都府(2018.10.23)
上の廃車体と同形車で、同じ場所に置かれています。地形が段になるように整地されており、こちらはその上の段にあります。何かに活用するため、建物代わりにバスを運び込んだものの、実現する前に頓挫した模様。(注1)
京都市交通局 いすゞBR351
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撮影:京都府(2018.10.23)
上の廃車体の車内を後ろから覗き込んでみました。
左側に2人掛けの前向きシート、右側にロングシートが並ぶという座席配置です。着席数と車内流動性の両立を図ったのだと思います。
廃車体
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撮影:畦道ノスタルヂィ様(京都府 2023.7.16)
国鉄バス 三菱MR430(1964年式)
前2軸の大量輸送用12m車。旭川電気軌道がレストアしたのは呉羽ボディですが、こちらは富士重工ボディ。
国鉄バスでの車番は514-4001。桧山支所での廃車後、残されていたものを個人が引き取ったとは聞いていましたが、現存しているそうです。
廃車体
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撮影:京都府(2012.6.10)
京阪バス 三菱AR480
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撮影:京都府(2012.6.10)
タールのような色に塗りつぶされた廃車体ですが、正面の方向幕両側のスピーカーから、元は定期観光などの用途に使われていたことが分かります。
三菱ボディで、後面2枚窓のまま正面連続窓になった1963〜64年式。非常口が後ろの方にあるのが特徴です。
廃車体
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撮影:京都府(2019.11.30)
京都交通 三菱MR410
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撮影:京都府(2019.11.30)
京都交通の旧カラーを残す廃車体。
道路脇に置かれ、屋根が付けられているので、集会所か何かに使われていたのでしょうか。今では、政党のポスターが貼られたり、波板が立て掛けられたり、使用されてはいないように見えます。
三菱MRでは最もメジャーといえる時期、1967〜73年の間に作られた車両です。
廃車体
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撮影:京都府(2019.11.30)
京阪宇治交通 三菱MR470
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撮影:京都府(2019.11.30)
京阪宇治交通の旧カラーを今に残す貴重な廃車体。田んぼの物置のようですが、状態は良好です。
前面の方向幕はガラスがなくなっていますが、内部に巻取り器が見えます。巻取り器が左に寄っていることから分かるように、系統幕が向かって右側にあります。
車番の064が残ります。
廃車体
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撮影:京都府(2019.11.30)
京阪宇治交通 三菱MP117M(1979年式)
呉羽ボディの前後ドア車で、初期の直結冷房車。系列の京阪バスでも同時期のボディが見られましたが、京阪宇治交通では、系統幕付、後ろドアが折り戸という特徴があります。後ろドア次位の窓は固定窓になっていますが、当然、戸袋ではありません。
廃車体
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撮影:京都府(2006.8.26)
京都交通 三菱B805L
京都交通の前後ドア車で、サブエンジン冷房付で高出力のエアサス車。国道本線と呼ばれた祇園から舞鶴を結ぶ中距離路線に使われていた車両のようです。
西日本車体が、最も特徴的なスタイルを生み出していた時期のボディで、妻面の大きな切妻や側窓四隅のRが目立ちます。
廃車体
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撮影:京都府(2019.11.30)
京都交通 日野RC320PT
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撮影:京都府(2019.11.30)
これはかなり有名な廃車体。Web上でもよく見ることができます。
中距離路線に使用していた長尺車で、サブエンジン冷房付のエアサス、ターボエンジンの高出力車で、車内にはリクライニングシートが並びます。
屋根上には、通常ならベンチレーターが並ぶところですが、冷房付だからか何もついていません。